思い出3:初代ゲインブースター BOSS SD-1

Posted: 2014年3月5日 カテゴリー: ギターやバンド活動に関する思い出
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オヤブンには世話になった。まだ自信を持って前に出ることができなかったオイラの背中を押してくれた。

オヤブンには親しみがあった。金がないオイラのような者でも、いつも手が届くところにいてくれ、そしてその力を惜しみなくオイラに貸してくれた。

オヤブンはオイラのために下敷きにさえなった。「おいっ、ここで俺を踏め!おまえの存在を後押ししてやる!今だ!」

・・・エフェクターの話ですが何か?

オイラと同世代のギタリストなら10人中10人がBOSSのエフェクターには世話になっただろう。ギターを始めたばかりの学生にでも手の届く価格。シンプルな操作。頑丈な作り。同じ箱でありつつも、昔の国電(知ってる?)のような色分け…

特に世話になったSD-1について今こそ語ろう。

↓これだ。

SD-1

25年前、オイラがエレキを始めて間もないころ、エフェクターと言えばBOSSだった。これは日本だけでなく、自分が影響を受けた世界のギタリストの足元でもその存在は際立っていた。日本発の機材が世界中で使われているということ、そしてそれが比較的容易に手に入るという事実は駆け出しのギター小僧たちにはありがたいことだった。

ギターを始めたての高校時代、金はなかったがギター仲間には恵まれ、色々な機材を借りては試した。エフェクターも色々試したが、その中で一番最初に手にし、かつ一番長く使いつづけたのが「スーパーオーバードライブSD-1」だった。最初は借りていたが、結局譲り受け(返さなかったともいう)、5,6年は使い続けた。その座を後任に譲ってからも、しばらくは手放せずに所有しつづけた。御隠居様だ。それくらい偉いのである。

 

大学で軽音楽部に入部し、はじめてバンドを組んだ。デビュー曲はYngwie MalmsteenのCryingだ。アルバム「トリロジー」の4曲目だ。エコロジーじゃないぜ?

↓このアルバムの4曲目

trilogy

全然弾けないクセに、いきなりインスト、しかもインギーかよ!と今のオイラは当時のオイラに突っ込みまくりだが、当時はそれがやりたかったのだ。

Cryingは元曲がフェイドアウトだったのでエンディングは自分で考えた。G音を延々と伸ばして、やがて綺麗に倍音が残るようにフィードバックをさせて、ボリュームオフというアレンジにした。これはSD-1のおかげで実現できた。部活で最初に使ったアンプは、型番はわからないが、クシクモとらんじすたのFenderであった。

↓見た目はこんな感じ

fender昔アンプ

このアンプで基本の歪みを作ったがやはり物足りない。ほしいイメージより荒々しすぎるし、何しろ歪みというか粘りが足りない。練りに練ったエンディングのためのサステインも足りない。今では当時の自分が求めていたのが「真空管の歪み」ということは分かるが、当時のオイラにはそんなことは分からなかった。しかし、オイラめげない。SD-1がいるからね!

ということで、SD-1でブーストしっぱなしという状態でやることにした。これでエンディングもうまくフィードバックさせることができたし、他のパートもいい感じの音にできた。後で知ったことだが(当時は回路の知識とか全然知らんかった)、SD-1は真空管の音を参考に、非対称ナンチャラという仕組みで、「真空管アンプに近い自然な歪みを得る」ということを売りにしていた。SD-1をかますことでわずかでも自分の理想だった真空管アンプの歪みに近付けていたわけだ。

SD-1はその後もゲインブースターとしてオイラのイマイチな演奏を支えてくれた。部活で使っていたアンプはYAMAHAになったり、PEAVYになったりしたが、全部SD-1を加えることで満足な音にできた。全部トランジスタアンプだった。音の作り方は基本的にその場にあるアンプで歪みを作る。そして、ソロなどここぞというときに「レベル高め、ゲイン低めにセットしたSD-1」をOnにするというスタイルが多くなった。

