8月, 2016 のアーカイブ

DSCF6739フレットの擦り合わせとリアPUの交換でお預かりしたGibson Custom Shop Peter Frampton Les Paul Customです。本日作業完了した時点での写真。

実はお預かりした時に音出し確認を失念していて(反省)、事前に確認できたかもしれない異常が作業を終えた時点で発覚。持ち主さんと相談して、配線の見直しも行ってようやく今日仕上がったという経緯があります。

どういう異常があったかと言うと・・・

お預かりしてからまずはフレットの擦り合わせとリアPU交換はすぐに済みました。交換するPUもGibson純正でリア専用のものだったので、一応位相の確認をした上で付属の説明書通りに取り付け。弦を張って基本調整、そしていよいよ音出しをしたところ・・・

なぜかリアとフロントの音がぺけぺけ。出力もセンターに比べて極端に低くなっています。(このギターはリアとフロントはボリュームが共有になっていて、通常の2ハムのレスポールで言うフロント側のボリュームがそれになります。もう一つのボリュームはセンターPU専用でセンターPUはトグルスイッチにはつながっておらず、直接専用ボリュームへIn。)お預かりした時点でフロントPUが極端に低くセットされていたのでPU交換前からこのぺけぺけ音だったのではないかとも考えられましたが、何しろ交換前に音出しチェックをしっかりしなかったので断定はできません(ホントに反省・・・)。なので持ち主様に連絡して元々はどうだったかを聞いてみたところ、「そのセッティング(センターを極端に下げた状態)で気にしないで弾いていた」とのことで断定はできず。こちらでもいろいろ検証してみたところ以下のアヤシイ状況を確認。(位相チェックの方法を知っている方じゃないとわかりにくい話なので興味ない方は以下①➁の話は読み流して下さい)

リア・フロントPUを件のギターの回路につながったままでジャック側で位相チェックすると

①トグルスイッチでリアPUを選択してリアPUの位相をジャック側でチェックするとリアPUの位相は正常だが、この方法では通常検出できないフロント側の位相も検出できた。その位相は逆位相だった。

➁トグルスイッチでフロントPUを選択してフロントPUの位相をジャック側でチェックするとリアPUの位相は正常だが、この方法では通常検出できないリア側の位相も検出できた。その位相は逆位相だった。

つまり、リアとフロントについてはそれぞれを単独で選択しても常に互いのアース側からの逆流信号が流れ込んでしまい正常な音になっていないということが疑われました。このギターはリアとフロントのボリュームは兼用になっているので、そのボリュームPOTの劣化や異常がある可能性が高いと考えましたが、他の部分も含め、中の配線も粗く(おそらく今の持ち主さんの前の持ち主様が自分でPOTやキャパシターの交換や追加を行ったもの)、一個だけ刷新しても他に異常がある可能性も否定できないので、持ち主様と相談の上でPOTも全部新しくして配線もやり直すことに・・・という経緯で今日に至ります。

一応、自分がPUを交換する際に誤って逆位相につないでしまった可能性も考えていたので、再配線の際にそうしたつなぎ方をした場合に実際どういった音になるかも確認したところ(つまり通常と逆の接続もあえて行ってみた)、やはりリア、フロントを単体で選択した時は今回の出音とは全く違うしっかりした音で、出力もセンターと遜色ありませんでした。また、トグルスイッチをセンターポジションにしたハーフトーンはやはりフェイズアウトのやや痩せた音にはなるものの、出力自体は実用範囲で好きな人には結構使える音でした。

また、元々ついていたPOTを一個取り外して各端子の組み合わせごとに抵抗値をチェックしたところやはり正常ではなく、「逆流」があったことがわかりました。リアとフロントのボリュームが共有で、センターのボリュームが別になっている構造でおそらくセンターボリュームは昨日は維持されていたので影響がなかったのだと考えられました。

総入れ替えすることで解消できてとりあえず一安心。やはり事前の音出し確認は大事ですね。超反省です。

音出し確認⇓

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