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お店の美品の試奏用ストラト、Lennyもどき君の配線を改造

試奏用ストラト、Lennyもどき君の配線を改造

これまでノーマル配線だった上写真のLennyもどき君、元々、太い弦の弾き心地を試したいただくための試奏用や、部品交換などの実験用としてお店に常備していたのですが、弦交換の時期なので、弦交換と基本メンテを実施。そして、ついでにストラトのポピュラーな配線改造の音を試していただく場合や、部品交換の実験をやりやすくするために以下の改造を施しました。

①ボリューム&トーンのバイパススイッチ増設

➁フロント+リア、フロント+センター+リアのハーフトーンも出せるようにアレンジ

③フロント+センター、センター+リアのシリーズ接続(ハムバッキングサウンド)も出せるようにアレンジ

ストラトにスイッチを増設して、➁や③の音も出せるという改造は非常いポピュラーです。多くの場合、ミニスイッチとボリューム/トーンのPOTが一体になった「スイッチポット」を使った方法、あるいはミニスイッチを増設する方法が多くとられていると思いますが、今回は「外観はストラトのまま」を条件にミニスイッチではなくポールリードスミスやギブソンのES345のバリトーンスイッチなどに使われている「ロータリースイッチ」を使用してこの改造を実施しました。

左から今回使用したロータリースイッチ、よく使われるプッシュプルスイッチ付きPOT、ミニトグルスイッチ、ミニスライドスイッチ。

左から今回使用したロータリースイッチ、よく使われるプッシュプルスイッチ付きPOT、ミニトグルスイッチ、ミニスライドスイッチ。

ロータリースイッチの端子の多さ!これ一つで他のミニスイッチを複数使わないとできない機能を持たせることが可能。配線は大変ですが・・・

ロータリースイッチの端子の多さ!これ一つで他のミニスイッチを複数使わないとできない機能を持たせることが可能。配線は大変ですが・・・

見た目はストラトのコントロールですが、中身は別。上からボリューム、マスタートーン(プルでボリューム・トーンをバイパス)、PUの接続切り替えの3点切り替えロータリースイッチ。ノブは通常のToneのものを使っています。

見た目はストラトのコントロールですが、中身は別。上からボリューム、マスタートーン、PUの接続切り替えの3点切り替えロータリースイッチとなっています(見た目はToneのまま)。ロータリースイッチは「ハムバッキングサウンド(シリーズ接続)」⇒「ノーマルストラト」⇒「ノーマル配線では出せないハーフトーン」となっています。「モード切替」のようなイメージでとらえていただくと分かりやすいかと思います。

今回使用したロータリースイッチは3段階切り替えのタイプ。真ん中のポジションをノーマルにして、左右にバリエーションを配しています音のバリエーションは下表の通り。

5Way Position Rotary Switch Position 1

Fat Tone Mode(ハムバッキングモード)

Rotary Switch Position 2

ノーマルモード

Rotary Switch Position 3

Bell Tone Mode

(ハーフトーンモード)

