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正月の八ヶ岳登山、最終日の1月3日。この日も快晴。赤岳天望荘から赤岳に登り、山頂神社で初詣。そこからは昨年と同じく、文三郎尾根から行者小屋、南沢コースを経て美濃戸口バス停へ下山という行程。

この前日までのレポートは

1月1日

1月2日

日の出の直前。この後の写真は綺麗に取れませんでした・・・。

日の出の直前。この後の写真は綺麗に取れませんでした・・・。

山小屋で朝食後、日の出まで少しの時間を写真撮影のために極寒の外へ。あたりが明るくなってから、日の出の少しあとまでは景色の変化や色合いがとても神秘的で、いつもシャッターを切っています。特に月が見えている時は同じ構図で何枚も撮ってしまいます。刻々と空の色と山肌の雪の色が変わってゆくのと、明るくなっても見える月が同じフレームに入ると時間が経つのを忘れます。もっともその神秘タイムは短く、極寒(風も強いので体感温度はマイナス30度近いのでは・・・)に耐えての撮影時間は15分くらいのものでした。

日が出る前、あたりが明るくなったところでこれから登る赤岳を撮影。この時間は神秘的。でも死ぬほど寒い。

日が出る前、あたりが明るくなったところでこれから登る赤岳を撮影。この時間は神秘的。でも死ぬほど寒い。この数分後に日の出。

日の出直後の赤岳。少し朱に染まった雪山も神秘的です。飛行機雲もグッドタイミング。

日の出直後に同じ構図。雪山で稜線泊まりの一番の楽しみがこの景色。

神秘タイムが終了、一旦山小屋に戻って出発の準備をする。雪山では防寒着を着込んだり紫外線対策、アイゼンの装着など出発準備に時間を喰う。この日もすぐに20分くらいは過ぎてしまった。でも赤岳天望荘から赤岳山頂まではゆっくり登っても一時間弱で、時間は余裕がある。他の登山者を見送ってからゆっくり出発。

出発直後、赤岳山頂方面を望む。さっきの神秘タイムと違ってすっかり明るい。例年に比べ風は緩めだけど、それでも平地の風に比べれば激しい。

出発直後、赤岳山頂方面を望む。さっきの神秘タイムと違ってすっかり明るい。例年に比べ風は緩めだけど、それでも平地の風に比べれば激しい。

風に飛ばされないようにバランスを確保しつつ標高を上げて行く。先行者が見える。

風に飛ばされないようにバランスを確保しつつ標高を上げて行く。ここはいつも烈風が吹き荒れていてもともと雪は付きにくいが、今年は例年よりかなり少ない。ある程度雪がついていた方がアイゼンの爪やピッケルが効いて登りやすいのだけど・・・。

先行者と月をフレームに入れて一枚。

先行者と月をフレームに入れて一枚。

DSCF1269

ここを超えると赤岳山頂神社。天望荘からここまで40分ほど。この写真の場所は大量の雪が降った直後は完全に雪に隠れることがある。岩が見えているのと雪に覆われているのでは写真の印象が随分違う。

 

雪が多いとこんな感じ。たしか10年くらい前に登った時の写真。

上の写真と同じ場所。雪が多いとこんな感じ。たしか10年くらい前。全然違うでしょ?

赤岳山頂2,899mからの眺め。天気が良ければ富士山も良く見える。

赤岳山頂2,899mからの眺め。天気が良ければ富士山もよく見える。

赤岳山頂から南アルプス方面を望む。

赤岳山頂から南アルプス方面を望む。

重なって見えるけど、二つの山がある。手前のピラミッド型の頂が中岳。その奥が阿弥陀岳。中岳の手前を右側に下山してゆく。

重なって見えるけど、二つの山がある。手前のピラミッド型の頂が中岳。その奥が阿弥陀岳。山の形は見る方向によってどんどん変わるから、歩いていて飽きないのかも。歩みを進めるにつれてこの二つの山もどんどん表情が変わる。中岳の手前を右側に下山してゆく。

