70年代前半製造のGreco EG420をレストア!

上の写真のGreco Les Paul風のギターEG420、「とにかく弾ける状態にする」というご依頼。

かなり長い間メンテナンスをしていなかった様子でした。PUは2発とも音が出ず要交換。ボリュームやトーン、スイッチも演奏に支障があるくらいの劣化があって要交換。ネックはトラスロッドは生きているものの、フレットはかなり減っています。若干の波打ちもあり。幸いにも以前擦り合わせをしたのか、フレットの高さのばらつきはそれほど多くはなく、弦高をしっかりとれば擦り合わせやフレット交換はせずに行けそう。テールピースのメッキがはがれまくっていて、その部分が鋭くなっていて手のひらを切ってしまいそうな感じ。あとはエスカッションやコントロールキャビティのパネルなどの細かいネジがかなり錆びていて要交換・・・といった感じで徹底的にメンテを加えるとかなり費用もかさむ状況で、中古で同じギターが2,3本買えるかも・・・というくらい。でも持ち主さんとしては本機にかけられる費用にそれほど余裕もないとのことなので最初から予算を決めてあとはお任せという形でやらせていただくことに。

まずはとにかく各部を綺麗な状態に。

指板・フレット。今回は擦り合わせはせずフレット磨きと指板清掃のみで行きます。写真上がBefore、下がAfter。

ヘッドの汚れを綺麗にしました。ペグも一度全部外して磨いています。さすがはGOTOH製のペグ、年代物ですが動作は全然問題ありません。左がBefore、右がAfter。

ヘッド裏。左がBefore 右がAfter。

ボディトップ。コントロール回りやPU周辺に汚れが固着しているのを落としました。またネックポケットやPUキャビティ内のほこりなども取り除ききれいにしました。見えない部分ですが、ホコリは振動の邪魔なので徹底してやります。左がBefore、右がAfter。

今回予算を押さえるために、コントロールは手元にまとめます。なのでショルダー部のトグルスイッチ穴は写真の通り塞ぎました。裏からネジで止めているだけですので元に戻すのは簡単。

この頃のGrecoレスポールタイプはボルトオンネック。この構造だと見た目はGibson系でも生音はFender系の特性もありそうです。

コントロールキャビィに出てきている弦アースが非常に短くなっていました。アースはテールピーススタッドにつながっているのですが、スタッドは完全に固着していて取り外せないのでとりあえず線を付けたしで対処。

ネックのプレートとビスはさびを落としました。写真はAfterでBeforeの写真は忘れちゃいました。ビスの径は減台のFender系のギターに使われるものより2段階くらい太いです。一本だけ長めなのは元々の仕様でしょうか。

エスカッションに固着した汚れはかなり強敵でした。見えない内側も汚れを取りました。元々はこんなに白かったのですね~。

ブリッジ。オクターブ調整のビスが一個なくなってしまったようで写真のように別のビスで止めてありました。実はこのビスは木工用でサドルには合っておらず、強引にサドル内に突っ込まれてたためかサドル側のネジ山が崩れてしまっていました。そこでそのビスよりも径の大きいビスを用意してそれに合わせてサドルのネジを切り直し。左上写真の左側がその木工用ビス。右側はオリジナルのもの。サドルねじ山のつぶれでオリジナルと同じ規格のものは取り付けができないので苦肉の策ですが、これで演奏上はOKかと思います。仕上がったブリッジで1弦のみオクターブビスが変更になっているのがわかります。1弦だけオクターブ調整が+ビスなのがちょい面倒ですが、ギターのメンテには+の方が圧倒的に出番が多いですし問題ないでしょう。

さて問題のテールピース。ブリッジもそうなのですが出来れば交換したいところ。でも予算がそれを許しません。なのでオリジナルのままで行きました。元々の状態が写真上。まず、はがれかかっているメッキを脱皮的にはがしました(写真中)。メッキの隙間に入り込んだ塩分など(?)が白く浮いているのがわかります。そしてメッキを廃で裸になったテールピースを磨いて仕上げたのが写真下。ちなみにアルミ製です。輝きは少し鈍い感じですが、それが年代物のギターには合うのではないかと思います。未メッキ状態のテールピースは珍しいですが使用上はこれでも問題ないでしょう。アースの通電もOKです。

今日はここまで。全体的にかなり汚れていたので、それらの汚れを取り除いた分、しっかり鳴ってくれることに期待。個人的にも出来上がりが楽しみです。

後は電気系ですが、予算内に収めるために交換するPUは当店でたまたま出ていた中古のPUを選択。また、前述の通りコントロール部も通常のレスポールより簡略化します。また、持ち主さん普段はムスタングを弾いている方なのでハムバッカー2発だと持ち替えたときに違和感が大きすぎるかもという懸念も。その辺も考えてみようと思います。

 

広告
コメント
  1. […] 70年代前半のGreco EG420 レストアBefore After①徹底的にお掃除! 2017年6月4日 […]

  2. […] 70年代前半のGreco EG420 レストアBefore After①徹底的にお掃除! 2017年6月4日 […]

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中