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メンテ中のアンプたち。

メンテ中のアンプたち。

先日出張買取でアンプを仕入れました。ちょっと時間が経ってしまったのですが、昨日メンテナンスに出しました。大きな問題はないので来年早々には出品できるかと思います。

右はMarshallのAVT2000。バルブステートシリーズの20w。プリ部に真空管を用いたアンプです。このブログでも紹介しているValvestate8040よりは後期の機種で、より小出力でマーシャル社も練習用を狙ったんだと思いますが、結構デカい音も出ます。

左のFender 2台は上がPro Jr.のFar East Electronicのモディファイ品。内部のパーツがビンテージのNOSなどにかわっているらしいですが詳細は不明。音はバシッと食いついてくる感じでリードでニュアンスを重視する人向けかも。

下は70年代のChamp。これはスピーカーと真空管が交換されています。交換した真空管がゲインが低めなのか、Champとしては音量は抑え気味ですっきりした音が持ち味。「音量抑え気味」と言ってもフルボリューム家でガンガン鳴らすわけにはいきませんが(笑)。

Fenderの2台は既に試奏された方もいて「ほしい」という話もいただいたのですが、新しいものではないですししっかりメンテしてから値段を付けて売りに出します。

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ここ数年、雑誌にもよく広告が出ているBugeraというアンプブランド。低価格なのが売りの印象が強く、実績がない分、「価格なりの製品」と先入観を持たれてしまう、そんな日の目を見にくいブランドかも。で、そのbugeraがウチのお店にも一台入荷してきたのでワタクシも音を出してみました・・・オドロキです。

機種は333 212infiniumで、120w、クリーン・クランチ・リードの独立3チャンネルの真空管アンプ。マスターボリューム、リバーブ、センドリターン、フットスイッチなどの現代的な装備すべて実装の上、4本あるパワー管を常時監視し、異常があればLEDの点灯で知らせてくれるシステムも搭載。しかもそのシステムは4本あるパワー管への負担を平均的かつ最適に自動でバイアス調整するというオドロキのもの。ホントか?と思わず疑ってしまいました。真空管の寿命も圧倒的に長くなるとか・・・

このシステムについては時間が経たないと実績化しにくいから結論的評価を出すには早いですが、他の普通のアンプにも搭載されている各機能、サウンドだけでもその価格(新品でも6~7万円)なのが信じられない出来。人件費の安い国での製造とはいえ、その工場で働いている人たちにはちゃんと給料が払われているのか疑いたくなるくらいです。

クリーンもなかなかのサウンドで使えますが、クランチチャンネルでもかなりのゲイン幅があり、リードチャンネルと合わせてハードな音楽により向いているように思います。

初心者で多チャンネルのチューブアンプをお手頃価格で手にしたい方なんかには良い一台かと思います。何しろ安いという事もありますが、120Wでも音量もかなり小さくできるので家練習もイケル。

真空管アンプが比較的安価で手に入る昨今、その中でもさらに低価格なBugera。今の若いギタリストは恵まれているなあとつくづく思いました。ワシらが若いころも安いアンプはあったけど、それこそ「価格なりの音」で、ショボイもんでした・・・

学生時代はマーシャルに憧れつづけた。もちろんアンプの方の話だ。

エレキを始めて間もない頃、千葉にあった某楽器屋でソリッドステートの小型マーシャルの音を聞いた。当時フェンダーの1万円くらいのアンプを使っていたオイラには衝撃的に良い音、ロックな音が出ていた。その頃は真空管アンプがどうこうという知識はなく、ただただマーシャルロゴのついたアンプといういだけで神々しく見えた。たぶんLead12とかそんな機種名だったような気がする。

大学を卒業、社会人2年目に初めてマーシャルアンプを買った。社会人といっても安月給だったのでやはりソリッドステートのものだったがうれしかった。しかしそのソリッドステートマーシャル君とは長く続かずすぐに破局が訪れたのであった。

