フレットの擦り合わせと塗装部のクリーニングを完了したSG1500。

先日レストアに取り掛かったYAMAHA SG1500のフレット擦り合わせと指板のクリーニング・コンディショニング、塗装部のクリーニングまで完了しました。クリーニング前はこの時代のYAMAHAギターでよく見られる塗膜の白濁はないと思っていましたが、クリーニングを済ませてみると汚れの下に隠れていた白濁が現れてしまいました。真っ白になっているような重症ではなくボディトップ側などは上の写真の通り、少し白っぽい程度ではありますが、ボディバックやヘッド表側にもよく見ると白っぽくなっている部分があるので中古品として出品する際の価格を想定より下げることになりそう・・・。しゃーない。でも汚れを取って元の状態よりだいぶ綺麗になりました。傷や打痕もありますが中古80’sYAMAHA SGとしては普通に見られるくらいの損傷程度なのでまあまあの状態でしょうか。

ボディトップ&バック。よく見ると白濁がありますが、表面の堆積していた汚れは綺麗に取り除けました。塗膜表面をワックスで仕上げたので触り心地にもイイ感じ。

元々はこんな感じで汚れていました。

だいぶ汚れがついていたヘッドもきれいになりました。こちらもボディ同様汚れの下に少し白濁が出てきています。

クリーニング前のヘッド。ペグの周りを中心に汚れがこびりついていました。ペグはまだクリーニングしてません。

フレットは一か所だけ浮きが出ていた部分の修正と全体の擦り合わせを行いました。元々の状態は前回の記事の写真の通り、ローポジション側のフレットの表面に凹みが少しできている程度だったのですがそうした凹みなどはすべて解消。指板の清掃とコンディショニングも行い綺麗になりました。

擦り合わせ&クリーニング前のフレット&指板。

本日はここまで。この後は半端な状態のボディのシールド(導電塗料を塗った部分)の再処理とコントロールとトグルスイッチのキャビティのパネルの制作、金属部品やプラパーツのクリーニング、配線・組み込みといった流れです。他に同時進行の依頼なども複数あるので、時間が出来たときにちょこちょこ進める感じでまだまだ先は長い。

 

 

 

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YAMAHA SG1500のレストア開始。本日はチェックと解体。

上の写真は1981~1984年の間だけ製造されていたYAMAHA SG1500。当時大人気だったSGシリーズの中では生産数が少なかった比較的珍しいギターです。見ての通り「どう?あたしってスルーネックなの。うふん♥」という外観の主張が他のSGと一味違って僕は好きです。上位機種でSG2000というのもスルーネック構造ですが、そちらはボディトップは完全にメイプルに覆われていて表からはわかりません。「あまりお見せしておりませんが、実はワタクシもスルーネックですのよ。ふふふ。」とお上品にふるまっているのがちょっとチカヅキガタイ。

これまでもSGは何本か扱ってきているのですが、スルーネックの機種ははじめてでオーバーホール後にどういった感じになるのか楽しみです。取りあえず今日は各所のチェックと解体。

まずはギターの心臓、ネック。トラスロッドは十分な余裕があります。が、フレットは弦高を低めにすると多少の音詰まり。全体的にフレットの磨耗自体は少なめですが、ローポジション側は弦の凹みがわずかながら出来ています。一か所だけフレットの浮きを発見しましたが、これは打ち替えるまではせずに修繕できそう。このフレット浮きを修繕した後、フレット擦り合わせを加えて精度を上げようと思います。

ボディの表面各部。80年代のYAMAHAエレキギターに多い塗装の白濁は無くて一安心(後日談:白濁はないと思っていたのですが、クリーニングしたら汚れの下から現れやがりました。チクショー。)。といってもかなり汚れが堆積しています。弾き傷や打痕はある程度残りますが全体的な汚れは気合を入れてクリーニングすればまあまあ綺麗にできそうです。ボリュームノブは塗装部同様汚れでくすんでいて、プレートも一枚剥がれて欠品。ノブごと新調するか、クリーニングのみにするかどうかは要検討。

ヘッドもボディと同様かなり汚れていますが、だいたいの汚れは落とせると思います。ペグは金メッキの劣化は他のメッキに比べて避けようがなく、掃除でピカピカに戻すのも無理があるのですが、丁寧に掃除すればある程度汚れは落とせそうです。動作の方は「さすがは日本製!」と拍手したくなるくらいスムーズで全く問題なし。