1 F⇒C

ハムバッキング

F

シングルコイル

F

シングルコイル

2 F+Rハーフトーン)⇒Cハムバッキング F+C

ハーフトーン

F+C

ハーフトーン

3 C⇒R

ハムバッキング

C

シングルコイル

F+C

ハーフトーン

4 C

シングルコイル

C+R

ハーフトーン

F+C+R

ハーフトーン

5 C

シングルコイル

R

シングルコイル

F+R

ハーフトーン

F・・・フロントピックアップ

C・・・センターピックアップ

R・・・リアピックアップ

+・・・パラレル接続

⇒・・・シリーズ接続

上表のハムバッキングモードはよく使われるミニスイッチやスイッチポットの場合は「F⇒Cのハムバッキングサウンド」⇒「Cのシングル」⇒「Cのシングル」⇒「Cのシングル」⇒「C⇒Rのハムバッキングサウンド」という組み合わせが多いと思います。ロータリースイッチでも同じ配列にできますが、「Cのシングル」が3ポジションも重複してしまうのはせっかくの5way switchの機能が生かし切れていないし、演奏上もちょっと使いにくいので、今回はできるだけサウンドバリエーションを多くすることと、5way Switchでのポジション選択でリア側のポジションではストラトらしいトレブルの効いたサウンドも使えるように上表のようにアレンジ。試しに弾いてみたところ結構扱い易かったです。2番目の「(F+Rハーフトーン)⇒Cハムバッキング」の音は言ってみれば「シングルコイルのハーフトーンとハムバッキングの両方の特長を持ったサウンド」です。もともと狙った音ではなかったのですが意外と面白い音で、演奏の中でも生かせそう。疑似的に2ハムのギター的に使う場合は1,2,3番が通常の3wayスイッチの2ハムギター的に使うポジション、お得なおまけとして4,5番でシングルコイルの音も出せるという感じでしょうか。名付けてFat Tone Mode 。

動画も撮ってみました。まずはノーマルモード⇓

 

次にFat Tone Mode。太いハムバッキングサウンド⇓

 

ハーフトーンモードの方はストラトで最も良く使われると思われるフロントのシングルサウンドだけは残して他の4ポジションがハーフトーンとなるようにしました。5Wayの1,2番の音は通常のストラトと同じ。3番は2番と同じで、4番は常のストラトのハーフトーンよりもより煌びやかさが増したそれが出せます。5番はテレキャスターのセンターポジションのような音。名付けてBell Tone Mode。

 

ロータリースイッチは演奏中に積極的に切り替えるのは慣れないと難しいので「ロータリースイッチは曲に合わせたモードをあらかじめ選択してそのモードで一曲弾く。曲に合わせてモードを選ぶ」という方向性のアレンジです。なのでBell Tone Modeでは全部のポジションをハーフトーンにする配線ではなく、よく使うシングルコイルのポジションも選べるようにしていた方が演奏上は有利なので、今回はフロントのシングルも出せるようにしたのですが、これはアレンジによってセンター、リアのシングルサウンドを出せるようにもできます。ミニスイッチを使う場合もそうなのですが、こういった改造はサウンドバリエ―ションはかなり増やせるのですが、改造後、意外と使いにくかったり、実際に使うサウンドがノーマルの時と変わらないといった事にもなりがちなので、改造の前に「どういう使い方をするか」を想定して、自分にとって使いやすい仕様を考えておくと失敗は少ないと思います。

トーンノブを引っ張るとボリュームとトーンがバイパスになります。POTや配線などの電気部品の比較検討のために持たせた機能です。

トーンノブを引っ張るとボリュームとトーンがバイパスになります。POTや配線などの電気部品の比較検討のために持たせた機能です。

マスタートーンにはプッシュプルスイッチ付きのPOTを使用してノブを引っ張るとボリュームとトーンがバイパスします。これは演奏上のメリットを考えた機能ではなくて、以前作った外付けの機器を使って電気部品の比較実験を行うために追加した仕様です。キャパシタの比較や配線材の比較なんかに役立てようという目論見。

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もうすぐ完成!

もうすぐ完成!

PBボディにPUザクリ追加①のつづき。

使用する2軸POTが届いたので早速配線を済ませ組み込んだところが上の写真。見た感じは問題なし。でも、弦を張った状態でちゃんとした位置にPUが来てるかどうかがいっちゃん大事なのでここで満足せず、ネック取り付け・弦張りをして再確認。

ネックを取り付けて弦も張ってみました。

ネックを取り付けて弦も張ってみました。

上から見て弦が所定の位置から大きくずれていないのを確認。

上から見て弦が所定の位置から大きくずれていないのを確認。

後ろ側からも確認。OKです。

後ろ側からも確認。OKです。

位置もOK!あとはPUの高さを調整して完成!新たに取り付けたPUの位置は通常のジャズベースよりはブリッジよりになっています。既製品のPJスタイルもそういったものが多いと思いますが、こうすることでPUのキャラクターの違いをより引き出せます。もっとも普通のジャズベースと同じ位置にしてしまうとPBピックアップと近すぎて見た目に違和感を感じるかも。