念願のマーシャルを手に入れたものの、音はイマイチ、いやイマ3ぐらいでへなちょこだった。当時は試奏してもすぐに舞い上がってしまう若造だったので、良し悪しなんて判断できずにマーシャルというだけで買ってしまったのがいけなかった。だが、そのすぐあとに我が生涯最愛の妻、じゃなかったマーシャルに出会うことになった。

当時、オイラは茨城の守谷というところに住んでいたが、会社が休みの日は楽器やCDを物色するためにせっせとお茶の水などに通っておった。そんなある日、中古楽器屋で出会ったのが今回のお題のMarshall Valvestate8040であったわけだ。

↓これだ

8040%20marshall%208040

(すでに8040ちゃんと別れて数年がたっていて写真がないのでまたネットで拾った画像だ。)

Valvestateシリーズは90年代にデビューしてしばらく続いていたが、最近は見かけなくなった。真空管アンプも安くなったからかな?・・・それは置いといて、8040だが、シリーズ最初期の40Wモデルで、ドライブチャンネルはプリ部に12AX7真空管を搭載、しかもスプリングリバーブも付いているというオイシイ仕様であった。いくらだったか忘れたが、当時安月給で余裕もなかったオイラでも、即決で購入、配送する金はなかったので、JRと私鉄を乗り継ぎハンドキャリーで持ち帰った。いやーまったく重たかったぞ。

このアンプは名機だ。間違いない。特にハードロックやメタルをやりたかったオイラにとって理想的な歪み音がギター直で出せた。変な話だが、オイラが使ったマーシャルで一番改造プレキマーシャルフルブーストの音、すなわち80年代くらいのハードロック、へビィメタルの音に近いニュアンスを持っていた。あと、スプリングリバーブもいい感じだった。リバーブと言えばフェンダーだが、オイラはフェンダーリバーブのびしゃびしゃ感は好きでなかった。8040のリバーブはスプリング式だがびしゃびしゃ感は少なく、それでも結構深めにかけることができた。

40Wとはいえ、パワー部はソリッドステートでそんなに極端に音がでかいわけではなかったが、自宅練習やオリジナル曲の録音、スタジオ練習やライブ、どこにでも持っていた。実は少し後になって初のヘッドアンプJCM2000を入手してはいたのだが、最初ちょこっと使っただけであまり使わなくなってしまった。スタックアンプへの憧れと、当時はたくさん歪むのがうれしかったのでお店で試してあんまり深く考えず買ってしまったのだが、実は8040の方が音も好みで、使い勝手も良かったのであった。

その頃8040をメインの歪みにしてOD-3でブーストしている音が残っていた・・・

↓これだ。

使ったギターはGuitar3のトーカイレスポール。当時の弦は011~052

Guitar3:TOKAI Les Paul Type↓

https://heavygaugeguitars.wordpress.com/2013/05/14/heavy-gauge-guitar-3-tokai-love-rock-model/

ここ数年でハードロックやメタル一色から離れ、音づくりがクリーン設定の真空管アンプにエフェクターで歪みを乗せるという方向になり、8040君もお役御免となり、次なる持ち主の元へと嫁いでいった。しかし、今でも、オイラが手にしたマーシャルの中では一番のお気に入りの音を出していたということはゆるぎない。まだ時々中古で見かけるが、あの音を考えると、かなりお買い得なアンプだと思う。

