思い出12:T大学K-ON ②バンドデビュー?

Posted: 2014年5月10日 カテゴリー: T大学K-ON
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1992年4月、T大学に入学したオイラは迷う事もなく、入学式のその日に軽音楽部K-ONに入部した。

入部の時のエピソードは前回の話だが、その前に一つ付け加えておきたい。特異なキャラで入部を決めたオイラだったが、同じ日に似たような形で入部したツワモノがもう一人いた。弾き語り野郎のダンキチ君だ。オイラが(新入部員勧誘の会場で)アコギでインギーを弾きまくっているとそこへ目つきの鋭い男が現れた。そして彼もアコギを手に取りオモムロにコードをじゃかじゃか引き出し・・・いや弾きまくりやがったのであった。コードvs単音速弾きフレーズ(オイラのことね)では音量的に分が悪いオイラだったが負けずにメタリカのリフで応戦する(もちろんアコギで)。単音ではあるが、低音弦でバチバチ弾くスラッシュメタルのリフはコードに負けない迫力があるのだ。(もちろんアコギで)

・・・そして戦いの末、お互いを認め合いオイラと彼はダチとなったのであった。その彼がダンキチ君である。彼は弾き語りをやるつもりで入部してきたのだが、のちにオイラとアコギユニットをやったりした。

 

さて、今日の前置きはここまで。

 

入部を決めたオイラだったが、まだエレキが手元にない。高校時代の愛機Tokaiラブロックは高校のT先輩に売ってしまったし・・・だが、オイラにはわかっていた。おいらにはラブロック↓しかないのだ。

愛機ラブロックモデル!

意を決してT先輩に電話を入れる。

「久しぶりっス!オイラっス!軽音に入ったんで、エレキ必要っス!ちょっとラブロック使いたいっス!持ってっていいっすか?」

「取りにおいで~」

というわけであっさり交渉成立。すぐに取りに行ったさ。

そして無事に我が元へ帰ってきたラブロックはホコリをかぶり、弦もサビサビだった。すぐに古い弦を外し、分解、隅々まで磨き上げた。音を出してみると何も変わっていない。オイラのラブロックのままだ。これでバンドができるゼ!

このラブロックは「一年間の禁ギター生活」の話の最後にも出ているが、これが手元に戻ってきた時の話だ。ちなみに、もともとT先輩に売ったギターだが、返してもらった際に返金はしなかった。そのままもう25年くらいたっているので時効だ。…という事いしている。ゴメンナサイ、T先輩。

 

さて攻撃態勢も整った。T大学K-ONは大学1年から4年、一部5,6年生で当時総勢30人位いただろうか。入部後部員同士自由にバンドを組んで活動するというスタイルだった。専用の防音練習室もあり、大学のサークルとしては非常に豪華なPA機材もそろっている。さっそくオイラも念願のバンドを組んだ。ドラムに2年生のW先輩、もう一人のギターに3年生のM姉さん、キーボードに一年のO、ベースM、そしてオイラである。ちなみにMは現在国内有名楽器店のY店の店長である。だから今後のこのブログ内では彼は「店長」と書こう。アルファベットばっかだとわけがわからんもんね。店長はこの頃はまだ初心者だった。そういえばキーボードのOも初心者だったな。

1年生は7月に予定されているサマーコンサートでデビューすることになっている。今回のバンドもサマーコンサート目指してのバンドだ。オイラが集めたメンバーだが、先輩は「1年をデビューさせる」という気遣いでの参加の面もあったと思う。当時は口に出さなかったけど。今更だがM姉さん、W先輩ありがとう。

曲はイングヴェイの「Crying」というインストだ。アルバムTrilogyに入っている。

これだ↓

 

ボーカルがいないからインストなのではなく、インストをやりたかったから(もっと正確にいえばギターを弾きまくりたいから)ボーカルなしの編成なのであった。この曲はベースとキーボードはシンプルなので、初心者の二人にもやりやすかったと思う。というか、イングヴェイの曲ってギターばかり難しくてほかのパートが結構シンプルだったりするな。

