「Effector」カテゴリーのアーカイブ

今夏予定のギターショップ開業にあたって、最初に用意できる試奏用アンプはFenderとBlackstarそれぞれ2台ずつです。いずれもチューブアンプですが、うち2台は基本的に1Volumeタイプで現実的にアンプだけで歪ませたセッティングにするのは難しいので、試奏用につなげるクランチ程度のペダルも用意することにしました。そんな目的での歪ペダル物色、ここ1か月ほどいくつかの機種を試奏して、今日表題の機種に決めました。

JTMdrive

ドイツのペダルビルダーが一人で制作しているWEEHBO EffekteのJTM Drive。その名の通りマーシャルJTMのサウンドを目指しているようで、私的にはそのものズバリな歪みだと感じました。EQがプリアンプ的にとらえやすくTreble Middle Bassになっていてわかりやすいです。アクティブタイプのようでかなり効きます。ピンスイッチ「Mids」はMiddleつまみでの可変域をLow MidからHigh Midまで3段階に切り替えるスイッチです。

ゲインの幅はシングルコイルだと、フルにしてもホントに「クランチ」という感じでギャンギャンに歪むものではありませんが、強めにピッキングすればハードロックな曲のリフも気持ちよく弾けます。ハイアウトプットのハムバッカーならもっと行けそうです。前段に別の歪ペダルをブースターにつないでも面白そうです。ギター側のボリュームへの追従性も非常によく、広域が劣化したりはないです。

せっかくなので自分で演奏した動画をアップしたいところですが、開店準備で中々時間が取れないので、落ち着いてから・・・。取りあえず、YouTubeで見つけた紹介動画を貼り付けます。↓

 

JTM Driveの元になったモデル「Plexi Drive」も試しました。音の傾向はほとんど同じですが、Plexiの方は独立したクリーンブースターを搭載した2スイッチタイプです。あとMidスイッチはなく、ピンスイッチでゲイン範囲を変えるようになっていました。EQがPrsenceとToneになっていたり、Input,Level,Boostというツマミがそれぞれどういう役割かを把握するのに少し手間取ったので試奏で短時間に使うには向かないかと思いJTMの方にしましたが、自分用のプリアンプ的に使う歪ペダルならPlexiの方もいいかなと思います。コントロール類はいろいろ操作しているうちに慣れるものですしね。

ご参考にPexi Driveの動画です。↓

 

 

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先に紹介したDeluxe memory manとRV-7は基本的には同時にオンにして「音を演出するエコー」として使っています。私の勝手なイメージですが、エコーは「残響のみ」と「残響+やまびこ」の2種類があると思っています。欲を言えばエコーのかかり具合を浅めから深めに連続的にコントロールもしたいと思っています。例えばSteveVieのErotic Nightmareの中間部のような感じです。すぐにやる予定はないのですが、不可能ではないのでいずれ挑戦したいですね。

ECHO

↑リバーブもアナログディレイもエコーとして使いたい。

エコーという言葉自体曖昧なニュアンスがありますが、意味を調べると「やまびこ」「残響」と空間系エフェクトの効果で定番の言葉が出てきます。「やまびこ」は「反響して戻ってくる劣化した音」なので、基本的に再生音が元音通りのデジタルディレイよりも再生音が劣化しているアナログディレイの方が「エコー」的。デジタル機でも音の劣化を表現できる機種も多いですが、私はどうも苦手で、RE-201のモデリング機なども数種類試したのですが、しっくりきませんでした。