Marshall Valvestate 8040、あれは良いものだ。ちーん。

makube

いきなりだが、「ハイゲイン多チャンネルアンプ」による悪影響ってあると思うのだ。

なんで最近のハイゲインアンプはあんなにスイッチをカチャカチャカチャカチャカチャカチャ踏んで音を変えるようになっているのだろう。スイッチ自体はツールの一つとしては良いのだが、スイッチを付けることが目的化してはいまいか。中には歪みの量を1チャンネルにつき3段階くらいで変えるのもフットスイッチで操作する機種もある。なんで歪の量までわざわざスイッチで変えるのだ。そんなに機械化してしまうと演奏も機械化しちゃうぞ。ワシだって今は足元にエフェクターの10個も並べてはいるが、基本の音ではそんなにカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャやらんのだ。カチャカチャくらいだ。楽器の演奏で「スイッチを踏みまくる」というのはワシら年寄りからすれば異質なのだ。必要最小限にしていただきたい。

ハイゲインサウンドとクリーンサウンドをフットスイッチでチェンジすることに慣れている若手諸君は演奏が画一化してしまいがちではないかと心配している。これはアンプだけでなく、モデリング関係もそうだ。なんというか「レンジでチン」な感覚を覚えて気持ち悪いのだ。YouTubeで世界の腕自慢たちの演奏をよく見るのだが、ハイゲイン系のサウンドでタッピングやスィープを駆使しているすごいやつらがたくさんいる。だが、複雑なフレーズを高速で決めまくっている彼らを見ていて、時々「みんな画一的」に見えてきてしまう。ハイゲインだと軽いタッチでワーっと弾けてしまうところがあるが、それがピッキングの強弱によるニュアンス付けよりも「音数が多いフレーズを早く弾く」という部分ばかりに目が行きがちなのではないだろうか。

ワシと同世代以上のオッサンチームは心当たりがあると思うが、少なくともマーシャルでいうJCM800、少し妥協してJCM900位のアンプがスタジオで定番だったころはフルに歪ませてもまだピッキングの強弱で表情が大きく変わったし、クランチにセッティングしてギターのボリュームでの音色操作もしやすかった。しかし、JCM2000位からは「フットスイッチで音色をチェンジする」という多チャンネル前提になっていて、ハイゲインチャンネルはやたら歪む。その音だとメタルなスィープとかタッピングとかは決まりやすいが、何しろ一音一音の表情が乏しくなりがちだ。ボリューム操作やピッキングの強弱での音色コントロールから若者の意識が離れるようになった一因がこのことではないかと疑っているのだ。

 

いつの頃からかメタル系、ハードロック系の新人ギタリストに感激しなくなってきた。何故なのか考えてみたけどやっぱり「演奏技術が機械的になってきたから」と思えてしまう。

若いメタル系の連中の演奏がワシにとって面白くなくなった理由は、ピッキングが画一的で表情に乏しいからだ。ヤツラは速弾き、スイープやタッピングなどはめちゃくちゃ鮮やかに決めまくるし、そういう面でのテクニックはすごいが、フレーズの表情は乏しく、まるでプログラムされたとおりの演奏をこなすシーケンサーのように感じてしまう。ハイゲインにすればするほど、弱いピッキングでもイッチョマエの音になるが、反面強弱をつけてもサウンドには反映されにくい。ボリューム絞ってのクリーンもハイが落ちるししょぼくなる。スイッチでクリーンに切り替えるからそんな必要はないのかもしれない。

若者よ、イングヴェイがアルカトラスで初来日した時の映像を見るのだ。なんてクリーンなサウンドなんだ!と思うはずだ。今の基準でみれば歪は少ない。その中で彼の演奏が衝撃なのは速さだけでなくピッキングでの表情もしっかりしていたということに気付くのではないか。客席のおにーちゃんは昭和な感じでアレだが、演奏は現代の若手テクニカルメタルギタリストが束になってもかなわないぞ。

↑その映像。

↑その映像2。

http://www.amazon.co.jp/ALCATRAZZ-Parole-RockNRoll-Japan-1984-1-28/dp/B002WWLPZS/ref=sr_1_sc_1?ie=UTF8&qid=1396794605&sr=8-1-spell&keywords=alcatraz+live+84

↑気になったらDVDでじっくり観賞しませう。この頃のイングヴェイは音がとってもクリーン。

 