この曲は前半がアコギのソロ、後半がエレキのソロで前半は当時愛用していたモーリスのエレアコ「トルネード」を使った。エレキはラブロックだが、曲の前半は背中に回してある。イングヴェイと同じだ。そして前半のアコギパートだが、立った状態で右足を台に乗せ、その右足の太ももの上にアコギを載せて弾くというスタイルで臨んだ。文章だと分かりにくいが、あれだ、「潮風が俺を呼んでいる」的な恰好だね。よけいわからないか・・・

↓このバンドで使ったアコギ(と同型のギター。拾った画像だけど・・・)

モーリス トルネード

モーリス トルネード

 

で、アコギのパートの最後がちょうどコードDなのでDの和音をハーモニクスで伸ばして弦に触れないようにしてアコギをスタンドに立てる。そしてすかさず背中のラブロックを前に回し、エレキソロに突入・・・とこういう作戦だった。

これで大体脳内での準備は整った(実は後半のエレキのソロは当時のオイラには難しすぎて弾き切れていない部分が結構あったが当時はあんまり気にしていなかった)。リードギター(オイラのことね)以外のパートは淡々とした演奏なので弾けないという部分はないし、サマーコンサートがうまくいくかどうかはオイラ次第。

2つ問題が残っている。

まず一つ目はアンプだ。使うアンプの歪は当時のオイラには物足りなかった。フェンダーの大きなトランジスタアンプだ。

↓こんな感じのアンプ(ゴメンナサイこれも拾った画像です)

fender昔アンプ

今考えると、歪でごまかさなきゃならないような腕前だったわけだが、当時はそんなことも気づかず「このアンプの音イマイチだな」とか思ったのであった。

そこでBOSSの名器SD-1が登場する。こいつをブースターにしてゲインアップ。これで音はOKとした。

もう一つの問題だが、それは「アレンジ」だ。この「Crying」という曲、原曲はFadeOutなのでエンディングをどうするかしばし検討し、最後のフレーズの後、曲のキーであるG音を伸ばし、かっこよくフィードバックさせてから、ボリュームオフで、全パート同時に終了という感じにした。SD-1で少し歪を足せば音を伸ばしてフィードバックさせることができた。(ここらあたりの話は「思い出:初代ゲインブースターSD-1」でも述べてるので、見てチョーだい)

という感じで構想が決まり、実際にバンド練習に入った。メンバーはアコギとエレキをどう持ちの帰るのかを心配していたが、練習でオイラのアイディアをやって見せて納得。「なるほど」という反応が得られた。うししし。してやったり。ちなみに右足を載せる台はパイプいすの背もたれがないやつを拾ってきて使った。こいつを「足台」と名付けて学際まで使用した。

↓こんなの。

「足台」

「足台」

他のパートも含め、バンド練習ではそれほど課題は出なかった。そして本番もつつがなく終えてしまった。オイラにとってもバンドは初めてだったのだが、正直なところあまりバンドという感じではなかった。そのへんに満たされない何かを感じてはいたが、とりあえずバンドでギターが弾けるという環境を手に入れた喜びの方が上で満足していた。

今考えると、「Crying」は「各パートのからみ」のない曲で、カラオケ上でギターを弾くみたいな感じだった。だからバンドという感じが少なかったのだろう。今考えるとお粗末なデビューだが、当時はただただギターを弾きたかったオイラにとってそれはそれは幸せな時間であったでまあ良いのである。

デビュー後も同じバンドに1年生のボーカリストのKを加えて秋の学際に向けて活動した。バンド名は「AM101」(アマショッカー101)と命名されたが、なんでそういう名前になったのかは覚えていない・・・。

つづく。

 

