「硫黄岳横岳冬期」タグのついた投稿

今年の正月登山、2日目の1月2日です。この日も快晴。コースは赤岳鉱泉をスタートしてまず硫黄岳に登り、そこから八ヶ岳の中では一番の難所となる稜線上を横岳を超え赤岳手前の赤岳天望荘まで。距離はたいしたことはないけど、硫黄岳の手前からゴールの赤岳展望荘までは常に強風にもさらされる骨の折れるコース。

前日のレポートはこちら ⇒ 1月1日

正月登山2日目スタート!

正月登山2日目スタート!写真は赤岳鉱泉の受付前にある標識。これから硫黄岳に向かいます。

スタート時からアイゼンを装着。

スタート時からアイゼン(滑り止めの爪)を装着。

赤岳鉱泉周辺はアイゼンを付けるにはまだ雪が少ない状況でしたが、昨日のように雪が少なくても途中で凍結しているような箇所があることが予想されるのであえて装着。最初はアイゼンの刃が登山道上の岩や木の根にあたって歩きにくかったけど、すぐに慣れた。

赤岳鉱泉を出発して1時間くらいは樹林帯をジグザグに登ってゆく。

赤岳鉱泉を出発して1時間くらいは樹林帯をジグザグに登ってゆく。

最初歩きにくかったのが標高を上げるにつれて積雪も少し増えて歩きやすくなった。だけど、例年のような「雪山の樹林帯の静けさ」は感じない。ある程度雪がついているとその雪が周囲の音を吸収するので独特の静けさが味わえる。

・・・しばらく標高を稼いでゆくと樹林に切れ間が出てきた。

標高を上げてゆくと樹林の切れ間から稜線が見えるようになる。

標高を上げてゆくと樹林の切れ間から稜線が見えるようになる。このあたりで最初の小休止。

さらに歩みを進める。森林限界を超えると稜線はすぐそこ。

さらに歩みを進める。森林限界を超えると稜線はすぐそこ。

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強風に耐えながら最初の目的地、硫黄岳を目指して稜線を進む。

赤岳鉱泉から硫黄岳の山頂までは2時間から2時間半くらい。上の写真では穏やかな印象があるかもしれなけど、実は八ヶ岳連峰の中でも硫黄岳周辺は冬の風がかなり強い場所。この日も稜線(稜線:山頂と山頂を結ぶ線の事)に出たとたんに吹き曝しになる。休憩もままならないので、樹林帯を出る前に小休止をしておいた。上の写真の中央の岩場を抜けると硫黄岳の山頂に着く。

硫黄岳山頂、2760m。のっぺりした山頂は常に強風が吹いている。

硫黄岳山頂、2760m。のっぺりした山頂は常に強風が吹いている。

山頂の標識を背にこれから歩く稜線を一望。天気はいいけど風は強い。

山頂の標識を背にこれから歩く稜線を一望。赤矢印のところにある赤岳天望まで稜線を強風にさらされながら歩くのだ。

硫黄岳山頂を後にし、一旦下る。この日は好天だが雪が降っていると視界が悪くなるところなので、写真のようなケルンが道しるべになっている。

硫黄岳山頂を後にし、一旦下る。この日は好天だが雪が降っていると視界が悪くなるところなので、写真のようなケルンが道しるべになっている。

少し下ってから硫黄岳山頂を振り返る。点々とケルンが道を示している。

少し下ってから硫黄岳山頂を振り返る。点々とケルンが道を示している。

複数の山頂を一度の山行で踏破するスタイルの登山を「縦走」と呼ぶ。縦走の場合、先に踏んだ山頂から次の山頂へ向かう間は当然標高がいったん下がる。山頂と山頂の間の稜線上の凹んだ地形を「コル」「鞍部」と呼ぶのだが、こうした地形は山肌にあたった風が集まりやすいため一層強風になりやすい。この日も「硫黄岳」から次の山頂「横岳」の間を通過する間は強風。油断すると簡単にバラスを崩して転倒するので、アイゼンとピッケルでバランスを取りながらじわじわ進む。「登り」という事よりも「強風」に逆らうことで体力が消耗される。

コルの最低部を過ぎ再び登り返す。

コルの最低部を過ぎ再び登り返す。

風に逆らって進んでいる最中、清里方面に目を向けると・・・白い雲の中に黒い塊が!

風に逆らって進んでいる最中、清里方面に目を向けると・・・白い雲の中に黒い塊が!