2軸のコントロールにしました。

2軸のコントロールにしました。

PJタイプだと、PBでジャックがあった箇所にトーン、もともとのトーンの位置にリアJBPUのボリューム、PBPUのボリュームは元々と同じで(あるいはそれらを全体的にずらしたピックガードを作成とか?)、ジャックはサイドに改めて穴を空けて取り付けてあるのが多いと思いますが、今回はお客様のご要望でボリュームは2軸にして一箇所にまとめました。外側がPB、内側がJBとなっていますが思いのほかコントロールしやすいです。ギタリストの場合は2つピックアップがある場合は3点切り替えのスイッチを使うのが常套手段だと思いますが、ベースの場合はスイッチ切り替えでなく、それぞれのボリュームで混ぜ具合をコントロールするという仕様が普通です。ギタリスト度が圧倒的に高い僕の場合、離れた位置にある二つのボリュームを操作するのがちょっと難しくてそれにマスターボリュームなんぞがついているともう大変です。そこで今回の2軸POTに両ボリュームをまとめてしまうと両方を一気に上げ下げできますし(マスターいらない)、一方を上げてもう一方を下げる操作も比較的少ないアクションで出来ます。慣れれば任意の方を素早くコントロールしやすそうで気に入りました。

お店には自作のジャズベースが一本あるのですが(僕の練習用です)、こいつはマスターボリュームとバランサー、トーンになっているのですが、ギタリスト脳の僕には使いにくい。元々2ボリュームのみだと使いにくいと考えてバランサーにしてたのですがそれでもちょっと苦手。こいつボリュームも2軸にまとめてしまおうか・・・

プレベボディにジャズベタイプのPU追加のためのザクリ作成。

プレベボディにジャズベタイプのPU追加のためのザクリ作成。

プレベをPJ仕様のPUにするためにボディにリアPUのザクリを作成しました。上の写真はザクリを行って、切りっぱなしになっている塗装膜ののエッジの面取りをして導電塗料を塗った状態。元々の状態は下の写真。

写真撮り忘れたのでネット上に落ちてた同モデルの写真です。この色珍しいですね。

写真撮り忘れたのでネット上に落ちてた同モデルの写真です。この色珍しいですね。

専用の治具(もちろん自作です)とトリマーという電動工具を使ってザクリます。この写真はザクリが完了して治具を外す前。

専用の治具(もちろん自作です)と電動工具を使ってザクリます。この写真はザクリが完了して治具を外す前。

写真の通り、治具を用いて電動工具で掘ることでザクリの形状は綺麗に仕上げることができます。当たり前ですが、しっかりセンターを合わせた位置決めを行って、深さも使うPUが何かと調整の余地も考えて決めました。ここで使用した電動工具は日本ではトリマーと呼ばれているものなのですが、結構キケンな道具なので作業はゆっくり、より慎重に行います。

治具を外した状態。これで完成でも良いですが、塗膜のエッジの部分は切りっぱなしだと引っかかりやすく、そこから大きな塗装欠けなどに至るリスクがあるので面取りをしました。また、このあと元々のPUのザクリに合わせて導電塗料でシールド処理。

治具を外した状態。

ケーブルの穴もあけます。この穴、ドリルで開けますが、難しい位置になるので気を使います。

ケーブルの穴もあけます。この穴、ドリルで開けますが、難しい位置になるので気を使います。

面取りを行い導電塗料を塗り終えた状態。ザクリの縁が白く反射しているのは面取りをしたから。

ザクリの縁の塗膜部分は切りっぱなしでもよいのですが、そのままだとPUを取り外す際などに引っかかりやすく、それが原因で塗装欠けなどに至るリスクもあるので違和感ない程度に面取りを行い、その後で導電塗料を塗りました。ザクリの縁が白く反射しているのは面取りをしたから。

