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ナットを押さえつけるテンションをかせぐためにヘッドを削りリフィニッシュ。

60年代のものと思われるTeisco のモズライト風ギター、V-2です。ヘッドトップのリフィニッシュ等の改造でお預かりしていたのですが、本日すべての作業が完了しました。1960年代のギターとしては奇跡的なほど良好な状態ですが、そもそもの仕様上、サステインが弱く、音の張りがない感じだったのですが、それを改善できないか、以下の方法でトライしました。。

元々、ヘッドの角度がかなり緩い構造のためナット部の弦の角度が緩く、弦がナットを押さえつける力が不十分で弦の振動が0フレットとペグポストの間に逃げまくっていると考えられました。設計上仕方ないことではあったのですが、ヘッドの厚みがかなりあるヘッドでもあったので、リフィニッシュの際にヘッド表面を削り、ヘッド厚を2.2mmほど薄くすることで0フレット部の弦の角度を増やすという試みを実行。

リフィニッシュしたヘッドトップ。元々はボディと同じサンバーストでしたが、ネック材の木目がそのまま生かすクリア塗装(ラッカー)で仕上げています。

元々のヘッドトップはブルーのライン。それを赤のラインまで削り落としています。削り落とした状態でもヘッドの厚みは約16mmあります。まだ現代のギターと比べれば厚い方ですが、これ以上削ると残るバインディングが薄くなりすぎてしまうのと、ネック材に用いられている木材が何なのか不明でちょっとコワイのでここまで。ペグは高さを調節できるタイプに交換、ペグの高さも低めにしてここでも角度を稼ぎました。

目測ですが3,4弦で15~20°くらいには出来たかな?2mmけずっただけでも随分変わりました。もともとはナットの上側に弦の上側が出ていてチョーキングをするとナット溝から弦が外れてしまうほどだったのですが、改造後は弦はナット溝内にほぼ隠れていてその心配も解消。

ペグはGOTOHのSD90HAPに交換。ペグポストの高さがかなり広い範囲で調整できて便利です。

改造を終えてから弦を張って弾いてみたところ、元の状態に比べて張りのある音に変化しました。弦を思いっきりはじくとまだ少しナットとペグの間に振動が逃げますが、もともとに比べると劇的に改善したかと思います。

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