エレキギターで空間系のエフェクトを使う場面は教科書的には「ソロなどで音を引き立たせる」といった「曲のどのパートで使うか」といったテクニックとしての説明が多いですが、私は「音・曲・メロディーの意味、場面を演出するエコー」という考え方(というか、理屈ではないので「感じ方」といった方がいいかも)で、あくまで「頭の中にエコーのイメージがある場合はエコーを掛ける」と考えています。例えば泣きのフレーズに孤独感や孤高な感じを強調したり、曲を場面転換して過去を振り返るような雰囲気とか、想像の世界や思い出など頭の中の世界の雰囲気を感じさせるようなイメージです。そういった場合に、リバーブによる「残響」もほしいですし、アナログディレイによる「やまびこ」もほしいですし、両方を合わせた効果も使いたい。演奏をドラマ映画のように捉えて、演奏者側がその語り手として、弾いているフレーズ(語っているドラマ)の雰囲気(情景)を表現するための効果という感じでしょうか。映画なんかでも孤独なシーンでは主人公の周りがやけに広くて何もない感じが表現がありますし、回想シーンでは「やまびこ」の表現がよく出てきます。他のエフェクトにも同じような考え方はあてはまりますが、特にエコーを使うときはそういったイメージが大事だと思います。エコーも曲の一部ということでしょうか。楽譜に「ここはエコー」という意味の表記があっても良いですね。

今回のお題は、半ば常識的なことなのでイマサラ感がぬぐえないのだが、敢えてここで整理したい。というのも、この手の歪みペダルは今や山のように種類があり、なかなかの完成度を誇る機種も多い。というか、方向性が異なるから「好み」の問題はあるが、基本的にどれも良い。私が学生の頃は選択肢が数種類しかなかったように思うが、今は選び放題だ。

最近Yahoo知恵袋をよく見ているのだが、ゲインブースターについての質問は多く、一つの質問に対する回答もまた多い。質問を見ているといきなり「どのペダルがいいですか?」的な前提や背景がわからない答えようのない質問に結構遭遇する。質問者にしてみれば、理屈は置いてさっさとペダルを手にしたいのだろうが、何のために使うものなのかということも押さえずに、単に「それがあれば(理由は知らないが)とにかく音が良くなる」という感覚なのではないかと思うことがままある。回答のほうも、前提が分からないからか、各自の趣味のペダルをお勧めする感じになりやすい。それはそれで良いけど、ネットの悪いところはここで発揮されてしまう。自分と違う趣味の回答に対して批判的なコメントしたり、あることないこと言ったりし合っているやつらが結構出没するのだ。それに私も時々だが知恵袋で我が愚かなる経験をもとにした私見を答えているので、他の回答者からちょこっと攻撃されたりもしているし、何よりも質問者にとって有意義な回答をするにはいろんな前提条件をつけなくてはいけないし、そうすることで回答が長くややこしくなってしまいがちだ。そんな状況があって質問者の役にどれくらい立てるかということにも疑問が残っている。質問された内容以外に答えるのはスペース的に大変だからこの場でゲインブースターとして使用するオーバードライブペダルについてベースの考えをまとめてみようと思ったわけだ。今回の話は自分の考えを改めて整理することと、知恵袋での前述の回答の背景を提示することが目的だ。

本題に入る。

まずこの手のペダルのツマミ(注:酒の肴ではなく、ノブのことです。)について。ツマミの名前の意味(=機能)を強調したいので敢えて日本語で表す。ツマミは基本的に3つが多く、それぞれ「音量」「歪量」「音色」の3機能についてそれぞれツマミがある。「音色」がない2ツマミタイプや、ツマミが4つ以上のタイプも結構見かけるが、これらは基本的に「音色」ツマミが省略されているか、逆に2つ以上にツマミに分けられていてより細かく設定できるタイプだ。いずれも「音色」ツマミは特定の帯域の「音量」を調整するツマミであると考えるのが一つのポイント。この「音色」ツマミを操作することでどの帯域をブースト・カットするかをコントロールするわけだ。

実際のエフェクターでの表記は

「音量」は「Level」「Volume」「Vol.」

「歪量」は「Gain」「Drive」

「音色」は「Tone」「FAT」「glass」「Bass」「Mid.」「 Treble」「EQ」など色々

Booster説明2 booster説明①

 

「ゲインブースター」としてのオーバードライブの使用方法は基本的に「アンプの歪み(基本の歪)を増大させる」という使い方である。だからオーバードライブ自体の「歪み」は極端に言えば使わないでも成り立つ。ここもポイントだ。