後は組み込みですが、使用する2軸POTがまだ届いてないので続きは後日です。

 

60年代Gibson ES-120のピックガードを製作。

60年代Gibson ES-120のピックガードを製作。

上の写真、フロントにシングルコイルと思われるピックアップが搭載されていたGibsonのES-120です。オリジナルPUからBartoliniに交換するにあたってピックガードを製作したもの交換しています。緑矢印で示しているのがオリジナルのピックガード。

今回、BartoliniのPUに交換するにあたって、オリジナルピックガードでは取り付けできなかったので、取り付け可能な新しいピックガードを作らせていただきました。

オリジナルのピックガードだとピックアップカバーのビス穴が合いませんでした。

オリジナルのピックガードだとピックアップカバーのビス穴が合いませんでした。

製作途中の新しいピックガード。思いっきり製作工程を省略していますが、まず原型を起こしてそれに沿って電動工具で形を整えていきます。外周はナナメに切り落していますが、単にナナメにするだけでなく、周辺部の下側はほんの少し垂直、他の部分が45度になってます。PUの穴も取り付けるbaltoriniにぴったり合うように治具を作ってから加工します。ピックガード製作は結構手間が多いですね。

製作途中の新しいピックガード。思いっきり製作工程を省略していますが、まず原型を起こしてそれに沿って電動工具で形を整えていきます。外周はナナメに切り落していますが、単にナナメにするだけでなく、周辺部の下側はほんの少し垂直、他の部分が45度になってます。PUの穴も取り付けるbartoliniにぴったり合うように治具を作ってから加工、そこまで終えたのが上の写真。あとはコントロールとジャックの穴をあけるのと、ピックガードとボディの距離を適切に保つためのスペーサを制作。ピックガード製作は結構手間が多いですね。

ピックガードとボディトップの距離を適切にするためのスペーサー。ネジ穴は四か所で、ピックアップ側に2か所、コントロール側に2か所。後者に写真の2本のスペーサを、前者には白のフェルトクッションをかませます。

ピックガードとボディトップの距離を適切にするためのスペーサー。もちろん、既製品があるわけではないので製作したものです。ピックガードを止めるネジ穴は四か所で、ピックアップ側に2か所、コントロール側に2か所。後者に写真の2本のスペーサを、前者には白のフェルトクッションをかませます。

配線をする前にパーツをピックガードに取り付けて一度ギターに装着、ジャックの先端がボディトップにあたらないか、ボリューム・トーンのPOTがボディにあたらないか(近すぎないか)、などを確認します。

配線をする前にパーツをピックガードに取り付けて一度ギターに装着、ジャックの先端がボディトップにあたらないか、ボリューム・トーンのPOTがボディにあたらないか(近すぎないか)、などを確認します。

仮止めで側面から見たところ。問題なさそうです。スペーサーもちょうど良くピックガードの水平もOK。

仮止めで側面から見たところ。問題なさそうです。スペーサーもちょうど良くピックガードの水平もOK。

確認OK!いよいよパーツの取り付けと配線。POTは通常サイズのものを使いました。

確認OK!いよいよパーツの取り付けと配線。POTは通常サイズのものを使いました。ピックアップからの配線はとりあえずアセトテープで止めています。

配線が済んだらいよいよ取り付け。出来上がったを側面から見たところ。電車の車体の下みたいですね。

配線が済んだらいよいよ取り付け。取り付け完了、側面から見たところ。電車の車体の下みたいですね。

出来上がった状態がこのレポートの一番上の写真(フィルムはがしていない状態。ちょっとめくれている箇所もありますが・・・)。このピックガードオリジナルと全く同じ上面のサイズにすると、PUを取り付けるビスをはじめいくつかのビス穴が端っこになり過ぎて強度に不安があったので、若干横幅を大きめにしていますが、目論見通りになったかと思います。

