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Gibson L5-Sのコピーモデル、Greco LS-120CRSのメンテナンス開始。

昨日からメンテナンスを開始したGrecoブランドのコピーモデル、LS-120CRSです。箱物エレキの王様Gibson L5-CESのソリッドギターバージョンとして70年代に生産されていたL5-Sのコピーモデルで88年から数年間しか製造されていなかった中古市場でも非常にレアなモデル。コピー度は非常に高く、こうしたコピーで省略されがちなマルチピースのネックやコントロールキャビティの木製カバーまで再現。Grecoの中でも高級機であったようでエボニー指板、ヘッドのインレイには本物のアバロン、多重バインディングなど細部までよく真似したなぁという逸品。

とりあえずばらしてます。ゴールドパーツの劣化が年代の割に少なめです。あとでこれらの金属パーツもお掃除。

ブリッジ部分。一度スタッド位置を変更した痕があります。

ピックアップはグレコのオリジナル(たぶんDRYというやつ)で1芯タイプ。ご来店されたお客様で「これをコイルタップできるようにして使ったら面白いかも」というお話がありました。本家GibsonのL5-Sだとカスタマイズはちょっと勇気がいるかもですがこうしたコピーモデルだとそういう使い方も抵抗が少ないですね。コイルタップ仕様にするには一度PUをばらして4芯に改造するか、4芯タイプの別のPUに交換するかです。

まずはフレットの擦り合わせを行いました。この写真は擦り合わせを終えたところ。

お客様から本機を買い取った時点では弦は012~054(3弦プレーン)が張られていました。レギュラーチューニングでネックほぼストレート、トラスロッドはきつめに絞めこまれていて残りの調整余地は少しという状態。010~など一般的なゲージで使う場合は余裕もありそうですが、ちょっと気になるところ・・・なのでそれも踏まえてのメンテ。悩むのは売りに出す時に貼る弦のゲージですね。Jazzな使い方もいいけど、ノーマルな弦でロックやブルースでも試してみたい。通常は010~を張るのですが・・・う~む悩ましい。

音はレスポールタイプと比べてよりはっきりした粒立ちで音のレンジも広い感じです(弦が太かったことも大きな要因かも)。来店されたお客様にも弾いていただいたのですが、トーンを絞ったジャズフレーズなどもイイ感じなのはやはり「L5からの派生モデル(のコピー)」ということなのでしょうか・・・ポジションによっては少し音が詰まり気味かなとも感じたので、まずフレット擦り合わせを実施。フレットの凹凸はごくわずかで削る量は少なく済む状態ではあったのですが、もともとL5-CESから派生したモデル(のコピー)であることを考えるとJazzギタリストが良く使う012~のセットでもトラスロッドにもうちょっと余裕を持たせたいと考えロー側とハイ側は少し多めに削りました。

フレットすり合わせ後の指板。もともと写真のように艶がありますが塗装してあるわけではなく、エボニー材(本機に使われているのは縞黒檀)は磨くと艶が出てきます。

つづく。