今回はちょっと悪口になっちまった。若いヤツラよすまぬ。現代ハイゲインアンプのメーカーの皆さんご容赦を。ワシはもう年なのじゃ。ゆるしてくれい。それに決して若いヤツラの音楽そのものが嫌いというわけではない。ワシはダウンチューニングでハイゲインサウンドでハラにずんずん来る若いヤツラのリフに新鮮なショックを覚えたし、そうしたバンドの曲は結構かっこいいと思っている。でも、ギターソロがワシにはツマランということだ。音楽なんだから最終的には好みの問題だけどネ。年を取ったってのも理由だろうしネ。

Blackstar Artisan30Combo

BlackstarのPoint to Point配線のアンプ、Artisanシリーズ。Blackstarはまだ新しい会社ですが、最初に発表したフロアタイプのチューブドライブペダル、5Wの真空管アンプHT-5などであっという間に広まったことはここ10年間ギターをやっていた人はご存じのことと思います。

Point to Point配線のアンプとしては比較的買いやすい価格で、音も最高に良く、なおかつ使いやすいアンプです。出力が10W,30W切り替えられたり、単純にクリーン・ドライブではなく、キャラクターの異なる2つの独立チャンネル(チャンネルリンクも可能)、音色のバリエーションが得られるコントロールなど現代のギタリストに使いやすくなるような工夫が凝らされています。サウンド自体は伝統的ですが、使いやすさは現代のアンプという感じでしょうか。

BlackstarArtisan30A←チャンネル1

BlackstarArtisanB←チャンネル2

音は、さすがにPoint to Point配線なためか、非常に食い付きが良く、レンジも広い感じがします。音の傾向としてはやはりブリティッシュ系で、プレキシマーシャル、VOX AC30のような雰囲気を持っています。↓はBlackstarのデモ動画です。

家で鳴らす場合はクリーンにセッティングして歪みエフェクターで音を作っています。その歪みエフェクターもBlackstarでDS-2です。Blackstarは元々Marshallにいた技術者が作ったメーカーですが、市場の需要を良く分かっているのでしょうか、良い製品が多いと思います。今後も期待したいです。

FenderPrincetonReverbFront

65年モデルPrinceton Reverbのリシュー。15W出力で、スピーカーは10inchのジェンセン。自宅練習用の小出力チューブアンプとして購入したのですが、15Wとはいってもチューブアンプなので、家では結構な爆音になるくらいのパワーがあって、思い切りは鳴らせません。でもFenderのクリーンは言えレベルの音量でも味わえます。コイツをクリーンに設定して、気に入ったエフェクトを加えて音を作って練習をしていました。先のレポートにある通り、最近は苦情をいただいてしまったので、音出しは控えているのですが…

昔ハードロックやメタルばかりやっていたころは「歪みはアンプで作るもの」という固定観念を持っていて、Fenderのチューブアンプはとっつきにくく、音も粗が目立つので、毛嫌いしていました。5,6年前に、Red Hot Chili PeppersやStevie Wonder、Policeなどをコピーするバンドに参加していて、その頃からいろんなエフェクターを試すようになりました。それまでアンプは「歪むマーシャル系」ばかりだったのですが、エフェクターで音を作るとなるとクリーン自体が良いアンプでないとだめで、だんだんFenderを使うようになった経緯があります。クリーンアンプの定番はもう一つRolandのJCがありますが、何故かJCの音は私には冷たく感じられてなじめません。やはりチューブアンプには温かみがあると思います。

ピッキングのニュアンスが非常によく出せる(=粗が目立ちやすい)のがFenderのチューブアンプの良いところ。今ではクリーン、クランチはFenderなしでは考えられなくなりました。

FenderPrincetonReverbRear

Princeton reverbはスタンバイスイッチがありません。スイッチがリアパネルにあるのはちょっと不便…音気に入ってるのでそれくらいいいけどね。