あとはフィルムをはがすと、ピックガードはピカピカなので、ボディの雰囲気と合わせるかどうか。必要であればピックガードをレリック加工して合わせることもできます。ピックガードは作るとなると意外に手間が多い部品ですが、楽器の雰囲気を変えたり、今回のように今までつけられなかった部品を載せたりなど満足度の高い改造の一つかと思います。

 

1万円のギターを改造しまくり。

1万円のギターを改造しまくったらこうなりました。

上の写真のギター、BUSKER’Sという激安ブランドの3シングルストラトタイプを改造しまくったものです。原型をとどめているのは「ストラトの形」という点くらいであとはほとんど手が加わっています。改造した内容は・・・

①指板張替・フレット交換・ナット交換

分厚いローズ指板に張り替え、ネック全体の厚みを増しています。(僕は太目のネックの方が好きなのです。)そして、指板Rは9.5~12inchのコンパウンドラジウスに成形。フレットは日本が誇る老舗フレットブランド三晃のナロージャンボ。ナットは牛骨、Fenderよりも厚みが少なく(弦が乗る距離が短く)仕上げています。

指板を張替。オリジナルの状態よりも厚みのある指板でネック全体も太くなった。

指板を張替。オリジナルの状態よりも厚みのある指板でネック全体も太くなった。

ネックの厚みが増した分、ネックポケットを掘り下げ(赤矢印の面)。ポケットのサイズもやや大きすぎたので側面をパテでもって調整(青矢印の面)。黒いと量がついているのはオリジナルの塗装。元々黒のボディだったのをバーガンディにリフィニッシュ。

ネックの厚みが増した分、ネックポケットを掘り下げ(赤矢印の面)。ポケットのサイズもやや大きすぎたので側面をパテでもって再成形(青矢印の面)。黒い塗料がついているのはオリジナルの塗装が残った部分。

➁ペグをロトマチックからクルーソンタイプに交換

タイトルだけ見ると大した改造ではないように思いますが、さにあらず。結構な大手術をしています。ロトマチックからクルーソンタイプへの交換では多くの場合、ポストの穴を埋めて開け直しますが、今回は6か所個別に埋めるのではなく、ヘッドをスパッと切断して、新しいメイプル材を貼って再成形しています。元々の穴が大きすぎて、ちょうど良いサイズの埋木を作る方がかえって大変だったので苦し紛れに取った方法ですが、思いのほかうまくいきました。

ペグ穴がある方は付け足したメイプル材なのだ。フランケンなギターなのです。

ペグ穴がある方は付け足したメイプル材なのだ。フランケンなギターなのです。よくみると「BUSKER’S」のロゴが残っているのがわかります。あとストリングリテイナーの位置をナット側に変更するために元の穴も埋めています。

出来上がった状態。裏側から見ると接ぎ木している部分がわかります。表側はマッチングヘッドにしてわからないようにしました。ペグは廉価品を使っています。

出来上がった状態。裏側から見ると接ぎ木している部分がわかります。表側はマッチングヘッドにしてわからないようにしました。ペグは廉価品を使っています。テンションピンは70年代フェンダーくらいの位置に変更。

③3シングルから2ハム仕様に

ボディ材が非常に軽量なためか、軽い音のギターだったので、もう少し太い音が出ることを期待して2ハム仕様に改造。さらに4芯のPUを使ってシリーズ接続(通常のハムバッカー)、タップ(片方のコイルのみ出力のシングルコイルモード)、パラレル(両方のコイルをシングルとして出力するハーフトーン)を切り替えられるようにしました。PUはG&Bという廉価ブランドのものを使用。

3つのノブは上からボリューム、モード切替のロータリースイッチ(シリーズ⇒タップ⇒パラレル)。ロータリースイッチは通常はフロントPUのみに効く。そして一番下がトーン。トーンはプッシュプルになっており、プルでモード切替ができるようになる。 モード切替とトーンの間にあるミニスイッチはリアPUのパラレル接続の際に、片方のコイルだけローカットするスイッチ。このスイッチをOnにしたリアのパラレルはかなりシャキシャキの音になる。 後は3wayのレバースイッチ。