↓このYAMAHAが部活の練習スタジオにあった。一番使った。まあまあ良いアンプだよ。

YAMAHA昔アンプ

↓peavyはこんなのを使った記憶がある。スゲー歪むけど、高域が弱くて単体では使いにくかった。

アンプpeavy古

部活の練習場所にはローランドJC-120もあり、仲間の多くはアンプをクリーンにして、足元に並べたエフェクターで音を作るというスタイルが主流だったが、二人に一人、いや、3人に2人くらいは足元にSD-1があった。OD-2も多かったかな。TURBO OVER DRIVEというやつ。

大学にメチャクチャ上手く、かつカッコよくギターを弾く先輩がいた。アンプはクリーンで、基本の歪みはDS-1ディストーション、ソロのときに前段に置いたSD-1でブーストしていた。すごいイイ音であった。腕のなせる技だと思った。なのでオイラも「要所でSD-1ブースト」というスタイルにこだわり続けたのだ。その先輩はエフェクターの踏みわけが見事だった。一瞬で二つのエフェクトをオンオフするなんてお手の物。見事な足さばきだ。オイラもそれをまねて練習でガシガシエフェクターを踏む、「足さばき」に精進した。

そんなある日SD-1が壊れた。音が出ないのだ。パッチケーブルを変えても、電池をアダプターに替えてもウントモスントモ言わない。瀕死のわが子を病院に連れてゆく親のような気持で、大学近くのS村楽器に持ち込み、「修理プリーズ!」と懇願したが、「買った方がいいよ。時間もお金もかかるから。」・・・

ンダトゴラァ!保証はないんかい!と思ったが、あるわけないのである。モライモンだもんね。あんまりおいらがガシガシ踏みまくったためかついに逝ってしまったSD-1を不憫に思いつつも、近づく学園祭と練習のことを考えれば今解決が必要だった。楽器屋のエフェクターコーナーはまぶしく、しばし物色。

…しかし、目にとまったのはSD-1であった。やけにレモンイエローがまぶしい。

こういう場合、「どうせ買うなら色々試してみよう」とか「もっとイイモンあるかも」とか考えるでしょう?そうでしょう?当時はまだネットが普及してなくて、事前情報なんて限られてたしな。…でも、オイラの前の新品SD-1は無言で語りかけていたのさ。

「アタシ以外にアナタを支えられる子がいて?」

わかったよぅ、買うよぅ。と他に何も試さず、2台目のSD-1をゲット。店員も「他と比べないの?」と聞いてきたのを覚えている。今考えると、あの時S村楽器でSD-1以外の子を連れて帰っていたらオイラのスタイルは崩れてうまくいかなかったかもしれない。

しかし、好事魔多し。それから数年後SD-1子ちゃんはメインブースターの座を降りることになる…

コメント
  1. […] もう一つの問題だが、それは「アレンジ」だ。この「Crying」という曲、原曲はFadeOutなのでエンディングをどうするかしばし検討し、最後のフレーズの後、曲のキーであるG音を伸ばし、かっこよくフィードバックさせてから、ボリュームオフで、全パート同時に終了という感じにした。SD-1で少し歪を足せば音を伸ばしてフィードバックさせることができた。(ここらあたりの話は「思い出:初代ゲインブースターSD-1」でも述べてるので、見てチョーだい) […]

  2. […] もう一つの問題だが、それは「アレンジ」だ。この「Crying」という曲、原曲はFadeOutなのでエンディングをどうするかしばし検討し、最後のフレーズの後、曲のキーであるG音を伸ばし、かっこよくフィードバックさせてから、ボリュームオフで、全パート同時に終了という感じにした。SD-1で少し歪を足せば音を伸ばしてフィードバックさせることができた。(ここらあたりの話は「思い出:初代ゲインブースターSD-1」でも述べてるので、見てチョーだい) […]

  3. […] もう一つの問題だが、それは「アレンジ」だ。この「Crying」という曲、原曲はFadeOutなのでエンディングをどうするかしばし検討し、最後のフレーズの後、曲のキーであるG音を伸ばし、かっこよくフィードバックさせてから、ボリュームオフで、全パート同時に終了という感じにした。SD-1で少し歪を足せば音を伸ばしてフィードバックさせることができた。(ここらあたりの話は「思い出:初代ゲインブースターSD-1」でも述べてるので、見てチョーだい) […]

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