「メンテナンスグッズ」カテゴリーのアーカイブ

OrangeOil

指板のクリーニングに使用しているオレンジオイル。メンテナンスグッズ3のローズネックオイルの話で少し触れたのですが、私は指板のコンディションを整えるためのオイルは「ローズネックオイル」を、汚れを落とす目的には「オレンジオイル」をそれぞれ使用しています。オレンジオイルよりもレモンオイルの方がポピュラーだと思いますが、汚れを落とす能力に差はなく、強いて挙げればオレンジオイルの方が若干粘性が高めで垂れにくいことと、オレンジの香りかレモンの香りかの違いです。私はオレンジオイルの方を使っています。レモンオイルよりは若干垂れにくいのと、香りも好きなので。

レモンオイルでもオレンジオイルでも柑橘系の成分にクリーニング効果があるそうで、それで汚れを落とすのに向いているとのことのようです。オレンジオイルの場合は製品にしっかりそのことも記載されているので信じ切って使っています。

OrangeOil説明

↑「木部のクリーナーです」と説明されている。

ウィキで検索すると次のように説明されています。

「オレンジオイル とは柑橘類(かんきつるい)の皮に含まれているオイルで、主成分はリモネンである。洗剤等にも利用されている。オレンジオイルには発泡スチロール等を溶かす作用(溶解作用)がある。ゴム風船程度の厚さならば、塗布後数秒程度で穴を開けることができる。このことは、フジテレビの『トリビアの泉』にて、「風船にミカンの汁をかけると割れる」と紹介された。また、ゴキブリが嫌うという研究結果もある。」

・・・これを読むと塗膜やプラスチック部分なんかにもあまり良くないような気が・・・最も私はオレンジオイルはローズやエボニーの指板だけに使っていて他はSmith Pro Polishを使っているので大丈夫そうだけど、使うときは他の部分にかからないようにした方が良いかも…

ちなみに「リモネン」の構造式。これもウィキに出てました。音楽やるには特に必要ない知識ですが・・・

構造式~1

 

レモンオイルもオレンジオイルも使わないまま数年放置していたら(どこにしまったか忘れてしまい見るからなかったので別に買って使っていたのが見つかった)、柑橘系の香りがなくなっていて何かアヤシイ液体に変わっていたことがありました。柑橘系の香りがしない以上、それはもう同じ成分構成ではないはずだし、クリーニング成分が残っているかどうかがわからないので破棄しました。そう簡単に劣化するものではないと思いますが、あまり長いこと同じ瓶のものを使うよりは定期的に新しいものに替えた方が良いのかもしれません。そう考えるともっと小さい瓶で安く売ってほしい気もします。

でもっと小さい瓶ないかな~と思ってネットでオレンジオイルのバリエーション調べてみると・・・

howards-orange-oil-1gal

↑でかい!1ガロン瓶(3.8リットル)メガサイズオレンジオイル!

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↑霧吹きタイプ。家具用ポリッシュって表記があります。

 

楽器屋さんでは見ないけど、いろいろあるんですね。もともとギターだけでなく家具など木製品全般に使用するものなんですよね。

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RoseNeckOil

商品名はローズネックオイルだが、エボニー指板もOKの愛用品。最近は他のメーカーの同種製品もあるが、コイツはオイラが高校生の頃からあった。もう20年以上の付き合いだ。

オイラの場合は弦交換の際にこいつを指板全体が濡れるように塗り、少し放置して染み込まずに余っている分をふき取り、またしばし放置したのち少し磨いてから弦を張るという手順で使っている。

指板の汚れがひどい場合は先にオレンジオイルで汚れを落としているが、そんな場合でも仕上げは「ローズネックオイル」だ。別にレモンオイルやオレンジオイルだけで済ませてだめってことはないと思うが、なんか「専用オイル」とかの売り文句に弱い。だって、説明に書いてあるんだもん。

RoseNeckOil説明

↑瓶の裏側に説明書きがある。なんか良さそうでしょ?