見た目は普通のストラトのコントロールですが中身は別物。3つのノブは上からボリューム、モード切替のロータリースイッチ(シリーズ⇒タップ⇒パラレル)。ロータリースイッチは通常はフロントPUのみに効く。そして一番下がトーン。トーンはプッシュプルになっており、プルでリアPUもモード切替ができるようになります。
モード切替とトーンの間にあるミニスイッチはリアPUのパラレル接続の際に、片方のコイルだけローカットするスイッチ。このスイッチをOnにしたリアのパラレルはかなりシャキシャキの音になる。2ハム仕様の見た目からは想像できないようなシャキシャキサウンドです。
そして3wayのレバースイッチ。

④シンクロトレモロ仕様からハードテイル仕様に

このBUSKER’Sのボディ材はポローニァ(桐)という非常にやわらかく軽量な材なので、トレモロを使うとネジ穴がすぐに馬鹿になります。なので、ハードテイル仕様に改造。

トレモロ部分とスプリングハンガーのザクリをアルダー材で埋めたところ。リフィニッシュもするために色もはがしてあります。

トレモロ部分とスプリングハンガーのザクリをアルダー材で埋めたところ。リフィニッシュもするために色もはがしてあります。あと、2ハム仕様にするためにリアPUのザクリの形が都合悪かったのでそこもアルダーで埋めてザクリし直しました。フランケンなギターなのです。

⑤黒からバーガンディへリフィニッシュ

元々はポリエステルと思われる黒のフィニッシュ。これをはがしてバーガンディにリフィニッシュ。サンディングはポリ、着色とトップコートはラッカーで行っています。メタリック塗装は難しいんですが、今回はムラが入ってしまいました。でもやり直す時間もないし、このままでもいいや!

ボディバック。よく見ると色に村があるのがわかります。残念。ハードテイルなので弦止めのブッシュも埋めました。

ボディバック。よく見ると色ムラがあるのがわかります。残念・・・ハードテイルなので弦止めのブッシュも埋めました。

主な改造は以上な感じです。あとはピックガードを製作してますが、BUSKERSに見えないように、ゴージャスにパール柄にしました。元々かなり細かったネックジョイントのビスはネジ穴がスカスカだ頼りなかったので極太ビスに交換してます。それからトーンは音がこもるポイントを遅らせるために通常のハムに使用するよりも容量の小さいキャパシタを使いました。POTやスイッチ類は国産品ですが、ロータリースイッチだけ国産でちょうど良いのが見つからなかったので通販で買った安くてアヤシイものを使いました。その他各交換パーツも贅沢なものは一切使用せずに安価なものを使用していてパーツ代は多分1万円弱でしょう。でも作業料となるといくらになるのかな・・・同じギターが20本位買えるくらいかも。

そして本日サウンドチェック実施。

まずはクリーン。最初の2分間くらいは「フロントハム」⇒「フロントシングル」⇒「フロントパラレル」⇒「リアハム」⇒「リアシングル」⇒「リアパラレル(ローカットON)」の順で同じようなフレーズを弾いて各モードの音の違いを確認。あとは適当。途中のレッチリの部分、余計な音が出てますが気にしないでください。⇓

 

次にクランチ。最初の方はクリーンの時と同様、各モードの音の違いをチェックしています。あとは適当。⇓

 

上のクランチよりもゲインアップ。ここまで歪ませるとシングルとパラレルの違いもわずかになってわかりにくいのでモード毎の音の確認は省略、好きに弾いちゃいました。⇓

なかなか楽しめるギターになりました。でも、スイッチ類がややこしいので慣れないとかなり混乱します・・・

音はまだ軽さがありますが、それもこのギターの個性。動画で使った歪みはいつものJTM Driveですが、こいつのドライブを少し下げてゲインブースターでブーストするともっと太いリードも行けそう。

