80年代製造 YAMAHA SL550S レスポールタイプのオーバーホール➁

Posted: 2016年12月8日 カテゴリー: ギターショップでの一日
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古いフレットを抜いて指板の修正が終わった状態。

古いフレットを抜いて指板の修正が終わった状態。

先日の「80年代製造 YAMAHA SL550S レスポールタイプのオーバーホール①」つづき。

フレットをを抜いてねじれの見られた指板の修正を済ませた状態から、今度は新しいフレットを取り付け。

新しいフレットを打ちこんで、各フレットの両端を指板の端に沿って粗成形まで行ったところ。この時点でフレット両端は指板(バインディング)からはみ出してはいませんが、角は尖っていて手の動きに引っかかる状態。

新しいフレットを打ちこんで、各フレットの両端を指板の端に沿って粗成形まで行ったところ。この時点でフレット両端は指板(バインディング)からはみ出してはいませんが、角は尖っていて手の動きに引っかかる状態。

フレット両端を丸めて上面の擦り合わせ、フレットエッジの加工まで終えた状態。

フレット両端を丸めて上面の擦り合わせ、フレットエッジの加工まで終えた状態。

今回のフレットは元々と同じくジャンボサイズ。指板修正をきっちりやっているので、新しいフレットを打ちこんだ時点でフレットの頂点の高さはほぼ揃っていますが、さらに精度を高めるために擦り合わせも行いますが、フレットを打つとネックの状態も変化するので1日待ってから作業再開。通常の磨耗したフレットの擦り合わせに比べれば削る量は圧倒的に少ないのですが、それでもフレットごとに多少のフレット頂点の幅のばらつきもでるので、削りっぱなしではなく、幅を揃えてエッジも丸める作業も行います。

ペグをGotohのクルーソンペグに替えるので不利物は取り外しました。ペグポストの穴の径が通常のクルーソンタイプより大きくなっています。また、ナットを収める溝の底に突板(ヘッド表面の黒い板)が入り込んでいます(赤矢印の箇所)。

ペグをGotohのクルーソンペグに替えるので不利物は取り外しました。ペグポストの穴の径が通常のクルーソンタイプより大きくなっています。また、ナットを収める溝の底に突板(ヘッド表面の黒い板)が入り込んでいます(赤矢印の箇所)。

フレットが終わったらナットの取り付けですが、今回はペグをGOTOHのクルーソンタイプに交換するとの依頼もいただいています。古いペグを外すとポストの穴の径がクルーソンタイプよりも大きいのでコンバージョンブッシュというパーツを使用します。また、ナットを収める溝内に突板がはみ出しています。オリジナルでは強引に削ってナットを取り付けてしまっていたのですが、厳密には音の振動がばらついてしまってよろしくないと思うのでこれを削り落とすことにしました。

左が今回使用したコンバージョンブッシュ。右は通常のクルーソンタイプ。コンバージョンのほうは内径は同じで外見が大きめでロトマチックタイプのペグを取り付けた穴に対応しています。もっとも穴のサイズはばらつきがあったりするので、これでもドンピシャにならないこともあります。(今回はドンピシャ!)

左が今回使用したコンバージョンブッシュ。右は通常のクルーソンタイプ。コンバージョンのほうは内径は同じで外見が大きめでロトマチックタイプのペグを取り付けた穴に対応しています。もっとも穴のサイズはばらつきがあったりするので、これでもドンピシャにならないこともあります。(今回はドンピシャ!)

ナットを収める溝を綺麗にする前によく観察するとそこから1フレット手前までにかけて指板が剥がれていることが発覚。ぱっと見はわからないのですがナット溝に工具をあててヘッドをもって研磨しようとするとほんのわずかに隙間が空きます。これはほっとけないのでいったんナットの方は中断、まずはこの指板剥がれを接着することに。締め切りも近い案件なので、進められる部分は進めることにしてペグの取り付けを行った上で接着の固定を行いました。

指板の剥がれを再接着しているところ。

指板の剥がれを再接着しているところ。なるべく作業を進めておきたいのでペグ取り付けは済ませました。

接着が完了してから、接着に使用した接着剤のはみ出した部分を取り除くのですが、この際に濡れ拭きを使うのでその水分の乾燥のため三度作業中断。なかなか進みませんが、もうゴールは見えています。あとは新しいナット、ブリッジ、テールピースを取り付けて弦を張ってナット溝を切って全体の調整で完了。ブリッジとテールピースはGOTOHのものを取り付けますが、規格があっているので難しいところはありません。ナットの取り付けもすぐ行えるように今日ナットの作成も済ませました。

作成したナット。無垢の牛骨材を削り出して作ります。今回はまだヘッドのナットを収める溝の処理が済んでいないので高めに作ってあります。溝の処理が終わったら底面を削り高さを合わせてから取り付ける作戦。磨きは通常弦を張ってナット上の弦溝の調整まで終わってから行いますが、それだと磨きにくい面などはこの段階で磨いてしまいます。

作成したナット。無垢の牛骨材を削り出して作ります。今回はまだヘッドのナットを収める溝の処理が済んでいないので背高めに作ってあります。溝の処理が終わったら底面を削り高さを合わせてから取り付ける作戦。

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