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長い間放置されていたGreco Flying Vをレストア!

当店でレストアさせてただいた1982年製のGreco Flying V Type、先ほど依頼主さんが受け取りにご来店。実は依頼主さんは以前もGibsonのFlying VのメンテナンスなどをさせていただいているへヴィメタルバンドSignificant Pointなどで活躍されているギタリスト、竹内さん。まずは元の状態とレストア後の外観の違いに驚かれていました。

元の状態⇒ Greco Flying V Type 1982年製 レストア ①Before

現在の状態⇒ Greco Flying V Type 1982年製 レストア ②After

そしてサウンドチェック、今回は実際に竹内さんに試奏していただきました!動画をどうぞ。

演奏性、サウンドともにご満足いただけました。竹内さん、ありがとうございます!

やはり依頼主さんに喜んでいただけると私としてもとてもうれしいです。Heavy Gauge Guitarsでは今回のような古いギターのレストアを結構やらせていただいていますが、元がしっかりした楽器であればたとえ新品時の価格が高い楽器でなくても、長い期間放置されてボロボロであってもメンテナンス次第でいい感じに蘇ることが多いと思います。むしろ、経年によって古い楽器ならではの味わいが加わっているので満足度も高いのかもしれません。もちろん相応のコストはかかりますが、思い入れのある楽器であればそのコストに見合った満足が得られるのではないかと思います。

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82年製グレコFlyingVレストア完了!

かなり汚れていて電気部分にも故障があった1982年製のGreco Flying Vタイプのレストア作業が完了しました。

元々の様子はこちら ⇒ Greco Flying V Type 1982年製レストア ① Before

以下、各部見ていきましょう。

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ボディはこんな感じ。塗装部やピックガード、金属パーツなどの汚れ・腐食を取り除き、塗装の仕上げに用いる研磨剤(メーカーが塗装後の仕上げに使用するのと同じもの)で塗装部表面を磨き上げました。打痕や傷、焼けがイイ感じで残り、渋い外観に仕上がりました。汚れをとr除くことの効果は美観だけでなく、音もより響きやすくなるので結構大事です。

 

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指板。フレット表面の青錆び、くすみを取り除き鏡面になるように磨き上げました。その後指板上の汚れをクリーニング、最後に専用のオイルやワックスでローズウッドのコンディションを整えました。フレットを磨き上げることで弾きやすく、なおかつ音も響きやすくなります。曇ったままだと弾きにくい上、フレット・弦の磨耗が早くなってしまうのでフレットのコンディションを整えるのはかなり大事。ローズウッドの指板はもともと乾燥してカサカサでしたが、これも弾きにくくなるのと摩耗が早まる要因になるのでコンディションを整えています。

 

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ピックガードウィつけていない状態。焼けがあって経年を感じさせますが、Beforeと比べるとかなりきれいになっているのがわかります。

 

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クリーニングを終えたピックガード。こちらもボディ同様結構焼けが入っていますが、やはりBeforeと比べるとかなりきれいになりました。フロントPUの横のシールには搭載されているPUの名前「Screamin’」が印刷されています。このシール自体大分劣化しているのですが、今回はフロントPUはこのScreaminを綺麗にして再登載しているので、シールもあえて残しました。

 

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電気パーツはフロントPU以外はすべて入れ替えました。リアPUは今回のレストアの依頼主さんのチョイスSeymour Duncan SH-4 JBです。

 

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この画像ではまだ弦を張っていませんが、実際の最終的なPUの高さにしています。リア、フロントともピックガードからかなりPUが出ていますが、Flying VやSGなどではこのようになることが多いのですが、ここでちょっと問題(後述)があり、その対処としてリアPUの取り付けに赤矢印の箇所のスペーサー(樹脂製、自作)をかませて対処しています。

 