元々あったトレモロのザクリをアルダーで埋めたのにもかかわらず、出来上がった状態はまだまだ超軽量の実測2.85kg!!通常のストラトではあり得ないこの軽さ、怖いです。思いつくままに仕様を決めていったお遊び改造なギターですが、お客さんにハムバッカーのコイルタップやパラレル配線の音を説明する時などなどの改造の説明に役立てようと思います。

Vanzandtストラト、ハムバッキングサウンドが出せるように配線アレンジ。

VanzandtストラトSTV-R2、ハムバッキングサウンドが出せるように配線アレンジ。

Vanzandtのノーマルなストラトをシリーズ接続(ハムバッキング)ができるように配線をちょこっとアレンジ。センターのトーンをプッシュプルスイッチを兼ねたPOTに交換して、このスイッチでノーマルのストラトの配線とシリーズ接続を切り替えます。このスイッチをプルにした状態で5wayスイッチのフロント側のポジションから「フロント+センターのシリーズ接続」⇒「センター」⇒「センター」⇒「センター」⇒「センター+リアのシリーズ接続」となります。プリにしていない状態はノーマルのストラトと同じ。今回ハーフトーンとハムバッキング時のハムキャンセル効果を狙ってセンターのPUをRWに交換しています。

もともと生鳴り自体がイイ感じの個体で、ノーマルのストラトとしても弾いていて楽しい一本だったのですが、ハムバッキングサウンドを出せるようにする音でさらに楽しみが広がった感じです。

サウンドチェック⇓

「改造」といっても非常にポピュラーなものですし、新品時にすでにこの配線をしているギターもたくさんあるので実績は十分の改造と言えるともいます。外観は変わらないというのもポイントです。やってみるとサウンドバリエーションが広がって普段使っているストラトの守備範囲が広がってパワーアップします。個人的にもVanzandtのPUでこの改造した時の音には興味がありました。

センタートーンを持ち上げるとシリーズ接続になります。

センタートーンを持ち上げるとシリーズ接続になります。

 

Fender Japan Aシリアルのテレキャス。コントロールパネルを反対に取り付け!

Fender Japan Aシリアルのテレキャス。コントロールパネルを反対に取り付け!

写真のテレキャス、Fender JapanのAシリアル(85~86年製)です。ピックアップやキャパシタ、使用に耐えなくなったオリジナルのスイッチを交換。合わせてコントロールパネルを通常と逆に取り付け。こうすることでスイッチ切り替えの際にボリュームを動かしてしまったりその逆の誤操作が起こりにくくなります。また、ボリューム奏法もやりやすくなります。先日、ライブに行った菊田俊介さんのテレキャスもこの仕様で、ボリューム奏法を多用していました。

「逆に取り付ける」といってもそのままひっくり返すとスイッチのポジションが逆になるし、ToneとVolumeの位置も反対になってしまうのでスイッチ、Vol.、Toneともに一度取り外して、再取り付け。

早速、音出し。

うーん、たのスィー。

先日このブログでも紹介した、当店で制作したエボニー製のB.C.Rich用のトラスロッドカバーとバックパネル、ご依頼いただいたお客様から取り付けた状態の写真をいただきましたのでご紹介します。

まずはトラスロッドカバー。ヘッドの突板の木目の中にエボニーの風合いが高級感を醸していますね(自画自賛)。

まずはトラスロッドカバー。ヘッドの突板の木目の中にエボニーの風合いが高級感を醸していますね(自画自賛)。

バックパネル。こちらもボディバックの木目といい組み合わせじゃないかと思います。

バックパネル。こちらもボディバックの木目といい組み合わせじゃないかと思います。

完全に自画自賛になってしまいました・・・

こういった見た目のアレンジは好みによって良し悪しは違ってくるのですが、やっぱり汎用的なプラスチックや金属の板などとちがって木材だと木目や木材ならではの風合いがあって「見た目のアレンジ」の方法としては面白と思います。強度やコストについては(設計にもよりますが)プラスチックなどの方が使い勝手が良いと思いますが、やっぱりギターは「見た目」も大事なんで、こういう改造も大いにアリ!ですよね。

