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本日完成、出品したSG1500.

先日からレストア作業をしてきたSG-1500、一昨日Daddarioの010~046の弦をレギュラーチューニングで張って調整、今日までネックの様子を確認。反り等の問題もなく、弾き心地も良好、本機用に制作したローズウッドのパネルも取り付けて完成、本日出品にこぎつけました。

サウンドの方ですが、やはりバイサウンドシステム(コイルタップ)によってかなり幅が広く、演奏していても色々な方向に可能性を感じます。

元々高域の強いPUだと思いますが、シールド処理の効果もあってか耳に痛い感じもなく、意外とクリーンが弾いていて楽しいです。実はシールド処理で必要以上にハイが削れないかちょっと心配していましたが、いいバランスかと思います。当たり前ですがノイズも少。今回、弦高は低め(1弦12f1.2mm,6弦1.7mm)にしていますが、弾き味も良好で、滑らかに弾けます。

 

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配線を終えて電気パーツの組み込みまで完了したSG1500、あと一息で完成!

引き続きYAMAHA SG1500のレストア作業、本日は電気配線・電気パーツの組み込み、コントロールキャビティのパネルを製作。ボディ側のシールド処理はキャビティ全体を覆うように拡張、数日前から導電塗料を数回塗り重ねてあります。

元々はキャビティ内の半分くらいまで導電塗料が塗られていて(下のBefore写真参照)、パネル裏側はノーシールドでした。一方で配線はすべてシールド線が用いられていましたが、今回はキャビティ側のシールド処理を充実させることにして導電塗料をキャビティ内部全体に拡張して塗布、後述のパネルも取り付け前に内側をアルミテープでシールドすることでボディ側のシールドを充実させて再配線に用いる配線材はシールド線は用いないことにしました。使ったのは改造などで定番の配線材Belden8503、8504。写真には写っていませんが、PUからの配線もBeldenに置き換えました。これら配線材は今後のメンテナンス性を考慮した色分けとグループ分け(チューブで仕分け)ています。電気パーツはYAMAHAオリジナルではすべて国産パーツでしたが、今回はPOT類はCTSのインチ規格品に、キャパシタはOrange Drop 715P 、ジャックはSwitchcraftへそれぞれグレードアップしました。

POTはインチ規格に替えたのでノブもインチ用に新調。汚れていたPUとエスカッションもクリーニングして綺麗にしました。

Before:オリジナルの電気パーツ類。PUから出ている線も含めすべての配線にシールド線が用いられているのはYAMAHAの拘りのようで他の機種でも同様。しっかり色分けもしてありますし、通常の線材より煩雑なシールド線の配線も丁寧にされていて「日本人の仕事だな~」と感じます。

コントロールキャビティ等のパネルは3mm厚のローズウッド材から切り出して製作。表面はオイルフィニッシュにして、ギターに取り付ける前に内側はアルミシートでシールド処理をする予定。

汚れていたトラスロッドのプレートも掃除して綺麗にしました。

Before:元々のパネル類。トラスロッドのパネルは汚れを取って上の写真のようにきれいになりましたが、コントロールキャビティとPUセレクターのパネルは表面が古い紙が貼られたようなナゾの状態で非常に見た目が悪いので引退、前の写真のローズウッドパネルに選手交代。

ようやくゴールが見えてきました。あとはパネルを完成させて、弦を張って調整して完成です。パネルはオイルフィニッシュの都合であと数日かかりますが、弦を張って調整を行うのはパネルがついてなくてもできるので次の営業日には済ませてできれば今月中にデビューさせたいところです。

ここまでに至る道のりは以下リンクをどうぞ!

YAMAHA SG1500レストア①点検・分解

YAMAHA SG1500レストア②フレット擦り合わせ・塗装部のクリーニング

YAMAHA SG1500レストア③ゴールドメッキパーツのクリーニング

 

 

 

フレットの擦り合わせと塗装部のクリーニングを完了したSG1500。

先日レストアに取り掛かったYAMAHA SG1500のフレット擦り合わせと指板のクリーニング・コンディショニング、塗装部のクリーニングまで完了しました。クリーニング前はこの時代のYAMAHAギターでよく見られる塗膜の白濁はないと思っていましたが、クリーニングを済ませてみると汚れの下に隠れていた白濁が現れてしまいました。真っ白になっているような重症ではなくボディトップ側などは上の写真の通り、少し白っぽい程度ではありますが、ボディバックやヘッド表側にもよく見ると白っぽくなっている部分があるので中古品として出品する際の価格を想定より下げることになりそう・・・。しゃーない。でも汚れを取って元の状態よりだいぶ綺麗になりました。傷や打痕もありますが中古80’sYAMAHA SGとしては普通に見られるくらいの損傷程度なのでまあまあの状態でしょうか。