ブリッジ周辺パーツ。こちらもペグと同じくメッキがある程度劣化していますが、30年以上前のギターとしては状態は保たれている方でしょう。ブリッジサドルのスペースに埃りが詰まっていますが、しっかり掃除すればちゃんと役目を果たしてくれるでしょう。

パネル類。トラスロッドのパネルはきれいに掃除できそうですが、コントロールキャビティとPUセレクターのパネルは表面(おもてめん)はなんだか古い紙が貼り付いてしまって取れなくなったようなナゾの状態。樹脂製のパネルなんですがどうしてこうなったのかは不明。新品時のフィルムをずっと張りっぱなしでそれが劣化して浸食したとか?そのままでも機能的には全く問題ないですが見た目が悪すぎる気がします・・・。どうするかは要検討です。

キャビティ内は中途半端に導電塗料が塗られています。パネルの裏側のシールド処理やアースに落とす配線はされておらず、どうしてこういう仕様になっているのかは不明。電気パーツ類もオリジナルのままだったので最初からこうだったのだと思われます。

取り外した電気パーツ類。PUは生きていてそのまま再セットします。トグルスイッチやPOTなどは可動性や通電の不良、ガリなど何かしらの問題があって要交換。この年代のYAMAHAのエレキはケーブルが全てシールドケーブルになっています。新しいパーツで再配線をしますが、一つ前の写真のキャビティ内のシールド塗装と合わせてどのようにするかは要検討。

取り外したパーツ類はケースにしまって熟成・・・ではなく、失くさないように保管。

本日はここまで。

 

 

 

多分80年代のFernandes EB-170とか160とかそのあたりと思われるEagle Bassタイプの修理。

上の写真のベース、おそらく80年代FenrnandesのB.C. Rich Eagle Bassのコピーモデルで、EB-170とかEB-160とかそのあたりのモデルと思われます。マホガニーボディ、マホガニーのスルーネックで写真の通り外観は非常にきれいでこの手の国産の古い楽器のマニアには垂涎ものですが、実は現在の持ち主さんが久しぶりに弾いてみたところあちこちのポジションで音詰まりがあってHeavy Gauge Guitarsに持ち込まれたという経緯があります。調べてみたところ、フレットがあちこちで浮いていてそれが詰まりの原因になっているようでした。持ち主さん曰く「以前もフレット浮きが合ってリペアショップで浮いた部分を打ちなおしたことがある」とのことで、それの再発です。数えてみると11か所の明らかな浮きがありました。ここまで多いと特定なフレットというよりもネック上の全フレットの問題であると考えるべきで、今大丈夫な箇所も今後浮いて来る可能性が高いといえ、できればすべて新しいフレットに打ち替えたいところですが、予算の都合と今後どれくらいこのベースを使うか不透明でとりあえずしばらく弾ける状態まででOKとのことで、今回は浮いた部分の打ち直し+固定+フレット擦り合わせでしのぐことになりました。

一番浮きがひどかった部分。左右のフレットより中央のフレットがやけに高くなっています。当然ここよりロー側のフレットでは音詰まりしてました。

本機はベースには珍しくスイッチがいっぱいで面白そうだったのでフレット修理後のチェックの際にスイッチ切り替えでの音の変化も確認してみました。スイッチはB.C. RichのEagle(ギターの方)とだいたい同じ配置・役割になっていて一般的なベースとは全然違うのですが、シリーズ/パラレル切り替えのミニスイッチとバリトーンスイッチの切り替えでは意外と使いやすい音が出てきて面白いです。

スイッチだらけで悩んでしまいますが、意外とイイ感じのサウンドバリエーションが得られるコントロール。

内部はパーツ交換の履歴があるようですが、機能的にはそのまま。ただし、アクティブのブースターは持ち主さんが使わないので電池を抜いてあります。

音だし確認↓

シリパラ切り替えスイッチやバリトーンはギターでは知られるコントロールですが、ベーシストにも意外と可能性がありそうです。

日本、アメリカで幅広く活躍しているブルースマンMASATOさんがご来店。無理言って一曲演奏していただきました。曲はRay CharlesのDrown in my own tears。味わい深く、心にしみる演奏でした。MASATOさんありがとうございます!

