非常にレアな60年代のTeisco EP-8

非常にレアな60年代のTeisco EP-8

最近人気上昇中のビザールギターの中でも人気のあるブランドTeiscoのEP-8というフルアコ、60年代の製造品です。古い楽器ですので相応の経年劣化が見られました。主な症状は・・・

①バインディング、ポジションマークの剥がれ・材の収縮・変形による隙間

➁電気部分のガリ取り

③5弦開放のビビり

④リアとフロントの音量差が大きすぎ

⑤フレット浮き

など。あとは「ものすごい量のホコリ」が胴体内部に堆積していたので掃除が大変でした(笑)。指板とブリッジのローズ材はカラカラに脱脂していてだいぶ色も抜けていましたが、専用のオイルで磨いて本来の色合いに戻りました。時間がかかったのは①。何しろ隙間だらけ、剥がれだらけという状態で、演奏する際にもはがれたバインディングがカパカパと変な感触。ナット付近はバインディングが完全にはがれていたので油断しているとバリバリと剥がれが広がってくるという状態でした。剥がれを接着し、隙間を埋めるのに3日ほどかけています。

経年による材の収縮・変形によりポジションマーク周辺やバインディングには隙間や剥がれが多数見られました。左はメンテ前。右はある程度までメンテした状態。指板の色が薄いのは経年で指板材がすっかり脱脂しているからです。これもあとから専用のオイルで磨いて一番上の写真にみられるように本来の色合いに戻りました。

経年による材の収縮・変形によりポジションマーク周辺やバインディングには隙間や剥がれが多数見られました(写真左)。左はメンテ前。右はある程度までメンテした状態。指板の色が薄いのは経年で指板材がすっかり脱脂しているからです。これもあとから専用のオイルで磨いて一番上の写真にみられるように本来の色合いに戻りました。フレットが浮いて音詰まりが出ている箇所もありましたが、幸い打ち替えはせず、打ち直しで解消。

赤矢印の部分にも隙間が。50年もたつと小いったバインディングは収縮していることが多いです。隙間を埋めて表面の引っ掛かりをなくし、スムーズに弾けるようにしました。

赤矢印の部分にも隙間が。50年もたつと小いったバインディングは収縮していることが多いです。隙間を埋めて表面の引っ掛かりをなくし、スムーズに弾けるようにしました。

ボリューム、トーン、スイッチにガリがありました。開けてみると埃だらけ。右写真はホコリを取り除いてPOT内も洗浄を済ませたところ。これでガリは解消。ボディ内にも同じように埃が堆積していたので掃除しました。

ボリューム、トーン、スイッチにガリがありました。開けてみると埃だらけ。右写真はホコリを取り除いてPOT内も洗浄を済ませたところ。これでガリは解消。ボディ内にも同じように埃が堆積していたので掃除しました。

部屋の電灯のスイッチのようなPUのOn/Offのスイッチ。これも激しいガリがありましたが、掃除と接点洗浄等で復帰。年代を経てもクリーニングで復活するのは日本製部品のすごいところ。

部屋の電灯のスイッチのようなPUのOn/Offのスイッチ。ここもボリューム部分のようにほこりにまみれていました。これも激しいガリがありましたが、掃除と接点洗浄等で復帰。年代を経てもクリーニングで復活するのは日本製部品のすごいところ。

リアの音がフロントに比べて極端に小さかったのですが、元々のクッションはぺったんこにつぶれていてPUを上げられなかったので新しくクッションを制作して交換。音量バランスもこれでOK。

リアの音がフロントに比べて極端に小さかったのですが、元々のクッションはぺったんこにつぶれていてPUを上げられなかったので新しくクッションを制作して交換。音量バランスもこれでOK。

ローズウッド製のブリッジも脱脂してカサカサでした。やはり掃除した後専用のオイルで磨きました。

ローズウッド製のブリッジも脱脂してカサカサでした。やはり掃除した後専用のオイルで磨きました。

5弦のナット溝が深くなりすぎており、開放弦で強いビビりがありました。今回はナット溝を一度埋めて掘りなおすという対処をとりました。

5弦のナット溝が深くなりすぎており、開放弦で強いビビりがありました。今回はナット溝を一度埋めて掘りなおすという対処をとりました。

トラスロッドが入っていないギターなのでサウンドは「木の鳴り」という感触が強い感じです。ショルダー部分にある部屋の電灯のスイッチのようなスイッチはPUのOn/Off。意外と操作しやすいです。

動画。一本目は全編フロントPUのみ使用で、Toneを使用して音色を変えています。Toneを回す方向が通常と逆なのが面白いところ。

 

2本目はリアも使用。

ブリッジの構造から音程がかなりアヤシイのではないかと思っていましたが、ちゃんと調整すれば問題ありませんでした。今回は010~046の弦を張っていますが、トラスロッドが入っていないネックでも全然大丈夫。古いギターなので、今更木材のクセが強く出たりはしないでしょうから、保管さえしっかりすればまだ長く付き合えそうです。

 

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