ゲインブースターとしてのオーバードライブペダルの設定は基本的に以下のようになる。

①    「音量」

エフェクターオフの状態よりオンの状態の方が大きくなるように設定。ゲインブーストの効果を大きくする場合はさらに大きく設定する。

Booster説明3level

↑音量(ここではVolumeつまみ)を高めに設定

②    「歪量」

基本的に最少にするのが「ブースター」としての使い方。好みで少し歪を加えても良いが、その場合は「ゲインブースト+(キャラクターの違う)歪を加える」という使い方になる。これによりより積極的に歪みをデザインできるのがオーバードライブの面白いところだ。これによりアンプの歪み(基本の歪み)に新たな個性を加えられる。

Booster説明3gain

↑歪(ここではGainつまみ)は低めに。私の場合はちょっとだけ歪みを足す設定。

③    「音色」

基本的にセンターに合わせて、実際にペダルをOnにして微調整する。

Booster説明3tone

↑各音色つまみ(ここではTreble Bass MidBoost)をセンターにしてから微調整。この写真の場合、Bassだけ少し強調している。3バンドEQでもtoneつまみひとつでもやり方は同じ。なお、つまみの名前が同じでも、機種によってカバーしている帯域は異なる。だから同じツマミ構成であってもオーバードライブごとにブーストされる帯域も異なり、それぞれのキャラクターが生まれる。

 

設定の仕方から実際にペダルを選ぶときのポイントを考えると・・・

①音量がペダルオフの状態より大きくできない機種はゲインブースターとしては使えない。音量を上げる幅がある程度あることが条件。+10~20dbくらいほしい。

②については現実的に少しだけ上げて味付けするということはよく行われるので、歪も好みのものであった方が良い。アンプなり、他のエフェクターなり他の歪みと混ぜて使う場合は、歪み同士の相性もあるので、選ぶときは自分が普段使っている基本の歪に近い環境で試したい。

③だが、まず前提を一つ提示したい。ゲインブーストをすると、一般的に(EQを一切操作しなくても)中低域の音がブーストされる傾向があるということ。このことは非常に大事なポイントで、最初期のオーバードライブのBOSS OD-1などは「音色」を操作するためのToneなどのつまみはなかったが、OD-1をOnにすることで単純にゲインブーストするだけでなく、気持ちよく中域が持ち上げられて音が前に出せた。この理屈は現代機種にもあてはまっていて、知識が少ないうちは単に「歪を増やす」という考えだけで使ってしまいがちだが、実は中域がある程度持ちあがっている。だから、ギターソロの時にブースターOnにすることで「音を目立たせる」ことが期待できる。仮に音色ツマミがなくても、そのペダルの中域のブーストの具合がちょうど気持ち良いなら不便はないし、かえって余計なツマミがない分設定も楽にできる。だから音色ツマミがない様なシンプルな機種も存在する。勿論2バンド、3バンドのEQではダメという事もない。それだけ細かく音作りできるのは、そのあたりを追求したい場合に重宝する。もっと突っ込んで考えられた機種では中域をパラメトリックタイプのEQにしたものもある。中域は音色のキャラクターを大きく左右するのでこうした機種もまた面白い。

Bass Trebleの2バンドEQでMiddleをブーストした音色設定ができるということも頭に入れておきたいことだ。初心者君からすれば「Middleツマミがないのになんで調整できんだ?」という疑問が湧くだろうが(私もそうでした)、BassとTrebleを下げ気味にして音量ツマミを上げるとmiddleが強調されたブーストされる。BassとTreble帯域をツマミを絞って低めにすれば、その分何もいじっていない中域が相対的に高めになる。この状態で「音量」ツマミをあげると中域が強調されたブーストになるというわけだ。中域はゲインブーストすればもともと持ち上がる音域ではあるが、さらに強調したりあえてカットしたブーストも2バンド以上のEQならある程度可能という事だ。先にも述べた通り音色ツマミを上げるということはその帯域の「音量」を持ち上げるという事なのである。だからこそEQが省略されることもアリな訳だ。

