2016年 正月 八ヶ岳登山レポート 1月3日

Posted: 2016年2月26日 カテゴリー: 登山
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正月の八ヶ岳登山、最終日の1月3日。この日も快晴。赤岳天望荘から赤岳に登り、山頂神社で初詣。そこからは昨年と同じく、文三郎尾根から行者小屋、南沢コースを経て美濃戸口バス停へ下山という行程。

この前日までのレポートは

1月1日

1月2日

日の出の直前。この後の写真は綺麗に取れませんでした・・・。

日の出の直前。この後の写真は綺麗に取れませんでした・・・。

山小屋で朝食後、日の出まで少しの時間を写真撮影のために極寒の外へ。あたりが明るくなってから、日の出の少しあとまでは景色の変化や色合いがとても神秘的で、いつもシャッターを切っています。特に月が見えている時は同じ構図で何枚も撮ってしまいます。刻々と空の色と山肌の雪の色が変わってゆくのと、明るくなっても見える月が同じフレームに入ると時間が経つのを忘れます。もっともその神秘タイムは短く、極寒(風も強いので体感温度はマイナス30度近いのでは・・・)に耐えての撮影時間は15分くらいのものでした。

日が出る前、あたりが明るくなったところでこれから登る赤岳を撮影。この時間は神秘的。でも死ぬほど寒い。

日が出る前、あたりが明るくなったところでこれから登る赤岳を撮影。この時間は神秘的。でも死ぬほど寒い。この数分後に日の出。

日の出直後の赤岳。少し朱に染まった雪山も神秘的です。飛行機雲もグッドタイミング。

日の出直後に同じ構図。雪山で稜線泊まりの一番の楽しみがこの景色。

神秘タイムが終了、一旦山小屋に戻って出発の準備をする。雪山では防寒着を着込んだり紫外線対策、アイゼンの装着など出発準備に時間を喰う。この日もすぐに20分くらいは過ぎてしまった。でも赤岳天望荘から赤岳山頂まではゆっくり登っても一時間弱で、時間は余裕がある。他の登山者を見送ってからゆっくり出発。

出発直後、赤岳山頂方面を望む。さっきの神秘タイムと違ってすっかり明るい。例年に比べ風は緩めだけど、それでも平地の風に比べれば激しい。

出発直後、赤岳山頂方面を望む。さっきの神秘タイムと違ってすっかり明るい。例年に比べ風は緩めだけど、それでも平地の風に比べれば激しい。

風に飛ばされないようにバランスを確保しつつ標高を上げて行く。先行者が見える。

風に飛ばされないようにバランスを確保しつつ標高を上げて行く。ここはいつも烈風が吹き荒れていてもともと雪は付きにくいが、今年は例年よりかなり少ない。ある程度雪がついていた方がアイゼンの爪やピッケルが効いて登りやすいのだけど・・・。

先行者と月をフレームに入れて一枚。

先行者と月をフレームに入れて一枚。

DSCF1269

ここを超えると赤岳山頂神社。天望荘からここまで40分ほど。この写真の場所は大量の雪が降った直後は完全に雪に隠れることがある。岩が見えているのと雪に覆われているのでは写真の印象が随分違う。

 

雪が多いとこんな感じ。たしか10年くらい前に登った時の写真。

上の写真と同じ場所。雪が多いとこんな感じ。たしか10年くらい前。全然違うでしょ?

赤岳山頂2,899mからの眺め。天気が良ければ富士山も良く見える。

赤岳山頂2,899mからの眺め。天気が良ければ富士山もよく見える。

赤岳山頂から南アルプス方面を望む。

赤岳山頂から南アルプス方面を望む。

重なって見えるけど、二つの山がある。手前のピラミッド型の頂が中岳。その奥が阿弥陀岳。中岳の手前を右側に下山してゆく。

重なって見えるけど、二つの山がある。手前のピラミッド型の頂が中岳。その奥が阿弥陀岳。山の形は見る方向によってどんどん変わるから、歩いていて飽きないのかも。歩みを進めるにつれてこの二つの山もどんどん表情が変わる。中岳の手前を右側に下山してゆく。

山頂神社で参拝を済ませ、一服後に出発。ここからは昨年と同じ下山コース、文三郎尾根を下る。赤岳山頂まではカメラを首から下げて撮影しながら登ってきたけど、ここからは中岳方面と文三郎尾根の分岐まで緊張を強いられるコースなのでカメラはザックにしまって下山開始。雪のあるところはピッケルとアイゼンを効かせ、岩が丸出しの箇所は3点確保で下ってゆく。30分ほど下って分岐まで来たところでカメラを取り出す。

下ってきた岩場を振り返る。中央の岩塊の向こうが山頂。

下ってきた岩場を振り返る。中央の岩塊の向こうが山頂。岩塊の右側面が下山ルート。

分岐から斜面をトラバース気味に標高を下げて行く。左手を見ると青い空に中岳と阿弥陀岳が映えていたので一枚パシャリ。先ほどと違った形が面白い。

中央が中岳。右隣が阿弥陀岳。

中央が中岳。右隣が阿弥陀岳。中岳左側の雲がいい味出してる?

