60年代 Chaki P-1 のメンテ①指板修正・フレット交換

Posted: 2016年11月3日 カテゴリー: ギターショップでの一日
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Chakiのピックギター、P-1初期もの

Chakiのピックギター、P-1初期もの。

内田勘太郎さんの使用で知られるChakiのP-1の初期(60年代)のヴィンテージです。あちこちビリツキや音詰まりもあったのですが、フレットの高さがかなり低いので擦り合わせでは無理があり、思い切ってフレット交換することにしました。フレットを抜いて指板の状態を細かく確認すると、特定のポジションをかなり弾きこんでいたためなのか指板上の直線が崩れている部分もかなりありました。まずは指板修正を行いました。たぶんハカランダと思われる指板は削るとローズウッド特有の甘い香りがします。この香り中毒性がありそう・・・。そして何気にコンパウンドラジウス。現代ではよく聞かれる仕様ですが、クラシックの弦楽器を作っていた工房でハンドクラフトされていたギターなので、それらと同じように各弦毎にしっかり直線が出るように指板を整えるのが普通だったのかな?

ここまでは何日か前に行った作業。古いギターという事もあって状態の変化が怖いのでここで一旦様子見、本日のフレット打ちに至ります。

元々のフレット。低い部分で0.6mmくらいのところも。

元々のフレット。低い部分で0.6mmくらい。0フレット仕様なので、最初から他のフレットは0フレットより低く擦り合わせされていた可能性が高いですが、それにしても弾きこまれていた様子が伺えるわりにフレットの凹みは少なく、それでいてこの高さなので、以前のオーナーさんの時代に何度か擦り合わせも行って摩耗していったのだと思います。この高さになるまでよく使ったなぁという感じです。

フレットを抜き終えたところ。

フレットを抜き終えたところ。

抜いたフレット。時代を感じさせます。左の写真を見るとかなり高さが低いのがよくわかると思います。

抜いたフレット。時代を感じさせます。左の写真を見るとかなり高さが低いのがよくわかると思います。

指板修正前

指板修正前

指板修正後。正面から見るとこんな感じ。

指板修正後。正面から見るとこんな感じ。

斜めに見ると指板に写り込みが出るくらいに仕上げています。

斜めに見ると指板に写り込みが出るくらいに仕上げています。

本日はフレットの打ち込みとサイドの荒削りを行いました。使用フレットはオリジナルよりほんのわずかに幅が広い三晃のミディアムジャンボ。0フレット以外のフレットを打ちこんでからはみ出した部分をカット。サイドの引っ掛かりを粗いヤスリで落としました。フレット溝は当然フレットの脚よりは深くなっています。ですのでここでフレット溝両端は口が空いた状態になっています。この口を埋める作業も行って本日は終了。数日おいてネックの状態を確認した後、埋めた部分を平滑に加工するのと、フレットの擦り合わせ、形状加工を行います。0フレット打ち込みはその後になります。

フレット打ち込みとサイドの荒削りまで終えた状態。

フレット打ち込みとサイドの荒削りまで終えた状態。写真だとわかりにくいですが、フレット溝の両端に開いた口も埋めてあります。

今日はここまで。

 

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