「フレット磨き」タグのついた投稿

倉庫に何年も眠っていたギターを復活させました。

After:何年も使用せずに眠らせていたギターを復活させました。

「学生時代にはじめて買ったエレキギターを復活させたい」というご依頼をいただきました。上の写真はすべての作業を終えた状態。電気関係は生きていましたが、10年以上放置されていたため外観の汚れ、サビなどはかなりのものでした。堆積した汚れは楽器の振動の邪魔になりますし、金属パーツのサビは可動性を低下や弦との摩擦増大など良いことはありません。ペグボタンの汚れは手触りも気持ち悪くて演奏意欲が萎えます。「思い入れのあるギターなのでちゃんと弾ける状態にしたい」というオーナーさんの思いにこたえるべく出来るだけ元の状態に復元する「レストア」をさせていただきました。

Before:レストア開始。弦を外したところ。

Before:まずは弦を外したところ。

Before:コントロール部分とトレモロのザクリ。こういったところはホコリが溜まりやすく、年月を経るとそれらが固まりこびりついてしまいます。

Before:コントロール部分とトレモロのザクリ。こういったところはホコリが溜まりやすく、年月を経るとそれらが固まりこびりついてしまいます。ピックアップのポールピースもサビがついています。

Before:左写真はクリーニング前。塗装部の汚れ、メッキ部分の汚れくすみがあります。指板は染色されていたようで、染色がはがれているのがわかります。 After:徹底的にクリーニングすることでここまで綺麗によみがえります。PUのポールピースもできる限りきれいにしました。

Before:左写真はクリーニング前の状態。塗装部の汚れ、メッキ部分の汚れくすみがあります。指板は染色されていたようで、染色がはがれているのがわかります。またローズウッドの油分が抜けてしまい色がかなり薄くなっている部分があります。
After:徹底的にクリーニングすることでここまで綺麗によみがえります。PUのポールピースもできる限りきれいにしました。エスカッションのビス、PU高調整のネジは頭が錆びていてドライバーが噛みにくくなっていたので全交換。こういった細いネジは頭がサビがつくと簡単に欠けたりして使用不可になってしまうので交換した方が良いですね。ミリ規格のネジは値段も手ごろです。

ネックのジョイントト部分。 Before:ネックを止めているネジとワッシャーに青錆びが付着しています。 After:青錆びを落として磨きなおしました。

ネックのジョイントト部分。
Before:ネックを止めているネジとワッシャーに青錆びが付着しています。
After:青錆びを落として磨きなおしました。このような大き目のビスは多少の錆びなら綺麗にできることが多いです。前述の細かなビスに比べて値段も高いのでできるだけ生かします。

ネックジョイントビスは内部までサビが侵食していましたが、綺麗に落とすことができました。

ネックジョイントビスは内部までサビが侵食していましたが、綺麗に落とすことができました。上の写真は復元前後のものを並べた様子。メッキの種類や本体の材質にもよりますが、国産のギターについては長いこと放置されていたものも手間をかけるば綺麗にできることが多いようです。

Before:もともと染色された指板で、演奏でその着色が落ちているのと油分が抜けていて指先があたる部分が白っぽくなってしまっています。フレットの腐食も激しいです。 After:フレットは綺麗に磨きなおして復活。指板も適切に処理、綺麗に復活しました。

Before:もともと染色された指板で、演奏でその着色が落ちているのと油分が抜けていて指先があたる部分が白っぽくなってしまっています。フレットの腐食も激しいです。
After:フレットは綺麗に磨きなおして復活。指板も適切に処理(作業内容はヒミツ)、綺麗に復活しました。

ヘッド。Before:メッキ部分のくすみが強固にこびりついています。堆積した埃もこびりついています。

ヘッドBefore:メッキ部分のくすみが強固にこびりついています。堆積した埃もこびりついています。

Before:ヘッドをもうちょっと拡大。見た目はかなり汚れてはいますが、動作は問題ありません。さすがGotoh!

Before:ヘッドをもうちょっと拡大。ボタンが腐食していて手触りが気持ち悪いですが、さすがGOTOH製、動作はまったく問題ありません。

ヘッド。After:ペグ、テンションバー、トラスロッドカバーなどはすべて外して徹底的にクリーニング。新品とまではいきませんが、かなりきれいにできました。ナットのキャップ、ビスは欠品していたので新調。

ヘッドAfter:ペグ、テンションバー、トラスロッドカバーなどはすべて外して徹底的にクリーニング。新品とまではいきませんが、かなりきれいにできました。ナットのキャップ、ビスは欠品していたので新調。ここまで復帰できるのはもともと使われているパーツの質が高い証でもあります。

Before:最も苦労したトレモロ。

Before:最も苦労したトレモロ。各サドルの腐食、堆積・固着した埃や手垢、赤さびが随所に。

After:トレモロは分解して部品一つ一つを綺麗にしてゆくのですが、フロイドローズは部品点数が多いので大変。赤さびも落とすことができ、メッキの輝きも蘇りました。ブロックや、スプリングハンガーもきれいにしています。