山頂神社で参拝を済ませ、一服後に出発。ここからは昨年と同じ下山コース、文三郎尾根を下る。赤岳山頂まではカメラを首から下げて撮影しながら登ってきたけど、ここからは中岳方面と文三郎尾根の分岐まで緊張を強いられるコースなのでカメラはザックにしまって下山開始。雪のあるところはピッケルとアイゼンを効かせ、岩が丸出しの箇所は3点確保で下ってゆく。30分ほど下って分岐まで来たところでカメラを取り出す。

下ってきた岩場を振り返る。中央の岩塊の向こうが山頂。

下ってきた岩場を振り返る。中央の岩塊の向こうが山頂。岩塊の右側面が下山ルート。

分岐から斜面をトラバース気味に標高を下げて行く。左手を見ると青い空に中岳と阿弥陀岳が映えていたので一枚パシャリ。先ほどと違った形が面白い。

中央が中岳。右隣が阿弥陀岳。

中央が中岳。右隣が阿弥陀岳。中岳左側の雲がいい味出してる?

ついでに昨日歩いた硫黄岳から横岳周辺の稜線を拝む。

右側を振り返ると昨日歩いた硫黄岳から横岳周辺の稜線が見える。いつも同じ場所で写真を撮っていることにあとから気づく。

すぐに樹林帯に入る。そこから一気に下ると中岳沢経由で阿弥陀岳に至るコースとの分岐に出るとすぐに行者小屋。

すぐに樹林帯に入る。そこから一気に下ると中岳沢経由で阿弥陀岳に至るコースとの分岐に出る。すぐに行者小屋に到着。

中岳沢経由の阿弥陀岳コースは過去に重大な雪崩事故があったところ。積雪期は要注意のところです。八ヶ岳は山がコンパクトで一般的には雪崩のイメージが湧きにくいかもしれませんが、実は過去に重大雪崩事故は起こっています。今回のコース上では硫黄岳手前の赤岩の頭あたりでもあったようです。もともと「雪崩れなんか起きそうにない、来そうにない」と思われてたところのようですが、そういうところでも起こってしまうのが雪崩のこわいところ。何年か前に北アルプスの槍平小屋に幕営していた登山者が雪崩の犠牲になりました。この事故は大きなニュースにもなったので覚えている人もいると思いますが、じつはこの場所も「雪崩れは来ない」と思われていた場所でした。

僕は特に冬山については一人で来ることがほとんどで、周囲の人から「やめておけ」とよく言われます。そういった人にあえて説明はしないけど、一人で山に入る以上「遭難」については勉強していて、自分が入る山域で過去どんな事故があったか、あるいは典型的な遭難例、万一遭難した時の対処などは把握しています。それでも十分という事はなく、やっぱり常に注意しつつ歩きます。このブログにアップした山行レポートはだいたい計画通り歩いていますが、同じコースでも何度も途中撤退という事もありました。

昨年泊まった行者小屋到着。しばし休憩。

昨年泊まった行者小屋到着。樹林帯に入ると稜線での防寒装備では厚すぎるので、ここでアウターを脱ぐ。周りの人は着たままの人が圧倒的に多いけど、僕には暑過ぎる。

さて、赤岳山頂から1時間半ほどで昨年宿泊した行者小屋に到着。ここで装備の調整と休憩。普段はここでアイゼンは外してしまうけど、今年は雪が少なく、川や解けた雪が凍ってアイスバーンになっている箇所がたくさんありそうなので外さずに出発。

少しして稜線を振り返る。いい天気。

少しして稜線を振り返る。いい天気。

案の定、スケート場状態。ここでも先行者がコケていた。キケンだ。

案の定、スケート場状態。ここでも先行者がコケていた。キケンだ。

案の定登山道のあちこちがちがちに凍っていた。一層緊張しながら進む。ある程度下りてくると、雪が少なすぎてアイゼンがかえって邪魔になってきたので外す。でもその少し先にも上の写真のようなアイスバーンが現れる。コケないようによちよち進む。

もう全然雪がないところまできた。

もう全然雪がないところまできた。

北沢コースとの分岐に到着。

北沢コースとの分岐に到着。正面に見える山小屋の前で小休止。

 

雪のない山道を歩きながら時々山の方を振り返る。

雪のない山道を歩きながら時々山の方を振り返る。右奥に見えるのは阿弥陀岳。

ゴールの美濃戸口に到着。

ゴールの美濃戸口に到着。

合流点からは1時間ほどでゴールの美濃戸口バス停に到着。

駅へ向かうバスまでだいぶ時間があったので、入山時に気になった新しいお店「J&N」へ。ここ、お風呂に入れて、こじゃれた食事もできる(本格的なイタリアンです)。

入山時に気になったお店。お風呂も入れて食事もできる!