ギターの音作りや演奏のことなど色々お話させていただき、僕自身とても勉強になりました。MASATOさんはフィンガーピッキングスタイルなのですが、とても表情豊かで味わい深い演奏で見入ってしまいます。

MASATOさん率いるEAST WEST BLUES BANDがシカゴブルース界隈で活躍しているBreezy Rodioを迎えてのツアーが9月にあるので、お近くの方はぜひ!スケジュールは以下の通り。
9/2 船橋 Buddy’s
9/3 千葉 邪夢jam
9/4 大阪 Howlin Bar
9/5 福山 Gun’s
9/6 宇部 Big Hip
9/7 久留米 FUNKY DOG
9/8 別府 CREOLE
9/9 佐賀 Live Bar 雷神
9/10 博多 BuRaPi
9/11 広島 Jive
9/12 倉敷 Cookie jar
9/13 京都 捨得
9/14 四ッ谷 mobius
9/15 横浜 Stormy Monday
9/16 小岩 Back in time

MASATOさんはブルースベースのインストバンド、The Baby Facesにも参加。こちらのライブは僕も先日行ってきたのですが、楽しいのは勿論のこと、ブルースギターが好きなギタリストにはとても内容の濃い演奏で目が離せませんでした。このバンドではMASATOさんの相方ギタリスト稲垣ガッキー裕太さんのギタープレイもしびれます。10/17(火)の小岩Back in timeで次のライブが予定されているのでブルース好きの方はぜひ足を運んでください!

指先ノハク

Posted: 2017年7月29日 カテゴリー: その他
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「指先ノハク」という不思議な名前のバンドの2nd Mini Album。いいぞ、これ。

先日、来店したギタリストさんの試奏の音を聴いていて「一味違うな」と思ったのでいろいろお話したところ「指先ノハク」というバンドのギタリスト、木村さんでした。上の画像はいただいたミニアルバム。木村さんありがとう。

早速聴いたところ・・・コイツぁスゲェ。「ガールズバンドなんです」と聞いていて、勝手に僕のイメージするガールズバンド(僕の年代だとプリプ〇とか〇HO-YAとかすぐ思い浮かべてしまいます)を想像していたんですが、激しく予想を裏切られました。なにしろ演奏が骨太ロック。楽曲も凝っているというか、ある意味プログレのようにセオリーを裏切る流れがあって一筋縄ではいかない。でもメロディは耳に馴染むという。YouTubeに結構映像がでているので見てみそ。

ウェブサイトもあるので見てみそ。↓

http://yubisaki-nohaku.com/

 

 

 

ドラマーさん愛用のリズムボックスの修理・改造。

今回のネタはドラマーさんからの依頼品、上画像のリズムボックスの修理・改造。もともとは青矢印のところにあるミニステレオジャックでヘッドホンにつなぐ仕様だったのですがこのミニジャック部の故障で音が出なくなったのと、できればしっかりした標準サイズのジャックにしたいとのことで、以下説明のように電池スペースを利用してSwitchcraftのジャックを設置。

元々は電源ジャックの右横にミニジャックを取り付ける仕様。ジャックを取り付けると内部のスイッチが切り替わって内蔵スピーカーがオフになる仕組みでした。手前の小さなパーツがもともとのジャック。樹脂部分に亀裂が入っていて内部のスイッチを切り替える役目も兼ねた端子がちゃんと可動しないのが音が出ない原因でした。小さなパーツで割れやすい樹脂部分が破損しやすいのである程度古いもので起こりやすい故障だといえると思います。

画像上は元々のミニジャック。プラグを差し込むと赤矢印の端子が動いて、黄色矢印の内部スイッチが切り替わる仕組み。この内部スイッチは修理後はヘッドホン使用側にしてありますが、必要であれば細いドライバーや爪楊枝などを突っ込んで切り替えることもできます。やろうと思えばちゃんとしたスイッチを増設もできますが、今回はなし。

標準プラグを差し込んだところ。電池の蓋を開けると電池スペースにSwichcraftのステレオジャックが見えます。電池を使用する場合は電池スナップを外に出して電池を取り付ける形を取ります。このために電池スナップは新しくケーブルが長いものに交換。電池を使わないときはスナップを電池スペースに収納して蓋をすればすっきりします。

ミニジャックに比べてかなりしっかりしたジャックになったので、元々のプラスチックの躯体にジャックをそのまま取り付けると抜き差しの際に係る力も強くなるのでプラスチック部分が割れる等、負荷に耐えられない可能性があります。なので木材で補強。赤矢印に見えるのが補強で取り付けたマホガニー材。

