Greco 1988年製 LS-120CRSのメンテ➁

Posted: 2017年3月25日 カテゴリー: ギターショップでの一日
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先日取り掛かったGrecoLS120CRSのメンテナンス仕上げ。

先日フレット擦り合わせをしてあったGreco LS120CRSの他の部分のメンテを実施。メンテナンス前は開放弦などでテールピースのどこかが共鳴してビリついていたのですが、原因はテールピースのゴールドの部分に4本のネジで裏側から止めてあったダイヤモンドインレイ(であってるかな?)のネジが緩んでいてビリついているのでした。単純に締めなおせばOKなんですが、実は下写真のように取り付け位置がセンターからずれていてのでその位置も修正するためにほんの少しだけ見えない部分を加工。精度の高さに定評がある日本製ギターですが、ひょっとしたら経年でねじを溶着した部分が歪んだのかな?

時計回り方向に少しずれてます。いやーん。

ダイヤモンドインレイを外すとこんな感じ。4つのネジで止めるのですが、ネジの位置自体が少しずれてました。

ネジ穴を少し修正してセンターに戻しました。

ちなみにブリッジの裏に「L5.S」と刻印があります。

バックパネルも木製なのは本家Gibson通り。しっかりコピーされています。この部分のオリジナルのネジは欠品していて径が細くてサイズもバラバラのネジに置き換えられていたのですが、今回5本全部ブラス製のものに新調しました。

さて、メンテを終えて本日は弦を張って少し試奏もしてみました。

先の記事でも触れた通り、元々は012~054の弦をレギュラーチューニングで張ってあり、本家のL-5SがGibson箱物の王者L-5CESから派生したモデルであることも考えるとJazzギタリストが好む太目の弦を張るか、一般的なライトゲージを張るかでとても迷ったのですが、ソリッドギターでJazz以外の方の方が興味を持つ人も多いように思えたのと、一般的な010~046にした場合、ナットの溝が広すぎないか(元々が012~で調整されていたギターなのです)も確認したかったので010~でトライ。結果的に010~でナットもそのままで大丈夫そうです。

音を出してみたところ思いの他軽やかな音です。もともと012~が張ってあってその音の印象が強かったせいか意外ではありましたが、2段階弦を細くしているので当然といえば当然かも。メイプルボディ、メイプルネックですし。トーンを絞ればジャズっぽくもいけますが、そっち系の音を出したい場合はやっぱり太目のゲージの方が向いているかも。

010~で弾いてみるとテンションはレスポールに同じ弦を張ったくらいの感触です。実は勘違いしていたのですが、このギターの弦長はミディアムでレスポールやES-175などと同じでした。L-5CESはロングスケールなのでそこから派生したL-5S、そのコピーモデルである本機もロングスケールだと思って疑ってなかったのですが、弾いてみるとレギュラースケールにしてはなんかテンションが柔らかい・・・ので改めて測ってみるとミディアムスケールであることが発覚。調べてみると本家GibsonのL-5Sもミディアムスケール・・・。メンテ前にGibson系のギターとしては張りの強い音だと感じてそれはロングスケールというのが要因の一つなんだろうなと解釈していたのですが、実は弦長が長いからではなく、太い弦を張っていたからということでしょうね、きっと。

さて、今回のLS120CRS、これでメンテはほぼ終了です。あとは少しネックの様子を見てから問題なければデビュー!

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