入山時に気になったお店。お風呂も入れて食事もできる!

登山口にはほかにもう一件お風呂と食事ができる山荘があって普段はそこを利用しているんだけど、今年は気になった新店で。まだオープンして2か月くらいらしい。お風呂は綺麗で食事も贅沢でイイ感じのお店でした。

この後、バス⇒JRで東京へ。Uターンラッシュで特急は座れないし、時間も余裕があったので各駅停車を乗り継いで帰りました。

今年も無事下山できた。山の神様ありがとう!

 

今年の初めに登った八ヶ岳、時間が空いたらレポートすると言って既に2か月近くが経過。溜まっていた作業がある程度メドついたので忘れないうちにレポートに着手。

初日1月1日。昨年と同じく、船橋駅から特急あずさに乗り込む。あずさは新宿始発が普通だが、朝に一本だけ千葉駅始発があってこいつを利用。

船橋から登山口の最寄駅の茅野まで乗り換えなしで助かるのだ。

船橋から登山口の最寄駅の茅野まで乗り換えなしで助かるのだ。

普段はまだ寝ている時間に電車に乗るので、あずさに乗ってすぐに仮眠。正月早々睡眠をむさぼっているオレ。

今年のコースは下の地図の通り。

今回は2泊3日の行程。初日の今日は赤岳鉱泉まで。

今回は2泊3日の行程。初日の今日は赤岳鉱泉まで。

3時間ほど仮眠しているうちに茅野に到着。バスに乗り換え登山口美濃戸口へ移動。40分ほどで到着。登山口付近は別荘地で標高1,500前後くらい。例年ではこのあたりも雪が積っているくらいの時期だけど、今年は雪がほとんどない。ここ10年くらい、ほぼ毎年正月は八ヶ岳に来ているけどこんなに雪がないのは初めて(下写真の通り)。バスの終点となる「美濃戸口」のバス停の周りに新しいお店が出来ていた。

登山口に新しいお店が出来ていた。帰りに寄ろっと。

登山口に新しいお店が出来ていた。帰りに寄ろっと。

いつも通り、のんびり準備をする。登山届を提出。同じバスで来た登山者たちを見送ってようやく出発。しばらくは林道歩き。

林道を歩きながら周囲を見渡す。ホントに雪がないゾ。

林道を歩きながら周囲を見渡す。ホントに雪がないゾ。

あんまりに雪がないので気持ちが悪い。いったいなんなのだ。上の写真、とても厳冬期の標高1,500mの森とは思えない。でも天気は最高によく、雪がなくても写真を撮ると中々の絵になっていて面白い。夏季のコースタイムとかわらない一時間程で北沢コースと南沢コースの分岐点に到着。このあたりも雪はまだまだ少ない。積った雪がすぐ解けて凍っている場所も多く気を使って歩く。傾斜があるので滑ると厄介なのだ。

バス停から1時間ほどで北沢コースと南沢コースの分岐となる美濃戸に到着。

バス停から1時間ほどで北沢コースと南沢コースの分岐となる美濃戸に到着。写真では雪がしっかりついているように見えるけど、実はいアイスバーンに近くて、歩く場所に気を付けないとキケンだ。

この日は上の写真の標識を左側に進む北沢コースをたどり赤岳鉱泉という山小屋へ向かう。ここから2時間くらい。右側の南沢コースは昨年登った道。今年は下山に使う。

分岐の前の山小屋で5分ほど休憩してから出発。ここまでは車でも来れる(チェーンは必要)がこの先はどんどん「登山道」になる。雪が半端に溶けて固まっているだろうから足元ばかり見て進んだ。