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左側がオリジナルのPU吊り下げビス、右は今回取り付けたSeymour Duncanと同じ規格のもの。ネジ頭の形状、大きさがかなり違います。オリジナルは「皿丸頭」と呼ばれているタイプでこれに合わせてピックガードのネジ穴もすり鉢状に加工されていました。一方seymour duncanの方は「丸頭」タイプで頭の径も大分小さいです。先の画像の通り、PUはピックガードからかなり飛び出るようなセッティングになるのでPUを吊り下げるているビスにかましているスプリングは短いものに換装しても(実際短いタイプに交換)限界までまで絞めこまれ、その結果、ネジ頭とピックガードのネジ穴の間には大きな負荷が発生します。そのまま吊り下げるとネジ穴が変形してPUが落ちてしまう事が考えられるのでまずは樹脂製の平ワッシャーをかませてみたのですが、PUを上げて行くと(吊り下げネジを絞めこんでゆくと)ワッシャーが変形してきてしまいました。次に金属製のワッシャーも試しましたが樹脂製より軽度なもののやはり変形。おそらくそのままで時間が経てばピックガードにワッシャーごとネジ頭がめり込んでしまい、最悪ピックガードのネジ穴が裂けて広がってしまう事が懸念されたので、今度は力がかかっても変形しないだけの厚みがあるワッシャー(先の写真の樹脂製スペーサー)を制作してかませることで解決。

 

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ブリッジ、テールピース表面の青錆び、腐食などを取り除きました。Beforeを見るとかなりすごいことになっていましたが、幸いこの画像のようにきれいにできています。サドルはメッキが落ちた部分からブラス製であることがわかります。金属パーツの腐食や汚れを落とすことで本来の響きが戻ります。磨いてもあまり変わらないほど劣化が進んでいる場合は新しいパーツに交換してしまう方が得策ですが今回はオリジナルパーツを生かすことができました。

 

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ブリッジのスタッドは矢印の箇所にサビが固まってしまってブリッジ高調整用のホイールが通過できなかったのですが、さびを落として通過できるようになりました。錆びていた箇所はメッキがすっかり落ちて黒く見えますが、機能的にはこれでOK。ここも錆びの浸潤がもっとひどかったらパーツ交換が必要でしたが幸いオリジナルパーツで復活!

 

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クリーニングを終えてブッシュを再取り付けしたヘッド。Beforeの写真とくらべてだいぶ綺麗にできているのがわかるかと思います。ナット表面も仕上げをやり直したのでいい感じで艶が出ています。

 

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ペグを取り付けて弦を張って完了!ペグ単体でのAfter写真を撮り忘れてしまいましたが・・・この画像でペグもかなりきれいに復帰できているのがわかるかともいます。

以上、レストア後の各部でした。

今回はブリッジの交換やフレットの打ち替え・擦り合わせなどは必要なく、これまで手掛けてきたものの中では比較的軽度な作業でしたが、Beforeの状態と比べれば外観は全く生まれ変わっているのがわかるかと思います。もちろん、基本的な調整や振動を阻害する汚れの撤去、古い電気パーツの入れ替えによって音の方も良好に回復しました。さて、依頼主さんは満足してくれるでしょうか?

 

 

 

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82年製のグレコVタイプのレストア前の状態。

父親から息子に引き継がれて、その息子さんからレストアの依頼をいただいた82年製のグレコFlying Vタイプです。今回主な作業は全体的に堆積・付着している汚れや錆びの除去、音が出なくなったリアPUとボリューム、トーン、ジャックなど電気パーツの交換。フレットの減りはありますが、フレット表面の腐食を取り除けばまだそのままでも十分弾きこめると判断して擦り合わせはなし。ブリッジの汚れがすごいのですが、オクターブ調整や弦高調整は問題なくできる可動性もあり前述の電気パーツ以外はほぼ交換なしでいけそうですが・・・細かい部分は作業を進めながらです。今日はまず解体と各所のチェック。

ボディトップ。元々は白系の塗装だと思いますがかなり焼けていて渋い色合い。傷のようなものも多数みられます。それに汚れの固着、埃の堆積が多数。アンプにつなぐとリアPUは音が出ません。ボリュームとトーンはひどいガリがあります。ジャックはクリーニングだけで使いまわしできそうですが、依頼者はライブプレイヤーで現場での安心ドを高めるためスイッチクラフトに交換します。がたつきの大きいスイッチも同様。ピックガードを止めているビスは頭が完全に錆びていて、ネジを絞めるとき&緩めるときになめてしまいやすく、さびの粉も出る状態。

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指板。フレットの減りは経年数の割に少ないのですが、弾かなかった期間がかなり長かったためフレット全体に青錆びが付着。フレットの端には汚れが堆積して固着。画像だとわかり難いですが指板は乾燥していてカサカサになっています。