After:分解して部品一つ一つをクリーニングして組み上げた状態。フロイドローズは部品点数が多く、構造も複雑なのでこういった作業の中では最も大変な部分。写真のとおり赤さびも落とすことができ、メッキの輝きも蘇りました。写真に撮っていませんが、見えない部分のビスやブロック、スプリングハンガーもきれいにしています。もちろん弦が通る溝も滑らかに仕上げています。こういった見た目ではわからない部分も機能的には重要なので徹底して綺麗に仕上げました。

今回、部品交換、新調はPU周りの細かいビスとナットキャップとそのビスのみで電気部分は交換はせずに済みました。フレットはプレーン弦のロー側の減りが比較的多いですが、調整次第でちゃんと弾ける状態になる程度なのでとりあえず擦り合わせはなし。トレモロやマシンヘッドのような可動部のあるメッキパーツは結構時間はかかりますが、サビ除去・くすみも取れてなかなかきれいな状態に復帰させることができました。やはり持ち込まれた時の状態とは段違いに弾きやすくなりました。

サウンドチェックもしてみました。⇓

 

 

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渋い!Dickey Betts Red Top Les Paul!!

渋い!Dickey Betts Red Top Les Paul!!

「リアPUの低音が出ない」という症状でお預かりしていたGibson Custom Shop Dickey Betts Les Paulです。限定生産の非常に珍しい機種で日本国内への入荷も少なくかったようです。この色といい、トグルスイッチの装飾といい、かなりカッコイイです。

トグルスイッチの装飾がイイ。ジャックプレートも同様の装飾がされています。また、コンターが!

トグルスイッチの装飾がイイ。ジャックプレートも同様の装飾がされています。また、コンターが!

・・・調べたところリアPUが断線していました。本日改めてGibson 57 Classic Plusに載せ替えました。

フレットもピカピカに磨きました。これでだいぶ弾き心地が変わります。

フレットもピカピカに磨きました。これでだいぶ弾き心地が変わります。

そしてサウンドチェック。

 

指板清掃・フレット磨き・全体調整等でお預かりしたヒスコレ60レスポール。

ヒスコレ60レスポールのメンテナンスです。

オーバーホールでお預かりしたGibson Cunstom ShopのヒスコレLes Paul60年タイプです。作業内容は指板清掃・フレット磨き、サビてしまったビスの交換、割れてしまったジャックプレートの交換、そしてネック調整、弦高調整、オクターブ調整です。今日は指板の清掃とフレット磨きの様子をレポ。

お預かりした時の指板フレットの状態。フレットに青錆びが浮いています。指板もちょっと汚れ気味で油気が不足でカサカサでした。フレット上の摩擦が大きくて引っかかるのでとても弾きにくい状態でした。

お預かりした時の指板フレットの状態。フレットに青錆が浮いています。指板もちょっと汚れ気味。油気が不足してカサカサでした。フレット上の摩擦が大きくて引っかかるのでとても弾きにくい状態です。

まずは指板をマスキングしてフレット上の青錆びを落とします。軽症であればスチールウールで磨いて落としますが、今回はフレットの内部にまでサビが侵食していたのでまずは800番~1200番の耐水ペーパーを使って錆び落とし。その後でスチールウールで仕上げ研磨。プチ擦り合わせといったところです。写真はスチールウールでの研磨まで終えた状態。

まずは指板をマスキングしてフレット上の青錆を落とします。軽症であればスチールウールで磨いて落としますが、今回はフレットの内部にまでサビが侵食していてスチールウールだけだと難しい状態だったのでまずは800番~1200番の耐水ペーパーを使って錆を落としました(プチ擦り合わせといったところです)。その後でスチールウールで仕上げ研磨。写真はスチールウールでの研磨まで終えた状態。

スチールウールでの研磨の後でコンパウンドで磨きのつやを出します。ウチの場合は4種類のコンパウンドを用意していて、状態によって複数種類を段階的に使って仕上げます。今回は3種類使いました。

スチールウール研磨の次にコンパウンドでさらに磨きこみフレットのつやを出しました。ウチの場合は目の異なる4種類のコンパウンドを用意していて、状態によって複数を段階的に使って仕上げます。今回は3種類使いました。

フレットを綺麗にしてからマスキングをはがした状態。フレット縁の汚れはレモンオイルを含ませて落とします。

フレットをピカピカにしてからマスキングをはがした状態。フレット縁の汚れはレモンオイルを含ませて落とします。

指板の汚れを落とした後で専用のオイルを塗布、しばらくしてから磨き上げて完成。上の写真と比べかなり指板の色が変わっているのがわかると思います。

汚れを落とした後でさらにローズウッド専用のオイルを塗布、指板に油っ気を持たせます。しばらくしてから磨き上げた状態が写真。上の写真と比べかなり指板の色が変わっているのがわかると思います。

指板・フレットのメンテナンスの後、弦を張りました。錆びたビスや割れてしまったジャックプレートも交換。今回の依頼では弦はelixerの011~049でやや太め。レギュラーチューニングでネックがかなり順ゾりだったので数日かけてじっくりトラスロッドを調整。今日ネックも落ちついたので試奏してみました。

やっぱり指板が綺麗になってフレットもピカピカだとスムーズに弾けます。PUはBurst Bucker 1&2。

サウンドチェック⇓