コメント
  1. […] 秋の学際はチェッカル君とBOOWYバンドFreez Moon、W先輩とイングヴェイその他バンドAM101ができたのでよかったのだが、これらは学際までで終了。オイラは次のステップを考えることとなった。それが今回の話のアコースティックユニット「Mappy」だ。ドラマー不足であるならドラムなしのアコーティックユニットでいんじゃね?という短絡的発想だ。 […]

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  3. […] 全員一年生でそれほど気を遣う中でもなかったので(と思っていたのはオイラだけかもだけどね)、この方向性で練習を進めてゆくことには障害はなかった。もっともバンドというよりコンセプトを持ったプロジェクトのようなものになったので「バンド感」というのは少し薄くなったかもしれない。イングヴェイCryingバンドに近く、オイラ主導でけっこうなわがままを通してもらっていたし、提案する割にはオイラのアレンジの力不足という点は否めず、パートが増えるにしたがって完成度を高めるのが難しいという事にも直面した。音源は残っていないので今となってはどんなだったかもうわからないが、きっと今なら「もっとなんとかできるのに」という出来だったに違いない。そんな感じなので当然メンバーにも苦労させたはずだ。特にIちゃんには無理にフルートをお願いした上、その曲がギター半音下げアレンジだったので、フルートで演奏しにくいキーになってしまった。それでも文句を言わずにフルートしてくれたIちゃんには頭が上がらない。さらにIちゃんの歌がピカイチだったことがこのMappyのステージの後半を支えていたのは疑いようがない。余談だが、大学卒業後、店長君の結婚式でもう一度More than Wordsをやった。これは店長君直々のリクエストでもちろんリードボーカルはIちゃん。たぶん、ゲイリーシェローン君+ヌ~ノベッテンコート君より聴かせていたぞ。 […]

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  6. […] バンドとなると自分の好きなものだけだとつまらなくなるということを最初のイングヴェイバンドやBOOWYバンドなどで学んだオイラは大学も2年以降になると「一緒に組む相手が好む曲」というのも重視するようになった。必然的に一番バンドを多くやった店長君の好みの曲をやることになるわけだが、もとよりExtremeやVan Halenでさわやかアメリカンハードロックも大好きではあったので無理をして合わせたわけではない。イングヴェイのHeaven Tonightはアメリカンハードな路線を狙った佳曲だしそれをやってもイイ。特に受験生時代には悪友の影響でEXTREMEにハマったおいらはヌ~ノベッテンコートのノリノリな楽曲にも挑戦したい。自分の知らないアメリカンハードさわやか路線のバンドでもいい。この頃はやっていたこの手のバンドはギタリストがハイテクなことを売りにしているバンドが多く、そういったバンドまで選択肢に入れれば他のメンバーの好みも色濃くなってバンド感は上がるとも思った。ギタリストとしてのやりがいはもちろん、コーラスに凝ってみるのも楽しそうだ。このジャンルはフックのある曲が多いわけだが、これをうまく聴かせるためのコーラスワークがバンドの一体感を左右したりする。 […]

  7. […] バンドとなると自分の好きなものだけだとつまらなくなるということを最初のイングヴェイバンドやBOOWYバンドなどで学んだオイラは大学も2年以降になると「一緒に組む相手が好む曲」というのも重視するようになった。必然的に一番バンドを多くやった店長君の好みの曲をやることになるわけだが、もとよりExtremeやVan Halenでさわやかアメリカンハードロックも大好きではあったので無理をして合わせたわけではない。イングヴェイにもHeaven Tonightのようなアメリカンさわやかハードな佳曲もある。それに受験生時代には悪友の影響でEXTREMEにハマったおいらはヌ~ノベッテンコートのノリノリな楽曲にも挑戦したい。この頃はやっていたこの手のバンドはギタリストがハイテクなことを売りにしているバンドが多く、ギタリストとしてのやりがいはもちろん、コーラスに凝ってみるというのも楽しそうだ。フックのある曲が多いわけだが、これをうまく聴かせるためのコーラスワークがバンドの一体感を左右したりする。それもやりたい。 […]

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