番外記事 2015年正月 赤岳登山レポート前編

Posted: 2015年1月19日 カテゴリー: 登山
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このブログはギターに関してのウェブサイトですが、リクエストもあったので、気分転換も兼ねて正月1日、2日に行った山登りの記事をアップすることにしました。今回はギターの話はお休み。今日は前編です。

2015年正月 八ヶ岳 赤岳登山 前編

2年ぶりに八ヶ岳の赤岳に登頂してきた。赤岳は標高2,899mで八ヶ岳の主峰。冬季だけで20回以上登っている。以前は赤岳だけでは物足りなくて硫黄岳、横岳、阿弥陀岳と合わせた縦走を主体にすることがほとんどだった。時間が取れたときはピラタスロープウェイから入山、縞枯~麦草峠~天狗岳~夏沢峠~硫黄岳~横岳~赤岳~阿弥陀岳という冬季八ヶ岳フルコース縦走もやった。比べて今回は赤岳だけの計画。2年ぶりとなる厳冬期登山で、しかも登山そのものからしばらく遠ざかっていたので体力的にも怪しく、休みも2日間に限られていたので縦走は見送った。

今回のコース。美濃戸から南沢経由で行者小屋へ、そこで一泊、翌日地蔵尾根から稜線にあがり赤岳山頂を踏む。下山は文三郎尾根から行者小屋へ下り、南沢経由で下山。

今回のコース。美濃戸から南沢経由で行者小屋へ、そこで一泊、翌日地蔵尾根から稜線にあがり赤岳山頂を踏む。下山は文三郎尾根から行者小屋へ下り、南沢経由で下山。

天気予報では「大晦日から元旦にかけて荒れる」という予報だったが、八ヶ岳は日本海側が荒れていても晴れることが多い。また、予報通り大晦日から元日にかけて荒れるのであれば、登頂予定日の2日に程よく新雪をかぶった状態での晴れ間がでて、景色も最高になると踏んだ。

1月1日

自宅を朝6時に出発、船橋駅から特急あずさに乗り込む。

事前の天気予報では「大晦日から元旦にかけて荒れ模様」ということだったが、甲府を過ぎたあたりからようやく雪がちらつきだした。しかし、吹雪って程でもない。下車駅の茅野もチラつく程度。ただ、気温は例年より低い。茅野からはバスで登山口の美濃戸口へ。バスの乗客は7名。意外と多い。比較的遅い時間の便だったので、もっと乗客が多いハズの前便のことを考えると思っていた以上に入山者は多いようだ。天気予報では年末年始の山岳部の荒れを盛んに呼びかけていたのでもっと少ないと思っていた。

美濃戸口には11時過ぎに到着。雪は降っているがたいしたことはない。ただ気温が低いので、普段の山行よりも厚着した。登山口に備え付けられている登山届に今回の計画を記入、提出。同じバスで来た登山者はさっさと出発してしまっていたが、こちらは久々の登山なので準備運動を入念に行い、甘いものを口にしてからのんびりと出発。体重が増え、筋力が衰えていることも否めないので、初日の今日の様子次第では行者小屋から上には行かないつもりもあった。情けないが、トレーニング不足は否めない。出発は12時頃になった。

普段より厚着なので汗をかきすぎないようにかなりペースを抑えて歩く。途中下山してくる登山者とすれ違った。「こんにちは」とあいさつを交わすのは夏山と同じ。人数はいつもの正月よりは少ないが、それでも10人以上とすれ違った。やはり思っていたよりは多い。この分だとルート上の雪がしっかり踏み固められていて歩きやすいだろう。

美濃戸山荘に13時ごろ到着。雪は止んでいるが、空はどんより曇っている。10分ほど休憩。チョコパンを山荘でサービスしてくれるお茶で流し込み出発。

美濃戸山荘からは南沢にルートをとる。

山荘を出てしばらくは沢沿いの樹林帯を上ってゆく。雪がしっかり踏み固められていて歩きやすく、すいすい登れるが、汗をかかないように意識してスピードを抑える。勢いよい流れだった南沢も登るにつれて、細い流れになってゆく。ルートは右岸から入りすぐに左岸に移り、また右岸に移る。以前来た時にはなかった立派な橋が架けられていた。それからは右岸の斜面につけられたルートをガシガシ上る。100mほど標高を稼いだところでカメラを出す。

