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1992年3月、約1年間の禁ギター生活を経て無事大学に合格した。理系のT大学だ。東大ではない。念のため。

入学式

入学式の日。式の様子は全然覚えいていないが、会場は大学の敷地内にある体育館だった。式を終えて体育館を出ると早くも部活の勧誘合戦をしている。大学って感じだ。

オイラは1年浪人していたわけだが、実は高校時代のクラスメイトの女子二人が先にこのT大に入学していた。そのうちの一人に声を掛けられた。「あれぇ○○君、久しぶり。おめでと。どこの科に入ったの?」とかそんな感じの会話。推薦で入学した子で、別に仲がよかったわけでもないけど、まぁ顔見知りなので、声を掛けてくれたのだろう。この子をA子としよう。実際えー子(良い子)だったしね。A子は薬学部で、テニス部に入っているらしく、「良かったらテニス部に!」と誘われた。もちろんオイラがテニス部に入ることはないと知っての社交辞令だ。しかし久しぶりに会った元クラスメイト、仲がよかったわけでもないのになんだか嬉しい気分だ。しかしそこへ水を差す曲者が現れた。もう一人、クラスメイトだった女子のB子だ。オイラはこのB子が苦手であった。「悪い人じゃないけどネ」とかフォローの常套句も出せないほど、きつーい性格で高校時代シャイでナイーブだったオイラはB子の半径2m以内に入らないことと、会話をしないことを高校時代の自主ルールに定めていたほどである。無論B子もオイラ嫌っている。そしてB子とA子は同じ村出身で、子供のころから一緒で大学まで一緒というマンガみたいな関係である。トーゼン大学での部活も一緒だったB子はA子に近づき「(オイラが)本当に入部したらどうすんの?」と耳打ちしている。そういうことは聞こえないようにやっていただきたい。

と、そんな感じで知り合いにと話したので、入学初日の緊張も薄れる。入る部活は心に決めている。A子とB子はこの思い出話ではもう登場しないキャストだ。行数さき過ぎだったゴメン。

受験生の頃、自分が受ける大学にバンドサークルがあるかどうかはトーゼンすべてチェックしていた。そして目線の先に「軽音楽部新入部員募集」が目に入る。早速その看板の案内の通りに進むと長机があり、軽音楽部の部員らしき数名がギターを弾きつつワイワイやっている。TVもあって何故か尾崎豊のPVが流れていた。そしてそこの先輩に声をかけた。「軽音楽部ここですか?」

応対してくれたのはその年の部長を務めていたI先輩だ。ちょうど尾崎のPVが流れていたのでまずは軽くジャブとして高校時代にアコーステイックギター部に所属していて尾崎の弾き語りもやったこと、バンドでギターを弾くことに興味があることを話した。いきなり「入部したい」と切り出しても良かったのだが、ちょっとじらして見せるのが部活見学をする新入生の常識なのだった。そしてとどめの瞬間が来る。「ちょっと弾いてみてよ」とアコギを手渡される。そこでオイラはイングヴェイのI’ll See The Light,Tonightのソロ前のキメフレーズを弾いて見せた。もちろんインギーと同じ速さだ。アコギでだ。

尾崎の弾き語りをしていた話を先にしてたこともあったと思うが、新入生がいきなりな借りたギターで弾きまくりするのにI先輩は意表を突かれたみたいだった。

「え~ゼンゼン弾けんじゃん!なんかショック~。もうこれは軽音に入るしかないでしょ!」そしてここでオイラももったいつけるのはやめた。「ええ、入りたいです!」「一名様ごあんなーい!」!!!・・・そしてオイラはしばらくその場(新入生勧誘の場所)に居座ってギターは借りっぱなしでインギーのEvil Eyeなどを弾きまくたのだった。

ギターウサギ

 

そしてオイラの軽音部ライフがはじまる・・・!

 

ところで「K-ON」はパクリではないのかと思われてしまうかもしれない。でも、違うのですよ。20年以上前、すでにわが母校の軽音楽部は「K-ON」を名乗っていたのだ。某アニメで有名な表記だが、オイラタチが先ッス。

[おまけ:後日のお話]

5年くらい前に久しぶりに軽音楽部の仲間の飲み会が会ってI先輩と再会した際、オイラの入部時のことを語っていた。

「もうおれどうしようかと思ったよ。いきなりイングヴェイ弾き出すしさ。で、こいつは軽音に入れなきゃならんと思ってゴーインに誘った訳。」

(I先輩談 酒が入っていたので話の内容は正確性に欠く場合があります。)

とのことだった。我ながらアホというか失礼というか、ヘンな奴だったなぁと思うが、それで今まで印象に残ってるのだし、ギターに関しては常人の数倍のめり込んでいたオイラだからその路線のヘンな奴と思われるのは光栄なのであった。でもI先輩、オイラは誘われたからは言ったんじゃなくて、最初から入るつもりだったのですよ。

 

この飲み会でI先輩はこんなことも言っていた。

「実は俺、後で後悔したんだよ。オマエはきっとプロを目指していて、俺らの遊びサークルに入れちまったのはお前がプロを目指すことの邪魔になってたんじゃないかって」

・・・意外な言葉であった。オイラとしてはとても充実した音楽&ギターライフをT大軽音楽部に入ったことで得られたと思っているし、実際4年間で大分(プレイヤーとして)成長した。I先輩には感謝しているし、他の仲間も同様だ。軽音なくして今のオイラはないのである。それに、オイラはプロを目指していたわけではない。誓って言うがプロを目指したこともない。プロ並みに弾けるようになりたいとは今でも思っているが、ミュージシャンを仕事にしようと思ったことは一度もない。仕事としてはミュージシャンよりも漁師の方が魅力的だと思ってたしね(実際水産大学の受験を考えていた)。ただ、やはり突飛な行動だったし、部活のメンバーの中で一番部室に入り浸ってギターを弾いていたのはオイラだからそう勘違いされたのかもしれない。誤解は解いたがずいぶん長いこと誤解させていたことは申し訳ない。一方でそこまで「ギターにのめり込んでいるヤツ」と思われていたことはさらにさらに光栄なことである。

そんなオイラがギターショップ開業なんてI先輩はどう思うだろうか。

落ち着いたらまた一緒に飲みたいな。

飲み会

 

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