以上のことは「アンプで基本の歪を作る」という前提で述べているが、実はアンプクリーンで他のエフェクターで基本の歪みを作って、その前段にオーバードライブをつなぎ、必要に応じてブーストさせるという方法も同じ手法で成り立つ。私はここ数年この方法を使っている。後段の歪みエフェクターを「プリアンプ」としてとらえるということだ。この方法だと後段の歪みの後に空間系や揺れ系をつないでペダルボード上で音色操作の多くを完結させられるので、練習スタジオやライブ会場にクリーンに設定できるアンプがあれば、後は自分のペダルボードを持ち込んでセッティングも楽というメリットがある。私が大学時代に参加していた軽音楽部では多くのギタリストがこの方法で音づくりをしていたし、今でも多くのギタリストがこの方法を使っている。

200lbsDS-2を、BBPreampMBでブーストというのもアリ。

知恵袋で「エフェクターの歪はエフェクターでブーストできない。音がぐしゃぐしゃになる」という回答を見たことがあるが、それはたぶん2つの歪エフェクターの組み合わせの問題だ。例えば「音量」があまり大きくできない歪みペダルを前段にして、物足りない分歪みを足したらかえって汚くなってしまったなどはありがちだろう。エフェクターの歪を基本にしてオーバードライブでブーストすることは、前述の条件を満たしたオーバードライブを選択すれば実現できる。しかし、「自分の音の好みにあうかどうか」という視点でみればどの歪みペダルでも良いというわけにはいかないので、そこは自分で試してゆくほかない。実際のプロもエフェクターの歪を他の歪エフェクターでゲインブーストしている例が雑誌などでよく紹介されているのでそれらを指標にするのもよいと思う。

以上、ゲインブースターとしてのオーバードライブについてオイラのこれまでの経験と雑誌などで蓄積してきた知識を整理した。知恵袋質問者のみなさんに参考にしてもらえればうれしい。

EFFECTOR 11:Hard Wire Stereo Reverb RV-7

Posted: 2014年3月21日 カテゴリー: Effector
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hardwire_rv7

私はエフェクトはアナログ機を選択することがほとんどですが、リバーブについてはこちらのデジタルリバーブRV-7がお気に入りです。

アナログがほとんどというのも盲信的にアナログ機を選んでいるわけではなくて、いろいろ聴き比べてきて最終的にアナログ製品の音が気に入ってきた結果なので、別にアンチデジタルでも、アナログ狂信者でもありません。RV-7もいくつかの機種を比べて選んだものです。もっともコンパクトなリバーブについてはアナログ機はほとんどなくて、デジタル・アナログ云々は関係ないかも。

元々は以前使用していたアンプMarshall VALVESTATE8040のスプリングリバーブがお気に入りだったので、アンプ自体にスプリング式のリバーブがついていることにこだわっていたのですが、8040のリバーブと同様に気に入るアンプに付属するリバーブには出会えず、かつリバーブ未搭載のアンプ(Blackstar Artisan30)の音にほれ込んでしまったり、当時参加していたバンドで使っていたFenderアンプのリバーブはイマイチ気に入っていなかったりで、結局別個リバーブを探すことにしました。

いくつかの機種をお店で聞き比べたところ、音についてはいい感じの機種がいくつかありました。その中で本機を選ぶ決め手になったのは、調整の幅があることです。リバーブ効果の音色を調整できるlivenessつまみは使い勝手がよく重宝します。当時はこういったTone的な調整ができる機種はコンパクト機では少なかったと思います。Decayで残響音のタイムを調整できるのもいいですね。例えば浅くリバーブをかけつつ、残響は長めにするという使い方ができます。

現在はEFFECTOR10で述べている通り、私はRV-7をディレイと組み合わせてギターの音を演出する「エコー」として使っているのですが、エコーを「効果」という以外に「音色の一成分」とも思っているのでこういった細かい調整が効くことは非常に役立ちます。

1600-HardWireRV7_straightpanel

実はリバーブを物色し始めた頃にはスプリング式のラックタイプの機種もターゲットにしていました。Demeterというメーカーなんですが、先にRV-7と出会ったことで当時は候補から外していました。今も是非試してみたいとは思っているもののDemeterは国内流通がわずかで出入りしている楽器店では見たことがありません。