分岐から少し歩いたところ。まだ道幅もあって歩きやすいけどあちこち凍っていて油断できない。

分岐から少し歩いたところ。まだ道幅もあって歩きやすいけどあちこち凍っていて油断できない。

このコースは北沢という沢をたどってゆく。ここ何年かで川沿いに木道が整備されていてわかりやすいけど、半端に雪が載って凍っているので緊張する。

このコースは北沢という沢をたどってゆく。ここ何年かで川沿いに木道が整備されていてわかりやすいけど、半端に雪が載って凍っているので緊張する。

川に写った自分の影をパシャリ。天気はいいけどそこそこ寒い。

川に写った自分の影をパシャリ。天気はいいけどそこそこ寒い。

しばらくすすむと・・・

登山道が氷の川じゃん!

登山道が氷の川じゃん!

今年は雪が半端な量で、ちょっと降っては溶けてしまうので、登山道がまるで「氷の川」のようになっている箇所が何か所かあった(上写真)。ある程度雪が積っていればルートを変えてもいいけど、今年の量では植物を踏み荒らしてしまうことになるので夏道とほぼ同じルートを歩くのだが、その途上にスケート場が点在するのだった。上の写真のところでは先行する登山者が転倒。「ダイジョブですかぁ?」と声をかける。取りあえず大丈夫そうなので先行させてもらう。しばらく歩いてから振り返ると同じ人がまたコケていた。声をかけようとしたら両手を上げて「マル」のポーズ。大丈夫そうだ。他人事ではなく、自分も緊張しながら歩みを進める。とはいえこのあたりも夏季と同じくらいのペースでクリア。目的はもうすぐ。

この橋を超えると目的地の裏手に出る。橋の上でこけるとシャレにならないので一層緊張して進む。

この橋を超えると目的地の裏手に出る。橋の上でこけるとシャレにならないので一層緊張して進む。

この日の目的地「赤岳鉱泉」の少し手間の開けた場所。

この日の目的地「赤岳鉱泉」の少し手間の開けた場所。

アイスバーンには辟易したが、吹雪いて大変な場合に比べると楽に進んで、予定よりもだいぶ早くこの日のゴールに近づいた。上の写真はこの日のゴール赤岳鉱泉の少し手前に森が切れた場所。ここはなかなかの写真スポットでいつも足を止める。上の写真は影の部分が多くてイマイチだけど、午前中にここを通る人はいい写真が取れると思う。ここから目的地の赤岳鉱泉は目と鼻の先。

赤岳鉱泉で毎年行っているアイスキャンディー(人口氷柱?)。キャンディの先端部分から水を流してそれが凍って氷柱になるのだけど、今年はかなり広範囲に水が広がっていて雪も少ないので平らな部分もいたるところがアイスバーン状態。

赤岳鉱泉で毎年行っているアイスキャンディー(人口氷柱?)。

赤岳鉱泉に到着。今年も恒例のアイスキャンディが作られていてそこでアイスクライミングを楽しまれている。このアイスキャンディは先端部分から水を流してそれが凍って氷柱になるのだけど、今年はかなり広範囲に水が広がっていて雪も少ないので氷柱の周りの平らな部分もいたるところがアイスバーン状態。山小屋までの道もつるつるでしかもちょっとした坂になっている。滑らないように妙な恰好で進む。

この日の宿泊地、赤岳鉱泉に到着。雪少なっ!

この日の宿泊地、赤岳鉱泉に到着。雪少なっ!

この日の宿泊地、赤岳鉱泉に到着!時間は夏季とほぼ同じ3時間弱。今年は11月ごろから週20km前後歩いていたためか昨年に比べて楽に来れた。雪が程よく積っていたらもっと早かっただろう。標高は2,222mだったかな?登山口からの標高差は700mくらい。昨年の宿泊地の行者小屋より100mくらい低い。

赤岳鉱泉は年中無休で厳冬期も営業しているのでここを拠点に雪山を楽しむことが多い。食事も豪華でオススメ。この日も雪山を楽しみに来た人でにぎわっていました。

2日目、3日目に続く。

1月2日

1月3日