風に逆らいながら進んでいるときはどうしても進行方向と足元に目がいきがちになる。しばらく気づかなかったのだが、ふと清里方面に目を向けると白い雲の中に黒い塊が見える。「インディペンデンスデイ?」と一人ボケつつ、実際に気になったのでペースを落として巨大宇宙船らしき黒塊を観察。写真では穏やかな天気に見えるけど実際はかなりの強風が吹いているので、雲の形はどんどん変化。しばらくすると周りの白い雲がほどけて中から侵略者の宇宙船が!!・・・と思ったらやっぱり雲でした。でも白い雲の中に真っ黒い雲の塊が入っていることなんてあるんですね。どういう現象なんだろう?知っている人いたら教えてください。

アヤシイ雲が敵の宇宙船でないことが分かったので再び標高を上げて行く。

アヤシイ雲が敵の宇宙船でないことが分かったので再び標高を上げて行く。

吹き曝しの稜線を上り詰めてゆくと写真のような岩塊にぶつかる。この岩塊の側面を進み、ハシゴを登ると・・・

吹き曝しの稜線を上り詰めてゆくと写真のような岩塊にぶつかる。この岩塊の側面を進み、ハシゴを登ると・・・

今回の山行の2つ目の山頂、横岳。標高2,829m。

今回の山行の2つ目の山頂、横岳。標高2,829m。この日の最高地点。

横岳山頂から残りの行程を一望する。

横岳山頂から残りの行程を一望する。ここから地蔵の頭までの間が今回の核心部で、八ヶ岳の一般ルートでは一番険しいところ。

横岳山頂も吹き曝しだったけど、前に休憩してから2時間近く休みなしで来てしまったので小休止。出発前にテルモスに作っておいた激甘ミルクティーを飲む。ここからしばらくは八ヶ岳で一番の難所になるので気を引き締めて出発。

険しいースなので撮影はほどほど。この写真の箇所は歩きやすい部分。険しいところと歩きやすいところが交互に現れる。

険しいースなので撮影はほどほど。この写真の箇所は歩きやすい部分。こんなちょとしたピークを登って下りをしばらく繰り返す。険しいところと歩きやすいところが交互に現れる。

常に稜線を歩くわけではなく、少し下った斜面をトラバースもする。ここは諏訪側につけられたトレース。風裏になるので比較的楽だけど、滑落すると一気に落ちてしまう地形なのでやっぱり注意は必要。

常に稜線を歩くわけではなく、少し下った斜面をトラバースもする。ここは諏訪側につけられたトレース。風裏になるので比較的楽だけど、滑落すると一気に落ちてしまう地形なのでやっぱり注意は必要。

トレースは諏訪側の斜面から清里側へ移る。しばらく進むと尾根沿いに下る道との分岐に出る。分岐を見送ってさらに稜線を進む。

トレースは諏訪側の斜面から清里側へ移る。しばらく進むと尾根沿いに下る道との分岐に出る。分岐を見送ってさらに稜線を進む。

この日一番の高度感のある岩場を振り返る。ハシゴと鎖をいくつもたどって下る個所。風が常に当たる場所で写真のように雪がついていない部分が多いけど、実はあちこちに雪は溜まっているし、凍結箇所も多い。登りの時はホイホイ進めるけど、下りは緊張する。

この日一番の高度感のある岩場を振り返る。ハシゴと鎖をいくつもたどって下る個所。風が常に当たる場所で写真のように雪がついていない部分が多いけど、実はあちこちに雪は溜まっているし、凍結箇所も多い。登りの時はホイホイ進めるけど、下りは緊張する。

難所を超え地蔵の頭に到着。昨年はここから稜線に出た。この日のゴール、赤岳天望荘はすぐそこ。

難所を超え地蔵の頭に到着。昨年はここから稜線に出た。この日のゴール、赤岳天望荘はすぐそこ。

ゴールの赤岳天望荘が見えた!

ゴールの赤岳天望荘が見えた!

難所を超えて一息で赤岳天望荘に到着。出発から5時間くらい。稜線に出てから時間がかかった。やっぱり風が強いとペースも落ちる。それでもまだ時間は早く、体力にも余裕があったので今日のうちに次の赤岳も登ってしまって昨年泊まった行者小屋まで下山するかしばし検討することに。取りあえず赤岳天望荘に入って休憩だ。ここの標高は2,600~2,700の間くらいだったと思う。こんな高いところにある山小屋が冬期に営業している。ありがたや。

中に入り、アイゼンを外してくつろぐと足から根が生えてきた。大して検討する時間もとらずに「やっぱ今日はここまでにしよっと♪」と決める。受付を済ませ、荷物を寝床へ持って行き、雪山用のアウターを脱ぐ。完全にくつろぎモードに突入。

赤岳天望荘で注文したラーメンとコーラ。八ヶ岳は冬でも営業している山小屋があってありがたい。

赤岳天望荘で注文したラーメンとコーラ。八ヶ岳は冬でも営業している山小屋があってありがたい。

この日はここまで。時間が早かったので昼食にラーメンとコーラを注文。極寒の中を歩いてきているので体にしみるうまさ。

翌日1月3日は昨年も登った赤岳に登り山頂神社で初詣。そして下山。

⇒ 1月3日

 

 

 

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