 

OrangeOil

↑ちなみにOrange Oilには「Wood Cleaner & Polish」って書いてあるぞ。

ギターでなくても木工製品のケア用品にはこういったオイル物は多くある。革製品もそうだ。自然素材の保持にはオイルケアは欠かせないのだ。

お肌の手入れに余念のないおねーちゃんを見習いたい。彼女たちは、複数の化粧品を駆使している。ギターの場合もそうすることで「赤ちゃんのようなプルプルのオハダ」が維持できるのでは・・・と思うわけです。ローズネックオイルは基礎化粧品のようなもので、レモンオイルとかオレンジオイルはお肌のお手入れ前に使うクレンジングといったイメージ。

オイラのトーカイ(https://heavygaugeguitars.wordpress.com/2013/05/14/heavy-gauge-guitar-3-tokai-love-rock-model/)

yairi (https://heavygaugeguitars.wordpress.com/2013/05/15/heavy-gauge-guitar-3-k-yairi-yd-62e/)

・・・は既に25年以上の付き合いのギター達だが、指板は手入れの行きとどいた若いねーちゃんの肌のように・・・じゃなくて購入当時のままと同じですべすべだ。本当だぜ?それもこれも、弦交換の度にこのローズネックオイルでケアしたからなのだと思う。中古楽器屋で古い楽器を持ているとときどき、指板がけばだっているものがあるが、あれってオイルケアが不十分だったんじゃないかと思う。

やっぱりお肌の手入れは乙女のイノチ。

guitarlube2

ナットの溝やストリングガイドなど弦が触れて摩擦が生ずる個所に塗布することで摩擦を軽減しチューニングを安定させる効果があるナット潤滑剤Guitar Lubeです。トレモロ付きのギターではアーミング時のチューニングズレも抑えます。チューニングの安定性はナットの溝の精度と、ブリッジのねじ止めやり方、そしてナット潤滑剤を用いて弦が接触する部分の低摩擦化することでほぼ決まると思います。あと、弦の張り方も大事でしょうか。ロック式のペグも有用だと思いますが、前述をしっかりしないと効果的でないでしょう。

また、本来の目的とは異なりますが、私はアームバーのネジ部分にも塗布しています。これは好みが分かれるところですが、私の場合はアームバーをかなり軽く回せるのが好きなのでそうしてます。固めだと大きめのピッキングストロークのとき邪魔に感じるんですが、軽ければ少しぶつかっても邪魔にならない位置まで回ってくれます。

 

潤滑剤の代用として鉛筆の芯の粉や、鼻の脂(ジョーサトリアーニが昔インタビューで言っていた)等を用いる方法もあります。それらで満足している方も大勢いるでしょう。私も高校、大学までは鉛筆の芯を粉にしてローズネックオイルで溶いて塗布していました。その頃はアコギとレスポール使用が多かったのですが、これで十分満足していました。これだけで、チューニングの時に弦が「ピキッ」と鳴る現象は激減しました。今思えばそもそもナットの溝の精度が悪かったのだと思いますが、当時はそこまでは意識していなかったし、わかっていてもリペアに出すような金銭的余裕はありませんでした。

鉛筆の粉

↑粉にしてオイルで溶いて塗布。(ネットで拾った画像)

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直接溝にカキコキ。この方法もやってました。これもネットで拾った画像。

 

社会人になってからストラトを弾く機会が多くなってゆき、アームも多用するようになっていく中で、「アーム操作によるチューニングのずれ」という問題もついて回るようになったのですが、学生の頃と違い、ギターの知識も増えてきていて、「弦の接触部の摩擦を軽減する」ということ以外のブリッジ取り付け、ナット溝の調整なども自分でやるようになり、調整の作業量も増えてきました。専用の潤滑剤は雑誌の情報で知って、いちいち鉛筆の芯を粉にする手間を省くためと、専用の潤滑剤ならより質も高いだろうという期待から私も使うようになりました。Guitar Lubeは弦メーカーのGHS社の製品で10年くらい愛用しています。やっぱり鉛筆の芯よりも質は高いと思いますし、作業も少し楽なので重宝しています。

これを読んでいる人にもGuitar Lubeをお勧めしたいところですが、残念ながら最近は見かけなくなりました。さっきサウンドハウスとアマゾンでも検索してみましたがヒットせず…もう国内の流通はないのでしょうか?

 

ナット潤滑剤の選択のポイントは3つあると思います。

①    細い溝に正確にごく少量塗布しやすいかどうか

私は次に購入するのはNut Sauceにしようと思っています。シリンジに入っていて使いやすそうですし、サウンドハウスのレビューでも好評のようなので。実はGuitar Lubeで不便なのは、容器から潤滑剤を絞り出すのに少し骨が折れることと、一度に出る量が必要量よりも大分多いので無駄が多いということです。前述の通り、一回の使用量はほんのわずかですし、しかもナットの溝のような細い部分に塗るので、その作業に適した仕様だと余分な部分に広がってしまってあとからふき取るような無駄も最小化できます。もっとも、まだGuitar Lubeを使い切るまでに時間はかかるので、他にも有力な製品が出ればそっちにするかも。

nutsauce

↑Nut Sauce シリンジ式なので、細い溝に塗りやすそう。

刷毛付き瓶

↑こんな刷毛付きの瓶に入っているのも使いやすそうですね。

 