全体的には汚れと電気パーツの劣化・故障がある程度で長い年月放置されていたギターとしては比較的良好な状態にしやすい感触です。さらに解体してゆきます。

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ピックガード・電気パーツを外したところ。ピックガード下の色合いと焼けた部分の色合いの違いが分かります。焼け以外に汚れもついています。硯のようなキャビティーはかなり浅くなっていて電気パーツの取り付け時に注意が必要かと思います。

 

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ピックガードとトラスロッドのプレート。ブリッジの下やノブ回りなどは付着した汚れも多いですがこれらは掃除すれば綺麗になります。プラスチックの内部まで焼けが浸潤していて、新品のようなきれいな状態への復帰は困難ですが、使い古した渋い感じ(汚れた汚い感じとは異なります)には仕上げられそうです。樹脂パーツは経年劣化による変形も心配ですが今回は一か所の亀裂がある以外は大丈夫そうです。ちょっと問題なのがリアPUを吊り下げるネジの穴。今回Seymour DuncanのJBに交換予定ですが、オリジナルのPUと比べてJBのネジが細く頭が小さくネジ頭の形も異なるのですが、そのままではマウントできないかもしれません。これは実際に組立の際に必要の応じて手を加えます。

 

 

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取り外したフロントPU。グレコオリジナルの「Screamin」というPUです。ポールピース表面の錆びやボビンの隙間に堆積した埃汚れがありますが、この状態でPUとしての機能は正常でした。なのできれいにして再利用します。リアも同じPUが搭載されていましたがこちらは音出ないので依頼主さんのご要望でSeymour Duncan JBに交換します。

 

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ブリッジとテールピース、スタッド等。表面の緑色は汚れもありますが、青錆びもあるでしょうか。ブリッジもすごいことになっていますが、この状態でサドルの可動性は問題なし。ブリッジ高調整のホイールがスタッドの上端の錆びが原因で外れなかったのでスタッドごとボディから取り外しました。そうしないとピックガードが外せない仕様です。この部分はさびを除いてスタッドをボディに残したままピックガードの取り外しができるのが通常の状態なのでそれを目指します。

 

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ヘッド。こちらもボディと同じように塗装の焼けと付着・堆積した汚れでこの状態。ペグはメッキの腐食しまくっているように見えますが、カバー表面に付着したヤニのような汚れがメインで、手間はかかりますが汚れを取り除けば大分きれいにできそうです。シャフトには錆びが出ている箇所も散見されまが深くまで浸潤はしていなさそう。ペグとしての動作は全く問題なし。ペグを止めているビスは頭が錆びています。

 

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ペグとロッドカバーを外したところ。スゴイ埃が付着しています。ナットも汚れが堆積。ブッシュはまだ残っていますが、もちろん外してからクリーニングします。

 

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取り外したペグ。えらい汚れでめまいがしそう・・・。でもメッキ内部まで腐食・錆びが浸潤していないので綺麗になります。なりますが・・・ものすごーく手間はかかります(T0T)。

今日はここまで。後日実際にクリーニングと再配線、組立てです。

Ibanez Destroyer DT400 1995年製

Posted: 2017年11月16日 カテゴリー: ギターショップでの一日
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メンテナンスでお預かりしたIbanez Destroyer 95年製。

80年代にハードロックやヘヴィメタルのギタリストに支持された日本製ギターの名機Ibanez Destroyerです。80年代のオリジナル「Destroyer Ⅱ」の復刻モデルで1995年フジゲン製です。しばらく弾かれていなかったギターなのですが、持ち主さんが近くライブで使用したいとのことで当店でメンテをさせていただきました。

80年代にギターを始めた人にとっては懐かしいギターだと思います。僕は80年代終わりごろにギターを始めたので、少し時代がずれてはいますが、以前参加していたバンドの5歳ほど年上の相方ギタリストがケーラーアーム付きのDestroyer(80年代のものだと思います)を愛用していていい感じの音を出していたのが印象に残っています。

アメリカでリサーチした結果を反映させたという「Ibanez Quantum QM1,QM2」というPUが搭載されています。2Vol.1Toneにトグルスイッチつシンプルなコントロール。

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フロントQM1、リアQM2ともに歪んだ音を重視したハイパワー系のPUです。見た目がD社のSにそっくりです。QM1の直流抵抗値は15.5kΩ、QM2は18.2kΩ。

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ブリッジ。ブリッジ本体および各サドルをしっかり固定できるようになっています。弦交換が楽なテールピースはIbanezの他のモデルでも見られますが扱い易くて好印象があります。