↓Demeter

 demeter_rv-1_front

RV-7購入後にBlackstarから発売された真空管搭載のデジタルリバーブも気になります。↓

blackstar_htreverbd_2

大きくてかさばるけど、機能的にはよさそうなので、今後機会があれば試して音が良ければ導入するかも。

私はディレイとリバーブを同時にOnにして「エコー」としての効果と考えています。残響・空間系は多用しすぎると演奏の生々しさが隠れてしまうので、「どちら一方でいいじゃないか」という意見もあるとは思いますが、私としては残響感(リバーブ成分)と元音よりも劣化しながら繰り返す反射音(ディレイ成分)を合わせて、一つのエコーエフェクトとしてイメージしています。何故そういうイメージを持っているのか自分でもわからないのですが、ひょっとしたらローランドのテープエコーRE-201 Space Echoの音をどこかで体験していてそれが元になっているのかな?と思ったことがあります。あれはテープエコーにスプリングリバーブも合わせているので…ひょっとしたら自分が子供の頃に耳にしていた曲にこれを使った音源が結構あったのでは?とか想像しているのですが定かではありません。どうなんでしょう。

さて、そのようなイメージのエコーを再現するのに最初はBOSS RE-20やStrymon El Capistanを使ったのですが、店で試すと「まあまあいいかな」と感じても、家でじっくり音を出すと何か物足りませんでした。どちらもテープエコーのモデリングと合わせてリバーブも使える機能的には満点の機種でしたが、音には何か不自然な感覚がありました。

次に入手したのはMXRのCarbon Copyというアナログディレイ。こちらはアナログですが、非常にクリアーな音で、リピート音の劣化の感じも気持ち良くてしばらく気に入って使っていました。唯一気に入らなかったのはモジュレーションの感じで、それはOFFにしていました。その後、エレハモのDeluxe Memory Boyを経て本レポートのタイトルのElectro-Harmonix Deluxe Memory Manの現在バージョン(XOシリーズ)に到達しました。

deluxememoryman_xo

EFFECTOR 9で紹介しているTap Tempoバージョンは付点8分ディレイのフレーズのためにボードに入れているのですが、こちらのほうは完全に「エコー」のためにつないでいて、2台のDeluxe Memory Manをボードに入れているという贅沢な状態です。

このDeluxe Memory Manですが、Tap Tempo版ともまた音が異なっています。Tap Tempo版もクリアーでいい感じですが、こちらもクリアーな音。レンジはもっと広くて、低域はこっちの方が重厚ですね。9V駆動のTap Tempo版と違って24V駆動で、これが音にも影響しているのかな?

↓Tap Tempo版との比較動画がありました。

Deluxe Memory Manの売りの一つはモジュレーションだと思いますが、私も本機ではモジュレーションを少しかけてテープエコーで言うワウフラッターのような感じにして使っています。これにリバーブ(HardWire RV-7)を合わせると私のイメージするエコーになります。これでソロを弾くのが最高に気持ちいい。

↓Deluxe Memory Man XOとこれを同時使用。

hardwire_rv7

deluxe-memory-man-tap-tempo

Electro-HarmonixのDeluxe Memory Man with Tap Tempoです。特定の使用方法のために出番は少ないですが、お気に入りの一台です。

ディレイはアナログにこだわっています。

符点8分ディレイのトリックフレーズが好きで、アドリブ中に使えるようにタップテンポの付いたアナログディレイは昔からほしいと思っていました。本機の前に同じくエレハモからDeluxe Memory Boyという念願のタップテンポ付きアナログディレイが発売されていてネットで購入しましたが、実際に家で鳴らしてみるとその前に使っていた別のアナログディレイよりも音が濁っているように感じました。高機能でありつつ、かつ名機Deluxe Memory Manの兄弟機ということで音質にも期待したのですが…

結局バンドでは使わないまま手放しました。

Memory Boyを手放してからしばらくして本機が発売されたときにその価格を見てMemory Boyよりもかなり高価であったので、改めて期待が膨らみました。Memory Boyは廉価版(といっても定価3万以上ですが)だったと考えたわけです。前回は試さずに購入して失敗したので今度はしっかり音をチェックすることに決めましたが、広告が目についてから実物をお店で見かけるまでにだいぶ時間があったように記憶しています。貴重な部品が使われていたり、高価であったりで、供給量も少なかったと聞いています。