②    見た目が汚くならないかどうか

潤滑剤の色ですが、大まかに黒系と白系の二種です。鉛筆の芯で代用していた頃、「白いナットが汚くなる」「手について汚い」という点が気になっていましたが、黒系の潤滑剤だと牛骨など白いナットではそれが目につきます。逆に、(あまり数は多くないけど)黒いナットは白いと気になるかな?これは未経験なので何とも言えませんが・・・気になるといっても塗布後少しの間だけの話なので大問題ではないですが、ギターの数が多くなってくると面倒に思えてきます。プロのリペアマンの方ならなおさらだと思います。Guitar Lubeはこの点に配慮して白い潤滑剤ですが、それも導入の決め手の一つになりました。

 

③    木部や塗装部にダメージを与えないかどうか

潤滑剤の成分は商品によって異なります。カーボン、シリコン、テフロン、グラファイトなどいかにもすべりの良くなりそうな成分が使われているようですが、塗装面を痛めたりする成分もあるようなので注意が必要です。

ラッカー塗装の楽器はデリケートでギタースタンドのゴム部分に長時間触れさせると劣化が加速します。塗装が浮いたり、触れていた部分だけひび割れたりふやけたり・・・件の部分は普通はシリコーンゴムが多く用いられています。そうするとシリコンが入っている製品は塗装部に付着すると塗装を痛めるかもしれません。クロスなどは「シリコン未使用」とかうたっているものが多いですし、元々要注意成分ですね。でも、潤滑剤は本来塗装部に使用するものではないので、注意して使えば済む話ですが、私は塗装面に付着したりする可能性に用心してシリコンが含まれないことを条件に選びたいと思います。
シリコンオイルは機械などの潤滑剤としてポピュラーで、実際滑りはよくなりますが、やはりラッカーの塗装面を傷めます。ホームセンターなどで売っている潤滑スプレーにこれが含まれていることが多いので代用には向かないと思います。

 

選ぶ際に「量」はあまり気にしなくてよいと思います。どの製品も少量しか容器に入っていませんが、何しろ一回に使う量が少なく、なかなかなくなりません。私が今使っているGuitar Lubeも開封してから2年以上経ちますがまだ持ちそうです。容器が小さくて量が少ないので、どうしても最初は「できるだけ量が多い」というので選んでしまいがちだと思いますが、ナット潤滑剤に関しては「塗布しやすく、無駄が出にくい」というのが一番大事だと思います。

SmithProFomulaPolish

これ、ネット上のレビューも多く、ポピュラーなポリッシュなようです。楽器屋さんでコイツの香りが漂っていることもありますね。私はこのあまーい香りが好きなのと、ラッカー塗装でもポリ塗装でも同じように使用できるところが気に入っています。ギターを複数所有していると、塗装の違いがあったりするので塗装の種類を問わず使えるポリッシュはありがたいです。

これを使ってギターの塗装部を磨くと、汚れは綺麗に落ちますし、磨いた後の手触りもさらさらになります。例の甘い香りも少しの間残ります。

販売店の商品紹介によれ天然成分使用らしいです。天然成分って何が入っているんでしょうか?

ここまでベタほめですが、実は一度失敗もしました。

ずいぶん前ですが、こいつで少し古いラッカー塗装のギターを磨いたら塗装が曇ってしまったことがありました。そのギターは製造から40年以上たっていてクラックも入っていたのですが、ラッカー塗装の艶はまだ健在でした。あまり気にせずにこのポリッシュを少しクロスにつけて目立たない部分を拭きあげたところ元々あったつやが消えて曇った感じになってしまいました。幸いしばらくしてからみると曇りは消失して元の状態に戻っていたのですが、以降ヴィンテージギターには使わないようにしています。もっともヴィンテージギターなんて手にする機会はあんまりないですけど。

最近のラッカー塗装、特にフェンダーとギブソンについては問題なく使えます。ただ、ギブソンのVOS仕上げやフェンダーのRoad Wornシリーズには一応試して曇りも出ませんでしたが、楽器の仕上げを考えると、あまりピカピカにするものでもないと思うのでほとんどクロスの乾拭きだけで済ましています。汗などが付着して目立つ場合などだけ少しポリッシュをつけて汚れを落とす感じです。