南沢を少し登ったところでカメラを出す。レンズが曇ってしまった。

南沢を少し登ったところでカメラを出す。レンズが曇ってしまった。

美濃戸山荘から沢を何度か渡った後しばらくは右岸の斜面を登ってゆく。しばらくは上の写真のような樹林帯がつづく。

右岸を登って行き、何度かつづら折りをこなしてゆくと樹林の様子も変わってくる。

右岸を登って行き、何度かつづら折りをこなしてゆくと樹林の様子も変わってくる。

少しずつ頭上が開ける場所が多くなる頃には、沢筋の水はもう雪に埋まって見えなくなっている。

少しずつ頭上が開ける場所が多くなる頃には、沢筋の水はもう雪に埋まって見えなくなっている。

背の低い細い木々は雪の重みで倒れ込み、登山道を塞いだり、ちょっとしたトンネルを作っている。

背の低い細い木々は雪の重みで倒れ込み、登山道を塞いだり、ちょっとしたトンネルを作っている。

上の写真のような木々のトンネル抜けてずんずん進んでゆくと雲が薄まってきて森の中が明るくなった。

雲が薄くなり森の中が明るくなった。

時折雲が薄くなり森の中が明るくなった。

このあたりまで来て気づいたのだが、高度計が進むのが遅い気がする。のんびり歩いているからだけではなく、天気が回復基調にあって気圧が上がっているからだろう。雪が固まっていてフラットな道は夏よりもはるかに歩きやすい。雪山というと、「危険」「遭難」というイメージが付きまとうが、八ヶ岳は厳冬期でも入山者が多く、トレースがしっかりしている場合が多く、ある程度経験があればそうそう迷うことはない。

時々雪がちらつくが雲は薄い。時々太陽が透ける。

時々雪がちらつくが雲は薄い。時々太陽が透ける。

右手に阿弥陀岳が見えるようになってきた。雪の流れが速い。稜線は強風だろう。

右手に阿弥陀岳が見えるようになってきた。雪の流れが速い。稜線は強風だろう。

行者小屋まであとわずか。正面にうっすら見える山が赤岳。

行者小屋まであとわずか。正面にうっすら見える山が赤岳。

15時半ごろに行者小屋着。

15時半ごろに行者小屋着。右の山は阿弥陀岳、その左隣が中岳、さらに左隣が赤岳の文三郎尾根側の斜面。

夏場のコースタイムくらいの時間で行者小屋に到着。ここまで雪も締まって歩きやすかった。この日、小屋泊の登山者は数人。テントの方が多い。

ここまでの行程で予想よりも登山者は多かったのだが、小屋は空いていた。八ヶ岳は雪山入門者にも取り組みやすいコースが多く、正月などは混雑することも多いが、天気予報の脅しが効いたのか、今年は比較的コアな登山者しか来ていないのかもしれない。小屋泊数人に対して小屋前のテント場には15張りほどのテント。気温は氷点下15度を下回っていた。

今夜の寝床。人が少ない山小屋は快適。

今夜の寝床。人が少ない山小屋は快適。

小屋には小学生くらいの子供が二人いた。たぶん、小屋番の子供達。お隣(といっても30分以上歩く)の赤岳鉱泉や、もっと標高の高い場所にある黒百合ヒュッテにも小屋番の家族が正月休みに登ってきて小屋番である父や母と一緒に過ごしていることはよくある。世の若いお母さん方から「冬山に子供を来させるなんてトンデモナイ!」とか言われてしまういそうだが、ここまでの道のりは雪国育ちで多少の登山経験があれば子供でも問題ない。家でつまらないテレビを見たり、やたら混雑しているところへ初詣に行って数秒お祈りしてあとは退屈な正月をやりすごす・・・よりはよっぽどいい。子供だったら冬でも外で活動すべし。

18:00に夕食。普通に山小屋の食事。豪勢ではないけど、しっかりカロリーを消費して登ってきているのでうまい。食後外の様子を見に出る。気温はかなり低い感じだが、空は明るい。星が見えるわけではないが、小屋到着後も気圧が上がり続けている。この分なら明日は予想通り晴れるだろう。

夜。小屋の入り口の内側も凍り付いている。

夜。小屋の入り口の内側も凍り付いている。

消灯は20:30。普段はまだ店を開けている時間で、寝付けるものではないが、この1年を思い返したり、今年どうしてゆくかなど、考えを整理し、思索するには良い時間になった。ここ10年くらいは登山中のこうした時間が自分の人生の貴重な作戦タイムのようになっている。冬山とはいえ、明日は日が差してからゆっくり行動開始する予定なので、あわてて眠る必要もなく、あれこれ考えをめぐらしているうちにあっという間に12時を回った。寝たのは2時を過ぎていたと思う。

翌日1月2日朝、予想とおりの天気。

翌日1月2日朝、予想道理の晴れ間がでた。

後篇へつづく。

コメント
  1. […] 番外記事 2015年正月 赤岳登山レポート前編 2015年1月19日 […]

  2. […] 今年の正月に八ヶ岳の赤岳に登山したレポートを本ブログにもアップしています。私はギター以外にアウトドアも大好きで、登山、釣りなど随分はまりました。サラリーマン時代は毎年夏休みは1週間の縦走(複数の山を一回の旅で渡り歩く)、正月休みも3泊前後で雪山に突撃していました。それ以外も毎月どこかしらには登っていましたし、日本の3,000m以上の山(富士山含めて21峰)には単独行でクリアしています。・・・そして今年の年末~正月も山に行きたいと思っています。時間は多分とれるのですが、問題は体力。 […]

  3. […] この日は上の写真の標識を左側に進む北沢コースをたどり赤岳鉱泉という山小屋へ向かう。ここから2時間くらい。右側の南沢コースは昨年登った道。今年は下山に使う。 […]

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