現在の定価は¥70,000。単体エフェクターとしては手が出にくい価格ですよね。私もようやく見つけた時、(いくらだったかは忘れましたが)やっぱりメチャクチャ高額なことには躊躇を覚えました。しかし、同じ店にあったもっとリーズナブルな価格のデジタルディレイと他のアナログディレイと比較して音や使い勝手がMemory manの方がかなり好みであることを確認しました。結局無理して購入。

アナログですが非常にクリアーな音です。ここがMemory Boyと主に異なる点でしょうか。(もっともMemory Boyが「ノイジー」というわけではありません。)また、ディレイ音のレンジも本機の方が広いように思います。(直接比較したわけではないのであくまで印象。) もちろんアナログなのでリピート数が上がるほどディレイ音がいい感じに劣化していきます。アナログの温かみも持ちつつ、少しハイファイという感じでしょうか。

↓比較動画がありました。

 

私は使用方法を限っていてリピートも一回だけにしているのですが、普通にエコーとしてもアナログ感のある気持ち良い音が得られます。RATEとDEPTHでコーラス的にも使えるのは他のDeluxe Memory Manと同じですが、私は本機ではこれらのつまみは0に設定しています。その気になればエレハモならではのエグイ音も作れると思います。ディレイタイムはアナログとしては非常に長い最長1,100ms。自分のような使い方ではここまでは必要はなかったのですが、そういった需要にこたえるためか後からディレイタイム半分の機種Deluxe Memory Man 550TTも発売されています。こちらも高価・・・

deluxememoryman550tt

実は残響感・奥行き感を出すためのエコーとして使うためにもう一台別のDeluxe Memory Manも使っています。そちらについても後日改めてレポートをアップします。

ディレイではかなり散財していますね…。

EFFECTOR8:Weed Freezer Chorus

Posted: 2014年3月7日 カテゴリー: Effector
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freezer-1

エレハモのSmall Cloneの音が大好きな私でしたがEFFECTOR7のレポートで述べた通り、「歪み音のボリュームを絞ったクリーンでコーラスを掛ける際に、少し下がってしまった音量も同時に持ちあげることができないか」という課題にぶち当たりました。機能的にはそれが可能なコーラスもいくつかあったのですが、音がイマイチでした。そんな中でタイムリーに登場してきたのがこのFREEZERです。Weedというブランド名は既存モデルのモディファイで有名ですが、Small Cloneのモディファイ物も出回っています。そんなブランドから送り出されたコーラスで音量をコントロールするlevel付き、さっそく興味が湧きました。ネットなどで調べると「音はSmall Clone系」との紹介記事も。期待してお店に試しに行きました。

結果、バンドで使う分には満足できると判断して購入、現在に至るまで私のエフェクトボードのレギュラーを務めています。

音の方ですが、Small Cloneと全く同じではなく、もっとハイファイという感じで、欲を言えば少しきれいすぎるかなとも思います。WeedのSmall Cloneモディファイもこういう音なのかな?・・・最初はそこが残念に思えたのですが、試奏中、色々いじっていてBottomつまみが意外と使えることに気付きました(試奏前は眼中になかった)。これを上げると、低音が足されてパンチが出てきます。このペダルに出会った当時はEFFECTOR7のSmall Cloneのレポートで話しているレッチリなどをカバーしていたバンドは解散していて、別のハードロックバンドに参加していたのですが、ツインギターで片方が歪み、片方がクリーンという場面が結構ありました。そんな場合に歪みに負けないクリーンサウンドを作るときにこのBottomが重宝しそうだと思いました。もちろんlevelで歪みとクリーンの音量バランスもバンドに合わせられます。

結果、そのバンドではうまくいきました。Small Cloneでの音量バランスの問題はFreezerによって解決。試奏のときに感じたBottomつまみの使い方も予想通りに使えました。

↓私のYoutubeチャンネルの動画では大活躍しています。

一つ不満があるとすればSmall Cloneに比べて音がきれいすぎるかな?・・・バンドでは重宝するけど、音色という点ではSmall Cloneに軍配が上がります。使い勝手を含めた総合点ではFreezer。