実は本機は結構古い機種でとっくに生産完了しているのと、今回の修理・改造の費用より安く中古品が手に入るものです。しかし、依頼主さんは気に入っているのと、ジャックをしっかりした標準ジャックにしたいという明確な希望もあったので修理させていただきました。写真でもわかる通り、かなり使い込んでいます。ギター、ベースもそうですが、購入した時の値段、あるいは同機種中古価格よりも修理費用が大きくなる場合がありますが、今回のように思い入れのある品なら、そういったことは関係なく必要に応じて修理したりカスタマイズを加えて長く使ってゆくのはかっこいいですね。

弦交換と調整でお預かりした未来的ギター、Strandberg。

「人間工学とバランスを追及した」というオーソドックスなギターからはかけ離れたデザイン、Lace sensorで有名なLace発のコイルレスという革新的構造のピックアップAlumitone、スケールは高音弦か低音弦側に向かって長くなるマルチスケール、ヘッドレス+ホローボディで総重量2kg前後という超軽量な構造・・・という未来的というか、普段Gibson、Fenderを愛用しているギタリストからすると特異なギター、Steinbergerなどを愛用するギタリストには進歩的と映りそうな、StrandbergのBoden OS6 TRというモデルです。スウェーデン発のブランドで価格帯順にスウェーデン製、日本製、韓国製という風に生産国がわかれていて、本機Boden OS6は韓国製です。と言っても新品で20万円台中盤で高価なギター。今回お預かりしたのは弦交換と基本調整のためなのですが、変わったギターなのでレポさせていただくことに。

とにかく面白い仕様が目白押しです。

ヘッドレス。各弦に配されたビスをレンチで止めて弦を固定。ナットで弦の間隔を合わせて0フレットをスケール起点としています。それぞれは新しい仕組みではありませんが、0フレットを組み合わせているが面白いです。

特異なのがネックのシェイプ。めっちゃ角ばってます。

よく見ると、裏側の平らな部分はローポジションからハイポジションに行くにしたがってプレーン弦側へ移ってゆきます。親指をネック裏に沿えて弾くフォームに合わせた構造のようです。

Lace製alumitoneピックアップ。コイルがないというこれまた特異な構造。

トレモロは基本的にシンクロタイプですが、(写真の上から下の方向に)シャフトを仕込んであり、しっかりした「回転軸」を設けている点は他にない構造かと思います。今回はベタづけでの調整依頼だったのでフローティングは試さなかったのですがチューニングは安定しやすそうです。そして、チューニングはこの画像でははずしてあるツマミを赤矢印のネジにかみ合わせて巻いていく仕組み。マルチスケールなので、通常とサドルの位置が違っています。もちろんオクターブ調整の移動幅は確保されています。オクターブ調整はフロイドローズのように各弦毎のブリッジを固定しているビスを緩めて適正位置にブリッジを移動、ビスを絞めて固定します。サドル自体がビスになっていてこのビスを回転させて弦高を調整。ビス頭の弦を載せる溝はちゃんと頂点が加工してあります。調整はややめんどくさい仕組みですがチューナーとシャフト式のシンクロトレモロをうまく一体化した結果の仕様かと思います。構造を考えるとフロイドローズに近いチューニングの安定性が得られると思います。

ボディ裏からトレモロのキャビティをみると見慣れたスプリングハンガーの構造が見られます。サステインブロックはアルミニウムが採用されています。

PUは不思議な構造のAlumitoneですが、アッセンブリの配線は一般的なものです。

ギターのデザインからすると慣れに時間を要しそうですが、実際はそんなことはなく、コードを押さえるのもほぼ普段スタンダードなギターと同じ感覚で行けます。私の場合はどうしても親指をネック上から出すフォームになってしまうのですが、それでも演奏に支障はありませんでした。やけに角ばったネックは最初は違和感ありましたが、少し弾いて慣れました。軽いので取り回しは抜群。アンプからの音はクリーン、歪とも生音の感触が豊かで指先のニュアンスが良く出ます。PUの見た目から勝手に「トレブルの効いた音」を想像していたのですが、意外にも温かみのある音です。弾いてみないと分からないと思いますが、意外と箱物ギターやソリッドギターでもクリーンから軽い歪を中心に音作りする場合なんかには面白い選択支になりそうです。Alumitone、いずれ自分のギターにも試してみたいです。このPUノイズが少ないという売り文句でも知られていますが、今回のギターにはシールド処理がされていたのでAlumitone自体のノイズの評価はフェアにできませんでした。ただたしかにその売り文句がうなづけるくらいノイズが少なく、ハイゲインの歪でもノイズは気になりませんでした。

動画も撮ってみました。まずはクリーン。アンプはFender Vibro King.

クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。Gainはフルにしていますが、意外と歪は控えめな気がします。でも演奏している感触はもうちょっと歪を強めたときの感触。不思議です。

先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。ノイズ少ないです。

Strandberg、面白ギターです。今回は09~42の弦を張っていますが、6弦側の方が弦長が0.5インチほど長いので弾いている感触としては通常のギターに09~046のへヴィボトムの弦を張ったような感じかと思います。弦長は普通のギターですが、ヘッドレスでボディも超軽量なのでミニギターのような感じで使うのも良さそう。

 

 

 

 

 

黒い三連星。

Posted: 2017年6月10日 カテゴリー: ギターショップでの一日

ここ最近売りに出したGibson黒い三連星。

左から70~74年製造のLes Pual Custom。もともとプロが使用していたもので、その方の好みにパーツ交換されていますが、プレイヤー志向でヴィンテージを弾きたい方にはもってこい。年代物ならではの貫録の外観もシビレます。この頃のLes Paul Customと言えばJohn Sykesを思い浮かべるのは私だけではないでしょう。

真ん中は2014年製ES-355 bigsby付き。bigsbyの取り付けがわずかにずれているのですが、そういうのが普通に市場に出てくるあたりGibsonだなぁと思います。ずれているといっても演奏性は全く問題なく、Bigsbyらしいビブラートもちゃんと楽しめ、変にチューニングが狂う事もないです。個人的にはこの3本の中で一番好みの音で商品紹介のデモ動画でも楽しく弾けました。こうしてみるとかなり全長が大きいギターなのがわかります。

右は全世界20本限定という超レアなモデル、2004年製のL-5S、Kieth Richards仕様です。1ハムという潔いPU構成にレスポールカスタムのような豪華な外観、男前すぎます。通常のL-5Sはメイプルソリッドボディですが、本機はマホガニーバック、メイプルトップとなっていてやはり中身はLes Paul Customに近いです。弦長は他の2本がミディアムスケールですがこちらは少し長めになっています。

最上位機種のみに許されたフラワーポットインレイがあるのでやはりL-5Sがガ〇アでしょう。一番でっかい355がオル〇ガ? そうするとマッ〇ュはLes Paul Customだな。ジェットストリームアタック!!

 

 

先日レストア完了したEG420、本日最終の微調整&サウンドチェック!

70年代前半のGreco EG420 レストアBefore After①

70年代前半のGreco EG420 レストアBefore After➁

のつづき。本日は最終チェックです。先日調整を行ってから数日たちましたがネックは問題なし。弦高をもう少し下げられないかトライ、1弦側のみ気持ち下げ、それに合わせてオクターブ等微修正。最後にPUの高さを調整してからいよいよ音出しチェック。

まずはクリーン。アンプはFender Vibro King。今回弦は09~42です。フロント⇒フロント+リア⇒リア(ハムバッキング)⇒リア(シングルコイル)の順。

やはりボルトオンネック構造で、ボディもホロー構造なのでノーマルなレスポールタイプとは違った軽やかな感触です。もちろん弦が細いせいもあるかと思います。面白いです。

次はドライブサウンド。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。ゲインは抑え目。フロント⇒フロント+リア⇒リア(ハムバッキング)⇒リア(シングルコイル)の順。

ゲイン高め。フロント⇒フロント+リア⇒リア(ハムバッキング)⇒リア(シングルコイル)の順。

最後はBB Preampの歪もブレンドしてスタート、あとはエフェクターを適当にOn/Off。

フロントに載せたTokaiのPAF系PUが想像していたよりも守備範囲が広く、フロントだけでだらだら弾き続けられました。リアのJBはやはり歪サウンド向けのPUで、ロックなリフをブリブリ弾くのが気持ち良いです。シングルコイルサウンドも違ったキャラクターが良く出て面白いです。JBは高出力なので、シングルコイルに切り替えても音が極端に小さくなるようなこともないです。

今回は予算の都合で徹底したレストアにはなっていませんが、元々の状態からはだかなり化けてくれたと思います。持ち主さんが気に入ってくれることを祈願!

