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レアギター、Vesta Graham VGC-1200。

このギターは電気パーツの入れ替えとピックガードの制作、基本調整の依頼でお預かりしたおそらく1979年製のVesta Graham VGC-1200と思われるギターです。Vesta GrahamはESPの創業者でも知られる椎野秀聰氏が70年代終盤に起こしたブランド。VGC-1200以外にも複数のセミアコモデル、フルアコ、ソリッドボディのギターからアコギまで広いラインアップがあったようです。今回紹介しているVGC-1200ですが、見事なフレイムが出ているボディはシカモア材、ネックはマホガニー、指板は縞黒檀(マッカーサーエボニー)です。塗装はポリ系、PUはオリジナルのオープンタイプですべてのポールピースがアジャスタブルになっていますが、カバードタイプがデフォルトだったようで本機はワンオフ仕様だったのかもしれません。元々ブリッジは交換されていましたが、今回PU以外の電気パーツはガリなどの問題があったため日本製POTに汎用品コンデンサー、トグルスイッチとジャックはSwitchcraft製に入れ替え再配線。ピックガードは「透明」というオーダーなのでアクリル材で制作

見事なフレイムが出ているボディトップ。木目を生かすした透明のピックガードはおしゃれです。

ピックガードは3mm厚のアクリル板から切り出して作っています。ブラケットはES-335スタイルの既製品を流用。

ボディバックもバリバリのフレイム。

ネックはマホガニー、指板はマッカーサーエボニー(縞黒檀)。そういえば椎野氏プロデュースのギター・ベースでは縞黒檀がよく使われているような。

オリジナルシェイプのヘッド。ペグはグローバー。

修理完了後、音も出してみました。

クリーン。アンプはFender Vibro King。

ドライブサウンド。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive、後半はXotic BB Preampでゲインブースト。

実はネックのハイポジションが少し盛り上がってしまっているのとナットの溝が限界を超えて深くなってしまっている弦がありましたが今回はとりあえず擦り合わせやナット制作まではせず、前述のリペア・メンテでできる限り追い込むという仕事です。弦は09~42でレギュラーチューニング、他との兼ね合いによりネックは通常よりもより順反り側に、弦高は1弦12フレットで1.5mm、6弦は2.0mmくらいにセットしています。細い弦の特性を生かしてやわらかいピッキング主体で弾く場合はこのセッティングで大丈夫そうです。あとは持ち主さんに確認してもらって返却です。

P.S.

このギターの修理をご依頼くださいましたN.O.様、お預かりの際にいただいていた電話番号が間違っていたようで連絡が出来ません。期日よりは早いのですが、この記事をご覧になりましたら取りに来ていただいて大丈夫です。

 

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