一つ不満があるとすればSmall Cloneに比べて音がきれいすぎるかな?・・・バンドでは重宝するけど、音色という点ではSmall Cloneに軍配が上がります。使い勝手を含めた総合点ではFreezer。

SmallClone

エレハモの傑作コーラス、Small Clone。一番好きなコーラスです。シンプルというか非常に割り切った操作系で、最初見たときは物足りなく思ったのですが、実際は非常に使いやすいです。

Depthはダイヤルつまみではなくスイッチになっていて「深め」か「浅め」の2択です。音を聞く前は「選択の幅が少ないな」と思われるでしょう。私もそう思いました。しかし、実際に音を出してみれば「深め」「浅め」が非常に使える音に設定されていて、それぞれの守備範囲も十分であることに気づくと思います。そうなるとこのシンプルな操作系も魅力的に思えてきます。

音はDepth浅めrate遅めではきらびやかでさわやかなサウンドです。耳に痛くない高域成分が幾分前に出てくるという感じでしょうか。私はこのセッティングをクリーンサウンドで多用しました。rate早めではニルバーナのSmells like teen spiritのAメロ風?の音が得られます。あれ、depth深めだったかな?…前者はクリーンサウンドの味付けのような「広がり感」効果ですが、後者はサウンドの主役としての「揺れ効果」に使える音です。カートコバーンが使っていたことが有名で、売り文句もそれです。「エグいコーラス」の代表のように評しているレビューも読んだことがありますが、私の感覚ではそんなにエグいという感じだけではなく、味付け程度にも使える応用範囲の広い、コーラスだと思います。

↓やっぱりここの動画、参考にしました。

コーラスを物色し始めたのは、7,8年前に参加していたバンドでレッチリやポリスなどのロックに加えて、a-haのTake on meなどシンセ主体の曲をギター&ベース&ドラムだけでカバーするという試みも行っていて、クリーンサウンドで広がりを得たいと考えたのがきっかけでした。それまではハードロック、へヴィメタルのバンドを中心に活動してきた私にとって、コーラスをはじめとする揺れ系エフェクターは借りたものでちょっと遊んでみたくらいで、慣れ親しんだものではなかったので、最初はどれが良いかさっぱり見当がつかず、かなり悩み、散財もしました。とりあえずクラシックなロックが好きになっていたのでアナログのコーラスに的を絞りましたが、種類が多くて・・・。結局、当時有名メーカーから発売されていたアナログ機はすべて試したと思いますが、そんな中で最も気に入った音が出たのがこのSmall Cloneだったわけです。

このバンドがきっかけになり、ゲインブースター以外の色々なエフェクターを真剣に物色するようになりました。先に紹介しているいくつかもそんな中で見つけたものです。

さて、Small Clone、このバンドでは最後まで使用していましたが、実は一つだけ問題がありました。それは、クリーンサウンドと歪みサウンドの音量バランスの問題です。私は歪ませたセッティングでボリュームを下げて綺麗なクリーンを出すのが好きなのですが、特に歪みとクリーン両方を使う曲ではそこにこだわって音づくりをします。なので、基本は歪のセッティングです。最初からクリーンにするのは全編クリーンの曲くらいです。問題というのは歪み音でギターのボリュームを下げてクリーンを作る場合、どうしても歪み音よりもクリーンの音量が下がりがちになるということです。私のイメージでは歪み音とクリーンが混在する曲では「クリーンでは少し控えめ、歪みでは前に出るように演奏する」という感覚なので、自分的には不自然ではないのですが、アマチュアバンドともなるとそうはいきませんでした。特にドラムはシューゲイザー大好きな「ペダル踏み替え当然」と思っている方で、時々「きこえねぇ」と苦情をいただきました。そんなわけで、Small Cloneに音量調節つまみがあるといいなと思っていました。

バンドは後にツインギター体制になり、相方がペダル踏み替え派だったので、なんとなくバランスがとれるようになりましたが、音量もコントロールできるコーラスは探し続けました。

