K.Yairi見学してきました。

Posted: 2016年4月4日 カテゴリー: その他
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国産アコギの老舗K.Yairi。

国産アコギの老舗K.Yairi。

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先週末はお店をお休みして、岐阜県可児市にあるアコギメーカー、「K.Yairi」の工場見学に行ってきました。

K.Yairi、「手工品」というコダワリを貫いているメーカーで工場にはコンピューター制御の大型機器などは一切なく、職人さんたちが自分たちの磨き抜かれた感覚を駆使して手作業で生産しています。僕は学生のころから20年来K.Yairiのギターを愛用していて愛着もあり、いつか見学したいと思っていました。場所は岐阜県可児市。「日本ライン今渡」という駅から歩いて10分くらい。

雲が多いですが、春らしい陽気で気持ち良い道のり。桜も咲いてます。

春らしい陽気で気持ち良い道のり。桜も咲いてます。

30分くらい早く着いたのでまずはショールーム内を物色。

ショールーム。カタログに載っている機種はほとんどあるようです。勿論試奏OK!

ショールームの一角。カタログに載っている機種はほとんどあるようです。勿論試奏OK!

正統派のブランドですが、こんなお茶目なギターもありました。猫ですね。

正統派のブランドですが、こんなお茶目なギターもありました。猫ですね。

しばらくギターを物色させてもらっていると他の見学者も集まってきました。予定時刻にスタッフさんが来て工場見学開始。

最初に案内されたのはステージがあって、演奏もできるようになっているホール。プロの方に演奏してもらうこともあるんだとか。普段は従業員さんの休憩場所。

最初に案内されたのはステージがあって、演奏もできるようになっているホール。プロの方に演奏してもらうこともあるんだとか。普段は従業員さんの休憩場所。

ホールの壁には歴代のK.Yairiが展示されています。かなり古いものもあって・・・

ホールの壁には歴代のK.Yairiが展示されています。かなり古いものもあって・・・

なんと戦前のギターがありました。

なんと戦前のギターもありました。恐れ多くて触れねー。

 

歴代の工具も飾られていました。

歴代の工具も飾られていました。職人集団なんですね。

こちらは修理・メンテナンスセクション。K.Yairiは基本的に永久保証で面倒見てくれます。

こちらは修理・メンテナンスセクション。K.Yairiは基本的に永久保証で面倒見てくれます。左手前のケース群は全国から送られてきたメンテ依頼品。奥の4人はオーダーメイドの相談かな?

工場内はそこここに職人さんの作業スペースが。工具類が綺麗に整理されています。

工場内はそこここに職人さんの作業スペースが。工具類が綺麗に整理されています。

バインディングをボディに巻いていました。

バインディングをボディに巻いていました。

ネックのジョイント部分の微調整。ノミで削ってはボディにはめ込んで確認という作業を繰り返していました。

ネックのジョイント部分の微調整。ノミで削ってはボディにはめ込んで確認という作業を繰り返していました。

こちらはネックのシェイプを削り出しているところ。職人技です。

こちらはネックのシェイプを削り出しているところ。職人技です。

同じくネックの握りの成形。カンナや小刀などで手早く削っていますが、こんな風にできるようになるまでどれくらいの経験を積んだのでしょうか・・・。

同じくネックの握りの成形。カンナや小刀などで手早く削っていますが、こんな風にできるようになるまでどれくらいの経験を積んだのでしょうか・・・。

こちらはフレットを打ち込んでいます。指板のRに合わせてフレットの曲がり具合を微調整してから手早く打ち込んでいきます。

こちらはフレットを打ち込んでいます。指板のRに合わせてフレットの曲がり具合を微調整してから手早く打ち込んでいきます。

こちらはギターに音楽を「聴かせる」部屋。中ではクラシックを鳴らしています。これでギターを振動させてエイジングを加えるというわけですね。ナルホド。

こちらはギターに音楽を「聴かせる」部屋。中ではクラシックを鳴らしています。これでギターを振動させてエイジングを加えるというわけですね。面白いですね。

ここまでの写真の他にも幾つかの行程や木材の保管庫なども見学させてもらいました。ネックの加工などは大きな工場ではNCルーターでガーッと数本まとめてやっちゃうところだと思いますが、丹念に手作業で形を整えていたのが印象的でした。

実は業界の方から「K.Yairiは接着剤は白ボンド」という話を聞いていました。でも実際はニカワやタイトボンドなど目的、場所によって使い分けていました。そういえば他の方(この方も業界人)から「Takamineは接着剤はエポキシ」という話を聞いていて結構信じてたんですが、昨年工場見学に行って来たらニカワをはじめ色々な接着剤を使い分けていました。例え業界内の方であっても聞いた話をうのみにし過ぎない方が良いなと改めて反省。やっぱり音を大事に考えると「ニカワをうまく使う」というのはポイントなんですね。

K.Yairiの工場見学はだれでも予約すれば参加できます。この日も僕以外に数人が参加。お子さん連れのご夫婦もいました。スタッフさんがわかりやすく説明してくれるので、専門知識なくても楽しめるかと思います。興味ある方は是非。

見学終了後、工場のスタッフさんのミニライブでシメ。おもてなしまで手作り!

見学終了後、工場のスタッフさんのミニライブでシメ。おもてなしまで手作り!

オイラの愛機、K.Yairi YD62E 1993年製。20年来の付き合い。

オイラの愛機、K.Yairi YD62E 1993年製。20年来の付き合い。

 

 

 

 

 

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