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ポジションマーカーはアバロン貝を使用した豪華なインレイになっています。フレットはジャンボサイズ。フレットの減り、ネックの状態などは全く問題なかったので指板の清掃、フレット磨きのみを行っています。お預かりしていた時は結構な汚れがありましたが綺麗になりました。

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ヘッド。この形が好きな方も多いのでは・・・。

動画も撮ってみました。まずハードめな歪みで試してみました。アンプはFender Vibro King、歪はWEEHBO Effekte JTM DriveをメインにXotic BB Preampでゲインブーストしています。

歪を重視したピックアップだとは思いますがクリーンでも遊んでみました。

20年前のギターですが、ボリュームの不調と全体の汚れ、ネックの反りがある程度で致命傷はなく、比較的容易に復活しました。今回行ったメンテは以下の通り。

①ボリュームPOTを2つ国産品に交換、ジャックをSwitchCraft製に交換。

②指板のクリーニング。指板の汚れの除去、指板バインディングのササクレが多かったのでこれの削り落とし、最後にフレットをピカピカに。これで弾き心地はかなり滑らかになります。

③ボディやネックの塗装部やメッキ部のクリーニング。お預かりしていた時点では塗装部、メッキ部共にくすみやこびりついた汚れがありましたが、落とせるものはすべて落としました。メッキ部の輝きなどはライブでも映えるので見た目を綺麗にすることは重要ですが、汚れが振動の邪魔をすることもあるので本来の鳴りを復活させるためにもクリーニングは重要かと思います。

④弦はアーニーボールの09~42、チューニングは半音下げにセッティング。最後にネック調整、オクターブ調整、弦高調整、PU高の調整など基本的な調整を加えて完成!

 

 

かなり時間が経ってしまいましたが・・・以前からコンポーネント中のリバースヘッドストラト。

春頃にこのブログでも記事にした上の写真のストラトコンポーネント、時間がかかってしまっていましたが、来月中には仕上げられるところまで来ました。

現在塗装を終えて乾燥中のボディとネック。カラーはサーフグリーン。先日出品したクラプトンストラトのような極薄のラッカー塗装ですが、なかなか作業が進められず随分時間がかかってしまいました。ゴールが見えてほっとしている今日この頃。

組み込みに先立ってアッセンブリの配線を行いました。

コントロールは以前このブログでも紹介した「Rainbow Tone Stratocaster」と同じにしています。ストラトの配線改造でスイッチポットやミニスイッチの追加で「2つのシングルコイルをハムバッキング接続」「通常出せない組み合わせのハーフトーン」というのはポピュラーですが、それらを両方備えて、5wayでの配列もアレンジしたものにした回路です。通常のストラトのセンタートーンのPOTの位置にロータリースイッチを設置するのが肝ですが、このロータリースイッチは端子が16本、5wayのセレクタースイッチの配線の仕方は変更するという回路なので配線数が多く、どうしてもごちゃごちゃになってしまいやすいので系統ごとに線をまとめてい、ポジション毎に線を色分けしました。

PUは低価格ながらバランスが良いFender Tex Mex。キャパシタはOrange Drop 716P 0.047μF、POTはCTS250kΩ、5wayスイッチはOAK。配線材はBelden8503、ハンダはKester44.

来月には組み込みまで完了してご紹介できそうです。

本日完成、出品したSG1500.

先日からレストア作業をしてきたSG-1500、一昨日Daddarioの010~046の弦をレギュラーチューニングで張って調整、今日までネックの様子を確認。反り等の問題もなく、弾き心地も良好、本機用に制作したローズウッドのパネルも取り付けて完成、本日出品にこぎつけました。

サウンドの方ですが、やはりバイサウンドシステム(コイルタップ)によってかなり幅が広く、演奏していても色々な方向に可能性を感じます。

元々高域の強いPUだと思いますが、シールド処理の効果もあってか耳に痛い感じもなく、意外とクリーンが弾いていて楽しいです。実はシールド処理で必要以上にハイが削れないかちょっと心配していましたが、いいバランスかと思います。当たり前ですがノイズも少。今回、弦高は低め(1弦12f1.2mm,6弦1.7mm)にしていますが、弾き味も良好で、滑らかに弾けます。

 

配線を終えて電気パーツの組み込みまで完了したSG1500、あと一息で完成!