S.SalasWahRocker

Auto Wahの名機、Guyatone SWR2 STEVIE SALAS WAH ROCKER。Guyatoneのマイクロシリーズで、購入当時(15年以上前だったと思います)の価格は7,8千円だった思います。大学生の頃、一緒にバンドやっていたベーシストがスラッピングで使っていて、メチャクチャファンキーなその音にしびれてしまい私も入手しました。今はほとんど使っていないのですが、手放す気にならない一品です。

コントロールはシンプルにthresholdとdecayだけ。私は極端な音を出したいときに使っていたのですが、ご覧のようなほぼフルのセッティングでした。もともと高域がよくワウするペダルなのですが、フルにするとエグさも極まり、ちょっとピッキングを強くするだけで「ミャウミャウ」「ビャウビャウ」「ビョワンビョワン」と鳴ってくれます。オートワウといえばエレハモ十八番エフェクターでもあります。私もエレハモのオートワウも所持していたことがありますが、SWR2の方が扱いやすく、音も好みでした。「ファンキー」なサウンドにはもってこいです。

↓本人による紹介動画がありました。

このペダルはずいぶん前に廃盤になってしまっています。このレポートを書く前にネットで情報をあさってみたんですが、今でも人気があるみたいですね。やっぱり名機ということなんでしょう。私は最初友人の影響でこのペダルを手にしたわけですが、その後、STEVIE SALASにも一時期ハマりました。普通は逆だと思いますが、私の場合、STEVIE SALASのペダルを気に入って、それから彼の音楽にものめり込んだという感じです。でも、先の友人ベーシストもSALASはお気に入りだったので、遠回しに影響を受けたということでしょうか。

STEVIE SALAS THE ELECTRIC PowWowというアルバムがあったのですが、それに収録されていたSTEVIE WONDERのI Was Made To Love Herが彼のプレイで一番のお気に入りです。ギターもたぶんSWR2をかけてますね。Voのグレンヒューズもいい!

確か、1998か99年だったと思いますが、来日公演も見に行きました。渋谷のクアトロ。やっぱりギターを「ミャウミャウ」言わしていてファンキーでした。

DejaVibe

FulltoneのMini Deja Vibe(写真はネットで拾ったものです)。3年前に入手して、当時参加していたバンドでカバーしていたLed Zeppelinの「移民の歌」で使っていました。ほんとはいろんな曲で活躍させたかったのですが、そのバンドでは移民の歌以降使う機会がなく3年たってしまいましたが、音はとても気に入っていてボードには入れっぱなしになっています。コイツの心地よさは中毒性がありキケンです。

販売店の売り文句そのままになってしまいますが、非常に温かみのある優しい揺れです。普通のコーラス系ペダルは「きれいな音」という形容をすることが多いと思いますが、こちらは「心地よい音」という感じでしょうか。(普通のコーラスと比べるのも変ですけど。)

上の左側のピンスイッチは「Vintage」では言葉通りの印象で古いレコードで聴いたような、高域が枯れた雰囲気があります。「Modern」の方はVintageよりもレンジを広げた感じで、キラキラ感が増していますが、やはり耳に優しいというか、心地よさがあります。どちらも非常にアナログ感満載の心地よい揺れで、これを掛けながらアルペジオを弾いているだけでトリップしてしまいます。

右のピンスイッチはVibratoとChorusの切り替えですが、私はChorusだけ使っています。Intensityを回すとより深くかかり、水中にいるような感じになります。

右下の大きいノブを足で回すことができ、揺れのスピードを演奏中に可変できます。といっても限度があってダイナミックにはなかなかできないですし、靴底が滑ってうまく回ってくれないので、私はノブの上面に滑り止めのゴムを貼って使っていました。足で回すにはトルクが固めなので慣れが必要です。ライブでSpeedノブを足で操作するときは体の向きも大胆に変えると見た目的にも面白いアクションかも。ワウのような踏み込み式のタイプもあるので、リアルタイムに揺れスピードを変える場合はそっちの方が実用的だと思います。

↓アルペジオにMini Deja Vibe。体の向きを変えているのは足でノブを操作いているからです。結構難しいです・・・。