何年も眠っていたアコギの調整③

Posted: 2016年5月5日 カテゴリー: ギターショップでの一日
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何年も眠っていたアコギの調整

何年も眠っていたアコギの調整➁

前記事から続く、このギターの調整、オーナーさんからナットの調整とサドル交換のGOがいただけました(ありがとうございます!)。

早速本日、サドルを製作してナット溝も調整。

手前がオリジナルのサドル。奥が今回作り直したサドル。

手前がオリジナルのサドル。奥が今回作り直したサドル。

サドルはオイル漬けの牛骨を削り出して製作。写真の奥の方が今回作り直したもの。せっかくですので、サドルの上部は単にストレートにするのではなく、弦毎のオクターブをより正確にするために、弦の乗る位置を調整した形状に。高級機ではよく見られる仕様です。また、前回までの状態だと、全体的に弦高は低めで特に3,4,5弦は摩耗のためかかなり低く、強くはじいた際の弦のビビりがちょっと気になりました。今回それを踏まえて全体的に弦高を0.2mm~0.5mm(各弦毎に設定)上げるような形状に作っています。

オリジナルは背が低く、特に3,4,5弦の弦高が低すぎたので作り直したもの(写真の奥側)ではその改善のために各弦毎に狙った高さに加工しました。

オリジナルは背が低く、特に3,4,5弦の弦高が低すぎたので作り直したもの(写真の奥側)ではその改善のために各弦毎に狙った高さに加工しました。

上の写真のように、新しいサドルの方が高さがあります。最終的に弦高は1弦12フレット2.0mm、6弦2.5mmを狙いましたが、通常のように1弦から6弦まで徐々に高くするのではなく、3,4,5弦の磨耗が早いことを予想して3,4,5弦は違和感を感じない程度にほんの少し高めにしました。

溝修正後のナット。

溝修正後のナット。

続いてナット溝の修正。前回までの状態での問題点としては、サドル溝が1フレットの高さに対して浅く、特に6弦は1フレットを強めに抑えると音程が少しシャープ気味になっていました。あと、1,2弦の溝の位置が1弦は2弦側に2弦は1弦側に寄り過ぎていて1,2弦の間が見るからに狭く、2弦のプリングで1弦に指が不必要に当たりやくなっていました。いずれも根性で弾き倒せる程度の不都合ではありましたが、今回はこの2点も修正。まず溝の深さを調整。特に1,2弦はローのフレットを摺合せで多めに削っているのでその分も含めて掘り下げ、そしてその掘り下げの際に溝の位置も横に少し移動(写真でも位置修正されているのがわかると思います)。問題の6弦も1フレットも大分掘り下げました。

完成後早速音出し確認。

低音弦をメタリカ風に(アコギですが・・・)ガシガシ弾いても大丈夫になりました!

しかしこのギター気持ち良い音がします。トラスロッドなしだからこそでしょうか。

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