引き続きYAMAHA SG1500のレストア作業、本日は電気配線・電気パーツの組み込み、コントロールキャビティのパネルを製作。ボディ側のシールド処理はキャビティ全体を覆うように拡張、数日前から導電塗料を数回塗り重ねてあります。

元々はキャビティ内の半分くらいまで導電塗料が塗られていて(下のBefore写真参照)、パネル裏側はノーシールドでした。一方で配線はすべてシールド線が用いられていましたが、今回はキャビティ側のシールド処理を充実させることにして導電塗料をキャビティ内部全体に拡張して塗布、後述のパネルも取り付け前に内側をアルミテープでシールドすることでボディ側のシールドを充実させて再配線に用いる配線材はシールド線は用いないことにしました。使ったのは改造などで定番の配線材Belden8503、8504。写真には写っていませんが、PUからの配線もBeldenに置き換えました。これら配線材は今後のメンテナンス性を考慮した色分けとグループ分け(チューブで仕分け)ています。電気パーツはYAMAHAオリジナルではすべて国産パーツでしたが、今回はPOT類はCTSのインチ規格品に、キャパシタはOrange Drop 715P 、ジャックはSwitchcraftへそれぞれグレードアップしました。

POTはインチ規格に替えたのでノブもインチ用に新調。汚れていたPUとエスカッションもクリーニングして綺麗にしました。

Before:オリジナルの電気パーツ類。PUから出ている線も含めすべての配線にシールド線が用いられているのはYAMAHAの拘りのようで他の機種でも同様。しっかり色分けもしてありますし、通常の線材より煩雑なシールド線の配線も丁寧にされていて「日本人の仕事だな~」と感じます。

コントロールキャビティ等のパネルは3mm厚のローズウッド材から切り出して製作。表面はオイルフィニッシュにして、ギターに取り付ける前に内側はアルミシートでシールド処理をする予定。

汚れていたトラスロッドのプレートも掃除して綺麗にしました。

Before:元々のパネル類。トラスロッドのパネルは汚れを取って上の写真のようにきれいになりましたが、コントロールキャビティとPUセレクターのパネルは表面が古い紙が貼られたようなナゾの状態で非常に見た目が悪いので引退、前の写真のローズウッドパネルに選手交代。

ようやくゴールが見えてきました。あとはパネルを完成させて、弦を張って調整して完成です。パネルはオイルフィニッシュの都合であと数日かかりますが、弦を張って調整を行うのはパネルがついてなくてもできるので次の営業日には済ませてできれば今月中にデビューさせたいところです。

ここまでに至る道のりは以下リンクをどうぞ!

YAMAHA SG1500レストア①点検・分解

YAMAHA SG1500レストア②フレット擦り合わせ・塗装部のクリーニング

YAMAHA SG1500レストア③ゴールドメッキパーツのクリーニング

 

 

 

レアギター、Vesta Graham VGC-1200。

このギターは電気パーツの入れ替えとピックガードの制作、基本調整の依頼でお預かりしたおそらく1979年製のVesta Graham VGC-1200と思われるギターです。Vesta GrahamはESPの創業者でも知られる椎野秀聰氏が70年代終盤に起こしたブランド。VGC-1200以外にも複数のセミアコモデル、フルアコ、ソリッドボディのギターからアコギまで広いラインアップがあったようです。今回紹介しているVGC-1200ですが、見事なフレイムが出ているボディはシカモア材、ネックはマホガニー、指板は縞黒檀(マッカーサーエボニー)です。塗装はポリ系、PUはオリジナルのオープンタイプですべてのポールピースがアジャスタブルになっていますが、カバードタイプがデフォルトだったようで本機はワンオフ仕様だったのかもしれません。元々ブリッジは交換されていましたが、今回PU以外の電気パーツはガリなどの問題があったため日本製POTに汎用品コンデンサー、トグルスイッチとジャックはSwitchcraft製に入れ替え再配線。ピックガードは「透明」というオーダーなのでアクリル材で制作

見事なフレイムが出ているボディトップ。木目を生かすした透明のピックガードはおしゃれです。

ピックガードは3mm厚のアクリル板から切り出して作っています。ブラケットはES-335スタイルの既製品を流用。

ボディバックもバリバリのフレイム。

ネックはマホガニー、指板はマッカーサーエボニー(縞黒檀)。そういえば椎野氏プロデュースのギター・ベースでは縞黒檀がよく使われているような。

オリジナルシェイプのヘッド。ペグはグローバー。

修理完了後、音も出してみました。

クリーン。アンプはFender Vibro King。

ドライブサウンド。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive、後半はXotic BB Preampでゲインブースト。

