Greco Flying V Type 1982年製 レストア ②After

Posted: 2017年11月23日 カテゴリー: ギターショップでの一日, Uncategorized

82年製グレコFlyingVレストア完了!

かなり汚れていて電気部分にも故障があった1982年製のGreco Flying Vタイプのレストア作業が完了しました。

元々の様子はこちら ⇒ Greco Flying V Type 1982年製レストア ① Before

以下、各部見ていきましょう。

DSCF9915

ボディはこんな感じ。塗装部やピックガード、金属パーツなどの汚れ・腐食を取り除き、塗装の仕上げに用いる研磨剤(メーカーが塗装後の仕上げに使用するのと同じもの)で塗装部表面を磨き上げました。打痕や傷、焼けがイイ感じで残り、渋い外観に仕上がりました。汚れをとr除くことの効果は美観だけでなく、音もより響きやすくなるので結構大事です。

 

DSCF9917

指板。フレット表面の青錆び、くすみを取り除き鏡面になるように磨き上げました。その後指板上の汚れをクリーニング、最後に専用のオイルやワックスでローズウッドのコンディションを整えました。フレットを磨き上げることで弾きやすく、なおかつ音も響きやすくなります。曇ったままだと弾きにくい上、フレット・弦の磨耗が早くなってしまうのでフレットのコンディションを整えるのはかなり大事。ローズウッドの指板はもともと乾燥してカサカサでしたが、これも弾きにくくなるのと摩耗が早まる要因になるのでコンディションを整えています。

 

DSCF9892

ピックガードウィつけていない状態。焼けがあって経年を感じさせますが、Beforeと比べるとかなりきれいになっているのがわかります。

 

DSCF9894

クリーニングを終えたピックガード。こちらもボディ同様結構焼けが入っていますが、やはりBeforeと比べるとかなりきれいになりました。フロントPUの横のシールには搭載されているPUの名前「Screamin’」が印刷されています。このシール自体大分劣化しているのですが、今回はフロントPUはこのScreaminを綺麗にして再登載しているので、シールもあえて残しました。

 

DSCF9904

電気パーツはフロントPU以外はすべて入れ替えました。リアPUは今回のレストアの依頼主さんのチョイスSeymour Duncan SH-4 JBです。

 

DSCF9912

この画像ではまだ弦を張っていませんが、実際の最終的なPUの高さにしています。リア、フロントともピックガードからかなりPUが出ていますが、Flying VやSGなどではこのようになることが多いのですが、ここでちょっと問題(後述)があり、その対処としてリアPUの取り付けに赤矢印の箇所のスペーサー(樹脂製、自作)をかませて対処しています。

 

DSCF9913

左側がオリジナルのPU吊り下げビス、右は今回取り付けたSeymour Duncanと同じ規格のもの。ネジ頭の形状、大きさがかなり違います。オリジナルは「皿丸頭」と呼ばれているタイプでこれに合わせてピックガードのネジ穴もすり鉢状に加工されていました。一方seymour duncanの方は「丸頭」タイプで頭の径も大分小さいです。先の画像の通り、PUはピックガードからかなり飛び出るようなセッティングになるのでPUを吊り下げるているビスにかましているスプリングは短いものに換装しても(実際短いタイプに交換)限界までまで絞めこまれ、その結果、ネジ頭とピックガードのネジ穴の間には大きな負荷が発生します。そのまま吊り下げるとネジ穴が変形してPUが落ちてしまう事が考えられるのでまずは樹脂製の平ワッシャーをかませてみたのですが、PUを上げて行くと(吊り下げネジを絞めこんでゆくと)ワッシャーが変形してきてしまいました。次に金属製のワッシャーも試しましたが樹脂製より軽度なもののやはり変形。おそらくそのままで時間が経てばピックガードにワッシャーごとネジ頭がめり込んでしまい、最悪ピックガードのネジ穴が裂けて広がってしまう事が懸念されたので、今度は力がかかっても変形しないだけの厚みがあるワッシャー(先の写真の樹脂製スペーサー)を制作してかませることで解決。

 

DSCF9902

ブリッジ、テールピース表面の青錆び、腐食などを取り除きました。Beforeを見るとかなりすごいことになっていましたが、幸いこの画像のようにきれいにできています。サドルはメッキが落ちた部分からブラス製であることがわかります。金属パーツの腐食や汚れを落とすことで本来の響きが戻ります。磨いてもあまり変わらないほど劣化が進んでいる場合は新しいパーツに交換してしまう方が得策ですが今回はオリジナルパーツを生かすことができました。

 

DSCF9898

ブリッジのスタッドは矢印の箇所にサビが固まってしまってブリッジ高調整用のホイールが通過できなかったのですが、さびを落として通過できるようになりました。錆びていた箇所はメッキがすっかり落ちて黒く見えますが、機能的にはこれでOK。ここも錆びの浸潤がもっとひどかったらパーツ交換が必要でしたが幸いオリジナルパーツで復活!

 

DSCF9881

クリーニングを終えてブッシュを再取り付けしたヘッド。Beforeの写真とくらべてだいぶ綺麗にできているのがわかるかと思います。ナット表面も仕上げをやり直したのでいい感じで艶が出ています。

 

DSCF9891

ペグを取り付けて弦を張って完了!ペグ単体でのAfter写真を撮り忘れてしまいましたが・・・この画像でペグもかなりきれいに復帰できているのがわかるかともいます。

以上、レストア後の各部でした。

今回はブリッジの交換やフレットの打ち替え・擦り合わせなどは必要なく、これまで手掛けてきたものの中では比較的軽度な作業でしたが、Beforeの状態と比べれば外観は全く生まれ変わっているのがわかるかと思います。もちろん、基本的な調整や振動を阻害する汚れの撤去、古い電気パーツの入れ替えによって音の方も良好に回復しました。さて、依頼主さんは満足してくれるでしょうか?

 

 

 

広告
コメント
  1. […] Greco Flying V Type 1982年製 レストア ②After 2017年11月23日 […]

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中