ボディトップ&バック。よく見ると白濁がありますが、表面の堆積していた汚れは綺麗に取り除けました。塗膜表面をワックスで仕上げたので触り心地にもイイ感じ。

Before:元々はこんな感じで汚れていました。

だいぶ汚れがついていたヘッドもきれいになりました。こちらもボディ同様汚れの下に少し白濁が出てきています。

Before:クリーニング前のヘッド。ペグの周りを中心に汚れがこびりついていました。ペグはまだクリーニングしてません。

フレットは一か所だけ浮きが出ていた部分の修正と全体の擦り合わせを行いました。元々の状態は前回の記事の写真の通り、ローポジション側のフレットの表面に凹みが少しできている程度だったのですがそうした凹みなどはすべて解消。指板の清掃とコンディショニングも行い綺麗になりました。

Before:擦り合わせ&クリーニング前のフレット&指板。

本日はここまで。この後は半端な状態のボディのシールド(導電塗料を塗った部分)の再処理とコントロールとトグルスイッチのキャビティのパネルの制作、金属部品やプラパーツのクリーニング、配線・組み込みといった流れです。他に同時進行の依頼なども複数あるので、時間が出来たときにちょこちょこ進める感じでまだまだ先は長い。

 

 

 

YAMAHA SG1500のレストア開始。本日はチェックと解体。

上の写真は1981~1984年の間だけ製造されていたYAMAHA SG1500。当時大人気だったSGシリーズの中では生産数が少なかった比較的珍しいギターです。見ての通り「どう?あたしってスルーネックなの。うふん♥」という外観の主張が他のSGと一味違って僕は好きです。上位機種でSG2000というのもスルーネック構造ですが、そちらはボディトップは完全にメイプルに覆われていて表からはわかりません。「あまりお見せしておりませんが、実はワタクシもスルーネックですのよ。ふふふ。」とお上品にふるまっているのがちょっとチカヅキガタイ。

これまでもSGは何本か扱ってきているのですが、スルーネックの機種ははじめてでオーバーホール後にどういった感じになるのか楽しみです。取りあえず今日は各所のチェックと解体。

まずはギターの心臓、ネック。トラスロッドは十分な余裕があります。が、フレットは弦高を低めにすると多少の音詰まり。全体的にフレットの磨耗自体は少なめですが、ローポジション側は弦の凹みがわずかながら出来ています。一か所だけフレットの浮きを発見しましたが、これは打ち替えるまではせずに修繕できそう。このフレット浮きを修繕した後、フレット擦り合わせを加えて精度を上げようと思います。

ボディの表面各部。80年代のYAMAHAエレキギターに多い塗装の白濁は無くて一安心(後日談:白濁はないと思っていたのですが、クリーニングしたら汚れの下から現れやがりました。チクショー。)。といってもかなり汚れが堆積しています。弾き傷や打痕はある程度残りますが全体的な汚れは気合を入れてクリーニングすればまあまあ綺麗にできそうです。ボリュームノブは塗装部同様汚れでくすんでいて、プレートも一枚剥がれて欠品。ノブごと新調するか、クリーニングのみにするかどうかは要検討。

ヘッドもボディと同様かなり汚れていますが、だいたいの汚れは落とせると思います。ペグは金メッキの劣化は他のメッキに比べて避けようがなく、掃除でピカピカに戻すのも無理があるのですが、丁寧に掃除すればある程度汚れは落とせそうです。動作の方は「さすがは日本製!」と拍手したくなるくらいスムーズで全く問題なし。

ブリッジ周辺パーツ。こちらもペグと同じくメッキがある程度劣化していますが、30年以上前のギターとしては状態は保たれている方でしょう。ブリッジサドルのスペースに埃りが詰まっていますが、しっかり掃除すればちゃんと役目を果たしてくれるでしょう。

パネル類。トラスロッドのパネルはきれいに掃除できそうですが、コントロールキャビティとPUセレクターのパネルは表面(おもてめん)はなんだか古い紙が貼り付いてしまって取れなくなったようなナゾの状態。樹脂製のパネルなんですがどうしてこうなったのかは不明。新品時のフィルムをずっと張りっぱなしでそれが劣化して浸食したとか?そのままでも機能的には全く問題ないですが見た目が悪すぎる気がします・・・。どうするかは要検討です。

キャビティ内は中途半端に導電塗料が塗られています。パネルの裏側のシールド処理やアースに落とす配線はされておらず、どうしてこういう仕様になっているのかは不明。電気パーツ類もオリジナルのままだったので最初からこうだったのだと思われます。

取り外した電気パーツ類。PUは生きていてそのまま再セットします。トグルスイッチやPOTなどは可動性や通電の不良、ガリなど何かしらの問題があって要交換。この年代のYAMAHAのエレキはケーブルが全てシールドケーブルになっています。新しいパーツで再配線をしますが、一つ前の写真のキャビティ内のシールド塗装と合わせてどのようにするかは要検討。

取り外したパーツ類はケースにしまって熟成・・・ではなく、失くさないように保管。

本日はここまで。