左がオリジナル、右が当店で作成したエボニー製。

左がオリジナル、右が当店で作成したエボニー製。

以前も製作したことがある木製のトラスロッドカバーの制作と今回はバックパネルの製作の依頼を合わせていただき、本日無事完了しました。

左が今回作成したエボニー製、右がオリジナル。

左が今回作成したエボニー製、右がオリジナル。

ロッドカバーの方は元にしたエボニーの端材からすべて削り出しで作りましたが、バックパネルの方はサイズが大きく、それなりのサイズの板材を材木屋さんで探してきています。また、そのままでは材の厚みがかなりあって、バックパネルに使うには分厚すぎるので板全体を薄く均一に削り落としています。実はこの作業は当店ではできないので外注。それをいつものように成形し、ビス穴を空けてから細かいペーパーにて表面の木地を調整。サイドのテーパー部分が意外と時間がかかりますは、オリジナルのプラスチックに比べて木製だと割れなどの恐れがあるのでオリジナルよりも厚め、面積も若干広めにし、その分サイドのテーパーをつけることで取り付けた際の違和感がないようにしています。裏面にシールド処理を行った後、最後にオイルで処理して完成。。

こういう木製の小物を作るのは楽しいです。木目フェチかも・・・

 

エスカッションの歪み矯正具

Posted: 2015年11月14日 カテゴリー: Modify

昨日のレポートで「歪んだエスカッションの矯正」というのがイマイチ分からないとのお話をいただいたので、もうちょっと詳しく解説。

まず「歪み」ですが、下の写真のようにネック側が凹んでいました。この写真は少し矯正してから撮影したものなので、元々はもっと曲がっていたと思ってもらって差し支えありません。

赤矢印の部分をよく見ると歪んでいるのがわかります。この写真を撮影したのは少し矯正を進めてからだったので矯正前はもっと激しく歪んでいました。

赤矢印の部分をよく見ると歪んでいるのがわかります。

矯正具をかましてエスカションをビス止めしたところでほぼまっすぐになりました。

矯正具をかましてエスカションをビス止めしたところでほぼまっすぐになりました。

直した状態。上の写真のように歪みがほぼ解消しています。歪みを治すためにエスカッションの裏側からはめ込んだのが「矯正具」。矯正具はエボニー材を削り出して作成、下写真のような形状。

エボニー材を削り出しで作成した矯正具。

エボニー材を削り出しで作成した矯正具。

矯正具は下の写真のようにPUとエスカッションの間にほぼぴったりはまり込むサイズになっています。この状態でキャビティに固定するのですが、矯正具の左右の端はキャビティ内側にあたらないような形になっています。

ぴったりおさまるサイズ。

ぴったりおさまるサイズ。写真左下のビス穴と右上のビス穴の間にはめ込みます。

この治具はただはめ込んで問題の歪み部分を押し戻すだけでなく、はめ込んだままの状態でもPUの高さ調整ができるような形状にしています。また、矯正具はPUのコイル側にしっかり触れているので、余計な共鳴はしないと思います。もちろん、PUキャビティーに落下したりはしません。

矯正具は荒削りをしてから、実際にエスカッションに取り付けてちょうど良いかどうか確認しながらサイズを微調整していきました。

矯正具は荒削りをしてから、実際に「エスカッションに取り付けてちょうど良いかどうか確認⇒ほんの少しずつ削ってサイズを微調整」を繰り返して完成させます。大きすぎても小さすぎてもダメ。

今回のような凝った形でなくても単純な角棒でもサイズさえ合わせれば矯正はできますが、単なるスペーサーだと矯正はできても、PUの高さ調節ができなかったり、キャビティ内に落ちてしまったりなども考えられます。あとの面倒を考えての形状というわけです。勿論取り外しも簡単です。