 

 

 

70年代前半製造のGreco EG420をレストア!つづきです。

前回の記事70年代前半のGreco EG420 レストアBefore After①徹底的にお掃除!の続き。

本日は電気部分と組み込み、弦を張って調整まで。

もともと搭載されていたピックアップ。ジャパンヴィンテージマニアは大喜びしそうですが、残念ながら断線していて交換を余儀なくされました。

PUは予算を押さえるために中古品利用。フロントが以前TokaiのセミアコのPUをTokaiオリジナルからGibson57Classicに交換されたお客様から不要になったTokaiオリジナルを下取りさせていただいたもの。モデル名はPAF MkⅡだったかな?いずれにせよオーソドックスなPAF系でフロントにもってこい。リアはだいぶ古かったため値段も格安のSeymour DuncanSH-4 JBがあったのでそれをチョイス。JBはリア用大定番でフロントPAF系+リアJBというのもオーソドックス。ちょうど中古があってラッキー。後述のシングルサウンドも出せるように配線するうえでも4芯で好都合でした。エスカッションを止めるビスは元々のものはサビだらけで再利用できなかったのですべて新しくしました。その際、ボディ側のネジ穴部分が薄いのと(このギターホロー構造でトップは薄いのです)、穴のサイズがスカスカになっていたので新しいビスは少し大き目のものに、それに合わせエスカッションのネジ穴も加工を加えています。

元々のPOTとキャパシタ。シールドケーブルが使われているあたり日本のメーカーだなあと思います。残念ながらこちらも動作はよろしくないので全交換。

新しいコントロールの配線。オリジナルは「PU⇒2Vol/2Tone⇒PUSelecter⇒ジャック」ですが、今回は「PU⇒PU Selecter⇒1Vol/1Tone⇒ジャック」に変更、通常はトグルスイッチはショルダー部につけてそこまでの長い配線の往復もありますが、今回の変更でその長い配線もなくなり簡素化。使用するスイッチは通常のものはキャビティ内に収めるには向きを斜めにしないと入らず、それだと切り替えがやりずらそうなので今回はミニスイッチを使用(値段も安いし)。あと、持ち主さんが現在はムスタングを使っていてシングルコイルのサウンドに馴染みがあるので、本機でもシングルコイルサウンドも出せるようにRear PUのシリーズ・パラレル切り替えスイッチも設置。「予算厳しい」という割に今回POTは贅沢にCTS、ボリュームは500kΩ、トーンは1MΩになっています。実は1MΩの方はいただき物なので予算的にもセーフ。通常はトーンも500kΩですが、前述のとおり「シングルコイルサウンドになじみのあるオーナー」なので、高域が逃げにくい1MΩが好都合とも考えました。

コントロール表側、スイッチの位置関係は画像に書き込まれている通り。レスポールタイプの場合、トグルスイッチは上下に動かすような向きにすることが多いと思いますが、今回はスイッチ二つとも左右に切り替えるようにしました。「ボディエンド側が高域寄りの音」となるように揃えるのと、実際のPUの位置とリンクさせる方が好都合かと思ってのことです。

コントロールキャビティのパネル。やはり元々のビスはサビでやられていたので新しいものに交換。ネジ穴もスカスカだったので新しいビスは径を少し太目にして、パネルのネジ穴も加工を加えて収まりよくしています。

ジャックプレートはさびを落とし、やはりサビだらけだったビスも新しいものに交換。ジャックは以前改造依頼のあったギターから外してまだ使えるのに行き場がなくなっていたかわいそうなSwitchcraftを取り付け。安い国産ジャックでも良かったのですが、やっぱり実績のあるSwitchcraftの方が安心感があります。貰い物なのでタダですし。

最後にネックを取り付け、弦を張り基本調整まで終えたところ。

配線を終え、ネック取り付け、弦を張って基本調整まで完了。ネックの若干の波打ちとフレット高のばらつきが少しありますが、1弦12フレット弦高1.5mmを確保、これで音詰まりもなく演奏できます。あとはこのまましばらく様子見、必要に応じて微調整を加え問題なければ完成です。さきほどアンプにつないで音も出してみましたがだいたい狙った感じになりました。ノーマルのレスポールタイプとは違いますが、これはこれで面白いギターです。今回は電装部の入れ替えと全体の掃除、調整のみなので、まだまだ改善できる余地も残っていますし、持ち主さんがこのギターを気に入ってくれれば、将来予算に余裕があるときにさらに手を加えても良いかと思います。