実はネックのハイポジションが少し盛り上がってしまっているのとナットの溝が限界を超えて深くなってしまっている弦がありましたが今回はとりあえず擦り合わせやナット制作まではせず、前述のリペア・メンテでできる限り追い込むという仕事です。弦は09~42でレギュラーチューニング、他との兼ね合いによりネックは通常よりもより順反り側に、弦高は1弦12フレットで1.5mm、6弦は2.0mmくらいにセットしています。細い弦の特性を生かしてやわらかいピッキング主体で弾く場合はこのセッティングで大丈夫そうです。あとは持ち主さんに確認してもらって返却です。

P.S.

このギターの修理をご依頼くださいましたN.O.様、お預かりの際にいただいていた電話番号が間違っていたようで連絡が出来ません。期日よりは早いのですが、この記事をご覧になりましたら取りに来ていただいて大丈夫です。

 

先日からレストア作業中のYAMAHA SG1500の金メッキパーツのクリーニングを実施。ニッケルやクロームのシルバーのメッキに比べてゴールドのメッキは金色が落ちやすく、クリーニングと言ってもあまりごしごしやり過ぎるとすぐに下地が出てきてしまう厄介な作業です。ある程度下地のシルバーのメッキが出ているものは多少下地が出てきても外観上違和感はありませんが、今回のSGは30年以上前のギターでメッキの劣化がある程度進んでいる割には金色が結構生きているので、金色を落とさないようにじっくり作業を進めました。気がつけば一日仕事になってしまいました。

下の写真の通り出来上がりました。

クリーニング後のブリッジ、テールピース。ブリッジのエッジ部分などメッキが落ちている部分はもともと使用に伴って落ちた部分。写真ではブリッジの向きが逆になってしまっていますが、やはり右手を乗せることが多い6弦側のエッジ部分はメッキが大分落ちています。全体的に腐食もがある程度進んでいるので新品状態への復帰は無理ですが、思っていたよりきれいになりました。

ペグも元の状態に比べてるとかなり金色をよみがえらせることができました。腐食などの劣化部分も年代物なりにありますが、まずまずの状態まで復帰。

やはり30年以上の年月を経てメッキ自体の劣化も進んではいるので新品のような状態には復帰できませんが腐食や汚れに埋もれていた金色はしっかり出てきていてなかなかの状態まで復帰させることができました。

クリーニング前は以下のような感じでした。

Before:クリーニング前のブリッジ。写真だとわかり難いのですが、金メッキ全体が青緑色の腐食に覆われています。ブリッジの中に埃など汚れも堆積していました。

Before:クリーニング前のヘッド&ペグ。こちらもメッキ表面が腐食に覆われて少しくすんでいます。頻繁に触れるボタン表面や弦が巻き付けられるポストのトップ側などはやはり劣化・汚れ・腐食ともに強めでした。

今回写真にとっていませんが、コントロールキャビティのシールド処理も進めています。あとはパネルの作成と電気配線、弦を張って全体調整です。

 

 

オーダー受けて制作した透明のピックガード。

先日、日本製のセミアコのPU以外の電気パーツの新調・再配線、基本調整とともに、欠品していたピックガード製作のご依頼をいただきました。「形状はレスポールのピックガード風で、透明」というオーダーで、今回は3mmのアクリル板から制作しました。上の写真は実際にギターに取り付けてみたところです。ブラケットはレスポールタイプのものだと角度が合わないのでES-335の互換パーツを流用しています。

完成した透明アクリルのピックガード。外側の側面(PUと反対側の側面)はナナメに削り出しています。オーダーは「レスポールのピックガード風」ですので基本的な形状はレスポール風ですが、取り付けるセミアコのボディサイズに合わせてリサイズ、少し大き目になっています。あとアクリルはネジ止めの際に力を加えすぎると割れやすいのでネジ穴は使用するネジの径より少し大き目にしてあります。また、ボディに取り付ける際はボディとピックガードの間にウレタンのワッシャーをかまします。

ブラケットのシャフトが入る部分は既製パーツですが、そのままではボディにぶつかってしまうので削ってサイズを調整した上でピックガードに接着。

今回のギターはちょっと珍しいので他の部分の作業が終わったら本サイトで記事に上げさせていただく予定です。