ついでに昨日歩いた硫黄岳から横岳周辺の稜線を拝む。

右側を振り返ると昨日歩いた硫黄岳から横岳周辺の稜線が見える。いつも同じ場所で写真を撮っていることにあとから気づく。

すぐに樹林帯に入る。そこから一気に下ると中岳沢経由で阿弥陀岳に至るコースとの分岐に出るとすぐに行者小屋。

すぐに樹林帯に入る。そこから一気に下ると中岳沢経由で阿弥陀岳に至るコースとの分岐に出る。すぐに行者小屋に到着。

中岳沢経由の阿弥陀岳コースは過去に重大な雪崩事故があったところ。積雪期は要注意のところです。八ヶ岳は山がコンパクトで一般的には雪崩のイメージが湧きにくいかもしれませんが、実は過去に重大雪崩事故は起こっています。今回のコース上では硫黄岳手前の赤岩の頭あたりでもあったようです。もともと「雪崩れなんか起きそうにない、来そうにない」と思われてたところのようですが、そういうところでも起こってしまうのが雪崩のこわいところ。何年か前に北アルプスの槍平小屋に幕営していた登山者が雪崩の犠牲になりました。この事故は大きなニュースにもなったので覚えている人もいると思いますが、じつはこの場所も「雪崩れは来ない」と思われていた場所でした。

僕は特に冬山については一人で来ることがほとんどで、周囲の人から「やめておけ」とよく言われます。そういった人にあえて説明はしないけど、一人で山に入る以上「遭難」については勉強していて、自分が入る山域で過去どんな事故があったか、あるいは典型的な遭難例、万一遭難した時の対処などは把握しています。それでも十分という事はなく、やっぱり常に注意しつつ歩きます。このブログにアップした山行レポートはだいたい計画通り歩いていますが、同じコースでも何度も途中撤退という事もありました。

昨年泊まった行者小屋到着。しばし休憩。

昨年泊まった行者小屋到着。樹林帯に入ると稜線での防寒装備では厚すぎるので、ここでアウターを脱ぐ。周りの人は着たままの人が圧倒的に多いけど、僕には暑過ぎる。

さて、赤岳山頂から1時間半ほどで昨年宿泊した行者小屋に到着。ここで装備の調整と休憩。普段はここでアイゼンは外してしまうけど、今年は雪が少なく、川や解けた雪が凍ってアイスバーンになっている箇所がたくさんありそうなので外さずに出発。

少しして稜線を振り返る。いい天気。

少しして稜線を振り返る。いい天気。

案の定、スケート場状態。ここでも先行者がコケていた。キケンだ。

案の定、スケート場状態。ここでも先行者がコケていた。キケンだ。

案の定登山道のあちこちがちがちに凍っていた。一層緊張しながら進む。ある程度下りてくると、雪が少なすぎてアイゼンがかえって邪魔になってきたので外す。でもその少し先にも上の写真のようなアイスバーンが現れる。コケないようによちよち進む。

もう全然雪がないところまできた。

もう全然雪がないところまできた。

北沢コースとの分岐に到着。

北沢コースとの分岐に到着。正面に見える山小屋の前で小休止。

 

雪のない山道を歩きながら時々山の方を振り返る。

雪のない山道を歩きながら時々山の方を振り返る。右奥に見えるのは阿弥陀岳。

ゴールの美濃戸口に到着。

ゴールの美濃戸口に到着。

合流点からは1時間ほどでゴールの美濃戸口バス停に到着。

駅へ向かうバスまでだいぶ時間があったので、入山時に気になった新しいお店「J&N」へ。ここ、お風呂に入れて、こじゃれた食事もできる(本格的なイタリアンです)。

入山時に気になったお店。お風呂も入れて食事もできる!

入山時に気になったお店。お風呂も入れて食事もできる!

登山口にはほかにもう一件お風呂と食事ができる山荘があって普段はそこを利用しているんだけど、今年は気になった新店で。まだオープンして2か月くらいらしい。お風呂は綺麗で食事も贅沢でイイ感じのお店でした。

この後、バス⇒JRで東京へ。Uターンラッシュで特急は座れないし、時間も余裕があったので各駅停車を乗り継いで帰りました。

今年も無事下山できた。山の神様ありがとう!

 

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